Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 国内株式型 部門(対象ファンド:683本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国内大型グロース  ベンチマーク:なし

優秀賞
三菱UFJ グローバルイノベーション『愛称:ニュートン』
設定・運用:三菱UFJ投信株式会社

当ファンドは、イノベーション(産業構造の変化・技術革新)をテーマに、世界の未来をけん引する世界的に競争力を有する日本を含めた世界の企業の株式に投資する。原則として、外貨建て資産については為替ヘッジを行う。情報通信や環境ビジネスなどの投資テーマに応じたボトムアップ・アプローチを基本として運用する。年1回(6月20日)決算。


選考ポイント

2011年は類似ファンド分類平均を大きく上回る

2011年のトータルリターンは▲5.43%となり、類似ファンド分類平均を12.08%上回った。同期間、業績好調にも関わらず大きく売られたサービスや情報関連銘柄に注目し、新規に組み入れを増やしたことや、エムスリーやグリー、サイバーエージェントなどの中小型の銘柄が運用成績に寄与した。類似ファンド分類内では、通貨選択型ファンドが類似ファンド分類平均を引き下げていることに留意する必要があるものの、絶対収益を目指すファンドには劣後したが、その他のファンドを上回り、類似ファンド分類内で69本中2位と良好な運用成績となった。一方、標準偏差は11.55%と類似ファンド分類平均を1.31%下回り、同6位とリスクを抑えた運用も実現している。

4つのテーマに着目し、世界の株式を含めた成長性の高い企業に投資

当ファンドは、2011年12月末時点では情報通信、環境ビジネス、ヘルスケア、新素材の4つのテーマに着目し日本株を中心に投資するほか、幅広い世界の株式にも注目する。同月末時点での国内株式組入比率は85.36%、外国株式組入比率は14.64%となり、外国株式を10%から20%程度を組み入れる。投資テーマ別にみると、情報通信41.87%、環境ビジネス40.82%などとなる。また、日本株は同月末時点で32銘柄のみに集中投資を行い、業種別では銀行をほとんど組み入れていないことなど、特徴あるポートフォリオを構築する。一方、海外株式は同月末時点で16銘柄だが、米国などの先進国から香港といった新興国まで、米国、欧州、アジアの幅広い株式を組み入れている。

長期の運用成績をみると、2011年12月末までの過去10年間のトータルリターン(年率)は3.17%と、類似ファンド分類平均を6.05%上回り、類似ファンド分類内でトップ。同期間は中小型の銘柄を中心に投資するファンドの運用成績が良好となる中、国内株式型の中でも上位の運用成績となった。暦年のトータルリターンでみても、同月末までの過去10年間では2002年、2008年を除いては類似ファンド分類平均を上回る。特に、上昇局面で類似ファンド分類平均を上回る傾向が強く、高い競争力に注目することなど成長志向のポートフォリオが反映された運用成績を実現している。

海外株式も自社運用に切り替え、MUFGグループの運用体制を活用

当ファンドは国内外の株式と幅広い銘柄を組み入れるが、三菱UFJ投信では20年近い運用経験を持つファンドマネジャーを中心に、日本株についてはグロースチーム7名に加え、投資助言契約を結ぶ三菱UFJ信託銀行のアナリストチームによる個別銘柄の情報を活用し、銘柄選別を行う。海外株式については、三菱UFJ投信の海外株式グループの7名が担当するなど、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ投信のロンドン・香港の海外子会社とMUFGグループのグローバルで展開する運用体制を活用している。また、2011年9月までは海外株式については運用委託を行っていたものの、現在では海外株式を社内での運用に切り替え、ともに社内での一貫した運用体制を構築している。