Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 国内株式型 部門(対象ファンド:683本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国内小型グロース  ベンチマーク:TOPIX(配当込み)

最優秀賞
JFザ・ジャパン
設定・運用:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社

当ファンドは、マザーファンド(実質的な運用を行うファンド)への投資を通じて、実質的に日本の株式に投資を行う。EPS(一株当たり利益)の将来的な高い成長性、株主への利益配分を重視した経営という2つの条件を満たした上で、その状況を市場がまだ織り込んでおらず株価上昇が期待できる「金メダル企業」の株式に投資する。徹底した企業調査・分析を通したボトム・アップ・アプローチで銘柄を選別。年1回(12月14日)決算。


選考ポイント

ボトム・アップ・アプローチが奏功し、2011年はベンチマークを17.39%上回る

2011年のトータルリターンは0.40%となり、ベンチマークを17.39%、類似ファンド分類平均に対し5.95%上回った。同期間、スマートグリッド(次世代送電網)などの環境関連、スマートフォン(多機能携帯電話)やクラウド・コンピューティングなどのインターネット関連、または、震災復興需要が見込めるインフラ関連など、注目分野での多様な企業群への選別投資が奏功した。類似ファンド分類内では、国内新興株式市場インデックス・ファンドや、時価総額が大きい銘柄を多く組み入れるファンドなどに対して優位となった。同期間、シャープレシオは類似ファンド分類内で38本中8位となり、相対的に効率的な運用がなされている。

中長期的なパフォーマンスも良好、過去10年間では国内株ファンドでトップの運用成績

当ファンドの特徴として、大胆なポートフォリオの入れ替えや銘柄変更があげられる。相場環境の変化を機敏に捉え、収益機会を積極的に狙うスタンスにあり、中長期的に見て良好なパフォーマンスの原動力となっている。相対的に規模の大きい企業が上場する東証1部市場銘柄への投資比率は2011年7月末時点で58.7%であったのに対し、12月末時点では69.9%と、全体の7割弱まで高めるなど、2011年の1年間でも積極的な入れ替えが目立った。また、同年12月末時点の業種別組入比率上位をみると、情報・通信(20.0%)、電気機器(15.8%)に続き、建設(12.8%)が第3位につけている。震災前の2月末時点での建設の組入比率は5.2%で、その後徐々に比率を高めていった。類似ファンド分類内の純資産額上位5ファンドのうち建設を同程度の規模で組み入れているファンドは無く、独自性の高いポートフォリオを構築している。

同月末までの過去10年間のトータルリターン(年率)は12.35%となり、類似ファンド分類内では第1位となっている。同期間、類似ファンド分類平均を10.52%上回ったほか、ベンチマークに対しても14.32%上回った。過去10年間のトータルリターンは国内株式型の全ファンドの中でトップの運用成績となる。2011年までの過去10年間の暦年のトータルリターンをみると、2003年、2004年を除く全ての年で類似ファンド分類平均を上回っている。

ファンドマネジャーがアナリストを兼任し、迅速な運用を実現

マザーファンドは、大型株約250銘柄、小型株約100銘柄で構成される重点調査対象銘柄をコア・カバレッジとして活用し、市場全体の動向を的確に分析する。コア・カバレッジを含むすべての上場銘柄を対象に、利益成長率やキャッシュ・フローなどの成長性、経営の質や財務データなどの定性判断、株価のバリュエーションなどの定量評価の側面から銘柄を絞り込む。投資候補銘柄に対しては企業取材の結果に基づく総合的な分析から、各銘柄についての戦略分類および5段階の銘柄評価の付与という2つの方法で評価を行い、最終的なポートフォリオを構築する。

当ファンドのファンドマネジャーである中山大輔氏は18年以上の運用経験を有する。チーム内ではファンドマネジャーがアナリストを兼任し、効率的に情報共有を図るとともに、自らリサーチを担当することで投資判断までの意思決定の迅速化を可能としている。当ファンドに携わるアナリストは中山氏を含め10名で、2011年12月末時点で平均経験年数13年、在籍年数8年と、充実した陣容を誇る。

当ファンドは過去の「ファンド オブ ザ イヤー」において、2002年に「ルーキーファンド部門」の最優秀ファンド賞を、2003年に「国内投資型部門」の優秀ファンド賞を、2008年、2009年において「国内株式型部門」の優秀ファンド賞をそれぞれ獲得している。今回の受賞で、過去10年間のうちに5回受賞したことになる。