Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 国内債券型 部門(対象ファンド:104本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国内債券・中長期債  ベンチマーク:なし

優秀賞
三菱UFJ 日本国債ファンド(毎月決算型)
設定・運用:三菱UFJ投信株式会社

当ファンドは、マザーファンド(実質的な投資を行うファンド)を通じて、実質的に日本国債に投資する。残存期間20年程度までの国債を各年限に分散して組み入れる。保有する債券のうち満期償還を迎えたものは、その償還金を残存期間の長い債券へ再び投資する。また、先物取引を活用し運用の効率化も図る。毎月(20日)決算。


選考ポイント

残存期間が最長20年の債券まで投資対象に含め、投資比率を柔軟に配分

2011年のトータルリターンは2.34%となり、類似ファンド分類平均を0.68%上回った。同期間、欧州債務危機から国内債券の利回りが低下(債券価格は上昇)基調で推移する中、8月以降に残存期間がより長期の債券への投資比率を高めたことが、パフォーマンスにプラスに寄与した。類似ファンド分類内では、残存期間の短い債券を中心に投資するファンドや、変動利付国債に投資するファンドなどに対し優位となった。また、同期間のシャープレシオは1.45と類似ファンド分類平均を上回り、効率的な運用がなされている。2011年のトータルリターンの推移を四半期毎に見ると、1〜3月期を除く全て類似ファンド分類平均を上回っている。欧州財政不安が強まった年後半にかけて、相対パフォーマンスは堅調に推移した。

平均残存期間などの機動的な調節で、超過収益の獲得を目指す

マザーファンドの運用は、残存期間ごとに均等投資しリスク分散を図る「ラダー型運用」を行っているが、ポートフォリオの平均残存期間や金利感応度などを調整することで、超過収益の獲得を目指す点に特徴がある。2011年の残存期間別の組入比率の推移をみると、年前半は各年限に比較的均等に投資していたものの、年後半には残存期間6〜8年、同12〜14年の組入比率を引き上げた。また、金利の低下傾向を見据え、6月末時点に8.23年だったデュレーションは徐々に長期化するなど、ファンドのコンセプトにそった運用が行われている。類似ファンド分類に属するラダー型運用を行うファンドと比較すると、2011年のトータルリターンは8本中第2位となった。

磐石な運用体制が強み、MUFGグループの調査能力も大きく活用

マザーファンドの運用は、三菱UFJ投信(以下、同社)の債券運用部に属する戦略投資グループが行う。戦略投資グループは6名のファンドマネジャー(平均運用調査経験年数約12年)で構成され、主担当の大沼克至氏は約27年の豊富な運用経験を有し、設定来、当ファンドの運用に携わっている。債券運用部は、戦略投資グループに加え、3名のファンドマネジャー(平均運用経験年数約12年)で構成されるクレジット投資グループ、5名のアナリスト(平均運用経験年数約12年)で構成されるクレジット分析グループで構成されており、これらの3つのグループが投資環境やその見通しについて、定期的に情報交換を行っている。同社では、内外の債券担当者を分けずに、運用・調査を行っており、グローバルな視点で投資判断を行っている。また、同社と三菱UFJ信託銀行においては、国・地域別の専任エコノミストによるマクロ分析や独自開発の運用モデルの利用など積極的な連携が図られており、グループの総合力を活かせる点も強みの一つである。