優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

バランス型 部門(対象ファンド: 524本)

優秀ファンド賞受賞

JPM新興国毎月決算ファンド
『愛称:あいのり』

設定・運用 : JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:安定
  • ■ ベンチマーク:なし
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  • 運用会社

投資方針

当ファンドは2つのマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)を通じて、新興国の現地通貨建てソブリン債および、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に南アフリカを加えた「BRICS5」の株式に投資する。債券と株式の基本投資割合は、債券80%、株式20%となり、市場見通しに応じて±10%の範囲で随時調整する。為替ヘッジは行わず、安定した毎月分配のほか、3カ月ごとのボーナス分配を目指す。

選定ポイント

株式・債券のマザーファンドがともにプラス寄与

2010年のトータルリターンは2.22%となり、類似ファンド分類平均を3.36%上回った。当ファンドの債券部分、株式部分のマザーファンドは、ともに2010年はプラスリターンとなった。為替面では、新興国通貨の多くが対円で下落したため、マイナスに寄与したものの、保有する債券と株式の価格が上昇したことはプラスに寄与した。債券部分では、銘柄選択において、ブラジルのオーバーウェイトなどはマイナスに寄与したものの、メキシコのオーバーウェイトや南アフリカのアンダーウェイトがプラス寄与した。株式部分では、中国の保険会社の株価下落はマイナスに寄与したものの、ロシアやインドの個別銘柄が株価上昇し、大きくプラスに貢献した。

同期間、類似ファンド分類内では、先進国債券を高い割合で組み入れているファンド、国内資産を主要投資対象としているファンドなどに対して優位となり、類似ファンド分類内で59本中第7位の運用成績となった。特に年後半のトータルリターンは6.53%と、類似ファンド分類平均を5.11%上回り、類似ファンド分類内でトップとなっている。

設定来、一貫して資金純流入が継続

2010年の標準偏差は16.54%となり、類似ファンド分類平均を9.03%上回ったものの、シャープレシオは0.13となり、類似ファンド分類平均を0.20上回った。類似ファンド分類内には国内資産や先進国資産のみに投資対象を限定しているファンドが多いため、標準偏差が相対的に高くなっているが、シャープレシオは類似ファンド分類平均を上回っており、リスクに見合ったリターンを実現している。

また、当ファンドの資金純流出入は、2009年10月の設定以降、資金純流入が継続しており、2010年12月末までの過去1年間では67億円の純流入となっている。また、運用面も加味した純資産額規模は、設定以降、月次で一貫して増加基調にある。なお、当ファンドは2010年5月以降、毎月60円の分配金(税引き前、1万口当たり)を継続しており、2010年12月末における分配金利回りは7.41%と、類似ファンド分類内で第4位となっている。

債券、株式ともに新興国市場での運用経験豊富なチームが担当

当ファンドの運用はJPモルガン・アセット・マネジメントグループ(以下、同グループ)のJPモルガン・アセット・マネジメント(UK)リミテッド(以下、英国法人)に委託しており、組入比率の決定などを行っている。各マザーファンドの運用は、債券部分は同グループのJPモルガン・インベストメント・マネジメント・インク(以下、米国法人)に、株式部分は英国法人に、それぞれ委託している。

債券部分の運用は、運用経験年数20年のチームリーダーを含めた20名で構成される、米国法人グローバル・エマージング債券運用チーム(以下、債券運用チーム)が担当する。債券運用チームのメンバーの平均運用経験年数は12年と経験豊富である。株式部分の運用は、運用経験年数24年のチームリーダーを含めた26名で構成される、英国法人グローバル・エマージング・マーケット株式運用チーム(以下、株式運用チーム)が担当する。両チームともに、運用においては、トップダウンの視点とボトムアップの視点を両方取り入れており、バランスが取れている。

また、新興国投資は先進国投資と比較して、相対的にリスクが高くなるが、当ファンドでは債券と株式の基本投資割合を債券80%、株式20%とすることでファンド全体のリスクにも配慮された商品設計となっている。