Fund of the Year 2011


photo
特別対談 国際債券型(為替ヘッジなし)部門 最優秀ファンド賞受賞
三菱UFJ グローバル・ボンド・オープン(毎月決算型)『愛称:花こよみ』
吉永佳代氏×モーニングスター代表取締役COO 朝倉智也
  • ビデオレポート対談ページはこちら


評価基準日:2011年12月31日 国際債券型(為替ヘッジなし) 部門(対象ファンド:402本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)  ベンチマーク:なし

最優秀賞
三菱UFJ グローバル・ボンド・オープン(毎月決算型)『愛称:花こよみ』
設定・運用:三菱UFJ投信株式会社

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)を通じて、世界の主要国のうち、信用力が高く、相対的に利回りが高い国々の債券に投資する。投資対象の債券の種類は国債や政府保証債、オーストラリアの州政府債や現地通貨建ての国際機関債となる。原則として、毎月(20日)決算。


選考ポイント

2011年は類似ファンド分類内で2位、シャープレシオも8位に

2011年のトータルリターンは7.07%となり、類似ファンド分類平均を7.45%上回った。同期間、欧州債務問題への懸念が続く中、相対的に財政が健全な国々が注目されたことに加え、オーストラリアやニュージーランドも利下げを行い、利回りが低下(債券価格の上昇)したことなどが運用成績にプラスに寄与した。類似ファンド分類内では、機動的に為替ヘッジを行うファンドには劣後したものの、一般的な先進国債券に投資するファンドや高金利国の債券に投資するファンドに優位となり、102本中2位の良好な運用成績となった。シャープレシオは同8位と相対的に高い運用効率を示している。

集中度の高いポートフォリオだが、組入国の変更は柔軟に

マザーファンドのポートフォリオは原則、シティグループ世界国債インデックス対象国(参考国も含む)のうち最も利回りが高い国々に70%、次に高い国に30%投資する。2011年12月末時点での通貨別の投資比率はオーストラリア・ドル70.6%、ニュージーランド・ドル29.94%と、先進国の中でも高利回りの国々に集中した投資を行っている。一方で、欧州を中心に国債の格下げが相次ぐ中、当ファンドの投資対象債券は最高格付けのAAA格で構成されており、信用度の高いポートフォリオ構成となっている。また、投資対象の国数は類似ファンド分類内のファンドと比較して絞り込まれているが、、過去にはカナダ、イタリア、ノルウェー、英国などの中から適宜選別を行い、集中した投資を行っている。2011年1月には投資対象候補国の選定基準を見直し、シティグループ世界国債インデックス対象国の参考国のうち三菱UFJ投信が適切と判断した国についても投資対象候補に追加するなどの改善を行った。同月に英国からニュージーランドへの組み替えを行うなど、投資環境に応じた柔軟な選別、選択を行っている。

長期の運用成績でみると、2011年12月末までの過去5年間のトータルリターン(年率)は0.29%となり、類似ファンド分類平均を3.05%上回り、類似ファンド分類内で上位となる。また、暦年のトータルリターンでみても、2009年以降は3年連続で類似ファンド分類平均を大きく上回るなど、欧米での金利低下局面でオーストラリアなど相対的な信用度の高い国々の債券を組み入れたことが奏功している。

充実した運用体制を構築、三菱UFJ信託銀行の情報を活用

マザーファンドの運用は三菱UFJ投信の債券運用部戦略投資グループが担当し、担当ファンドマネジャーは10年近い運用経験を持ち、グループ全体でも平均10年超の運用経験を有する。運用を担当する戦略投資グループは6名で構成されるが、更に新興国のクレジット調査などの担当者を加え、15名が運用に携わるなど充実した運用体制を構築し、投資対象国の選別に結び付けている。更に9名のストラテジストとも投資環境について意見交換を行うほか、投資助言契約を結ぶ三菱UFJ信託銀行から情報提供を受ける。

2011年は類似ファンド分類の累計額で年間の純資金流出入額が8,507億円の純資金流出となる中、当ファンドは2011年の良好な運用成績を反映し、194億円の純資金流入となった。