Fund of the Year 2011


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特別対談 国内債券型部門 最優秀ファンド賞受賞
DIAM 毎月分配債券ファンド『愛称:円パワーズ』
山崎信人氏×モーニングスター代表取締役COO 朝倉智也
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評価基準日:2011年12月31日 国内債券型 部門(対象ファンド:104本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国内債券・中長期債  ベンチマーク:なし

最優秀賞
DIAM 毎月分配債券ファンド『愛称:円パワーズ』
設定・運用:DIAMアセットマネジメント株式会社

当ファンドは、マザーファンド(実質的な投資を行うファンド)を通じて、実質的には国内外の公社債に投資する。国内公社債の組入比率は原則として50%以上とし、社債は組み入れ時にA格以上の格付けを取得しているものに限定する。海外債券はOECD(経済協力開発機構)に加盟している先進国のうちAA格以上の格付けを取得している国債のみとし、投資の際には為替ヘッジを行う。ポートフォリオ全体の加重平均デュレーションを3〜7年の範囲内に維持する方針。毎月(23日)決算。


選考ポイント

2011年は類似ファンド分類内ではリターン、効率性ともに上位

2011年のトータルリターンは2.49%となり、類似ファンド分類平均を0.83%上回った。当ファンドでは収益力の高い米国債を通年にわたり組み入れており、欧州の債務不安の深刻化などから日本国債、米国債とも利回りの低下基調が鮮明になった6月以降に、外債比率を引き上げたことなどがプラスに寄与した。また、信用リスクが高まると想定された国内の社債を組み入れていなかったことも運用成績の向上に貢献した。

 類似ファンド分類内では、日本国債のみに投資するファンドや、残存期間の短い債券の組入比率が高いファンドなどに対して優位となった。同期間のシャープレシオは1.77となり、類似ファンド分類内で33本中第5位と、優れた運用効率を実現した。

相場環境に応じた内外の投資比率の機動的な調節に強み

当ファンドでは国内債と外債の組入比率は各国の金利水準や経済ファンダメンタルズなどを勘案して決定しており、債券先物への投資なども活用するなど、柔軟な運用に特徴がある。資産別組入比率の推移をみると、2011年5月末時点では日本国債が90.1%、米国債が9.9%だったのに対し、同年6月末時点では、米景気減速懸念が強まり、米国債の利回りが低下する(債券価格は上昇)との判断から、日本国債を80.6%に引き下げる一方で、米国債を19.4%に引き上げた。欧州債務不安が強まった後の10月末時点では、米国債の組入比率をさらに29.3%まで高めるなど、収益の獲得のために機動的な運用を行っている。

国内債と外債への投資比率に加え、債券の残存期間ごとの組入比率も市況の変化に合わせて行う。2011年においては、国内債券では利回り水準が高く債券価格の上昇効果が大きい残存期間10年近辺の債券と、高いクーポン(利子)収入が見込める残存期間1〜2年程度の債券を中心に投資した。今後も、相場環境の変化に応じた投資比率の変更と残存期間ごとの組入比率の変更が期待される。

国内有数の国内債券の運用・調査体制

当ファンドは、DIAMアセットマネジメントに属する債券投信運用グループ(以下、同チーム)の3名のファンド・マネジャーによるチーム運用体制を採用している。チームリーダーの山崎信人氏は23年以上の運用・調査経験を有している。山崎氏を含む3名は当ファンドを設定来、担当している。また、同チームは「DLIBJ公社債オープン(中期コース)」などの機動的な運用を行う国内債券ファンドを長期にわたって運用しており、今後は当ファンドの運用にもそうした経験の一部が活かされることが期待される。

当ファンドの運用には、マクロ分析を行うエコノミックリサーチグループのエコノミスト3名、個別企業の信用分析を行うクレジットグループのアナリスト4名の計7名が携わる。クレジットグループのアナリストは、2011年12月末時点で247社をカバーしている。国内債券に関する運用・調査体制は充実しており、長期的にも安定したパフォーマンスにつながることが期待される。