優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

オルタナティブ型 部門( 対象ファンド: 248本)

優秀ファンド賞受賞

DIAM ワールド・リート・インカム・オープン(毎月決算コース)
『愛称 : 世界家主倶楽部』

設定・運用 : DIAMアセットマネジメント株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:国際REIT・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)
  • ■ ベンチマーク:なし
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  • ファンド情報
  • 運用会社

投資方針

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)を通じて、日本を除く世界のリート(不動産投資信託)に投資を行うアクティブファンドである。マザーファンドの運用は、米国部分はデービス・セレクテド・アトバイザーズ(以下、デービス社)、米国以外の部分は、コロニアル・ファースト・ステート・アセット・マネジメント(以下、コロニアル社)に再委託している。設定は2004年4月で、6年超の運用実績を有する。原則として毎月9日に分配を行う。なお、2010年12月末時点の純資産残高は2,402億円と、類似ファンド分類内で第2位となっている。

選定ポイント

前半のリターンは類似ファンド分類平均を上回り、年間では低リスクの運用を実現

2010年のトータルリターンは2.71%と、類似ファンド分類平均を0.23%下回った。前半は、円高・ユーロ安が進んだことがマイナスに寄与したものの、米国におけるリートの買収報道や増資の活発化などが好感されたことで米国市場が上昇したことがプラスに寄与し、類似ファンド分類平均を上回った。後半は、米国での良好な経済指標の発表などを受けて、米国市場の上昇は継続したものの、欧州では欧州最大手リートの特別配当の発表などを受けた反発が一時的なものにとどまったことや、外国為替市場で主要通貨に対する円高傾向が進んだことがマイナスに寄与し、類似ファンド分類平均を下回った。過去1年間(2010年)の類似ファンド分類内では、米国の比率を高めていたファンドに対しては劣後したものの、欧州の比率を高めていたファンドに対しては優位となった

2010年の標準偏差は21.29%と、類似ファンド分類平均を1.12%下回った。2010年のリート市場は国ごとに運用成績の差が開き、外国為替市場では円高傾向が進むという波乱の展開となったが、当ファンドの標準偏差は類似ファンド分類内で2番目に低く、リスクを抑えた運用が行われた。

長期に渡り、安定的な分配を継続

当ファンドは、短期的な変動よりも、中長期的な国(地域)別配分を重視するため、一定期間は米国と米国以外の地域の比率を固定する点に特徴がある。これにより、グローバルリートの最大市場である米国については、デービス社が業種及び銘柄選択で収益の獲得を目指す。一方、コロニアル社は米国以外の国別配分を収益の源泉としている。2010年の国別配分をみると、月末ベースでは米国の比率は概ね35~40%の範囲で推移している。

また、当ファンドの特徴の一つとして、ファンドのコンセプトにしたがった継続的、かつ、安定的な分配金が支払われている点が挙げられる。2008年の金融危機の影響などから、近年はグローバルリートファンドの中でも減配するファンドも散見されたが、当ファンドは2005年から2009年5月までは毎月45円(税引き前、1万口当たり)以上の分配を継続し、2009年6月以降は同35円(同)の分配を継続してきた。また、分配金原資は960円(2010年6月時点、1万口当たり)と高水準にあることから、将来的にも継続的、かつ、安定的な分配金が支払われることが期待される。

国内外に張り巡らされたネットワークを活用

当ファンドの強みは、デービス社、コロニアル社、DIAMアセットマネジメント(以下、DIAM)の3社が一体となったグローバルな運用体制にある。独立系の運用会社であるデービス社は、創業者の資産の大部分が運用ファンドに投資されていることから、運用成績の向上が経営の主たる目的となっており、米国の個人投資家から幅広い支持を受けている。コロニアル社は、豪州の大手金融機関の100%子会社であり、豪州では最大の運用会社である(2010年10月時点)。DIAMでは、海外の2社が現地で得た情報を有効活用するために、ファンドマネジャーが実際に現地訪問を行い、投資判断の擦り合わせや最終的な国・地域別配分に活用している。また、国内ではDIAMの専任エコノミストの分析に加え、みずほコーポレート銀行や第一生命経済研究所の分析を活用しており、みずほフィナンシャルグループの調査力を活用する。

なお、当ファンドは「ファンド オブ ザ イヤー 2005」の国際株式型・国際ハイブリッド型 部門の優秀ファンド賞、「ファンド オブ ザ イヤー 2006」の国際株式型 部門の優秀ファンド賞、「ファンド オブ ザ イヤー 2009」のオルタナティブ型 部門の優秀ファンド賞に続く、4回目の受賞となった。