Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 国際債券型(為替ヘッジなし) 部門(対象ファンド:402本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)  ベンチマーク:なし

優秀賞
BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド『愛称:ウィンドミル』
設定・運用:ベアリング投信投資顧問株式会社

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)を通じて、世界の投資適格格付けの公社債へ投資する。マザーファンドの運用はベアリング・アセット・マネジメント・グループの英国拠点であるベアリング・アセット・マネジメント・リミテッド(以下、同社)に委託する。各通貨の見通しに応じて、機動的に通貨配分の見直しを行い、為替変動リスクを回避するとともに、投資収益の確保を目指す。毎月(10日)決算。


選考ポイント

2011年はリターン、シャープレシオともにトップ

2011年のトータルリターンは8.43%となり、類似ファンド分類平均を11.51%上回った。同期間、外国為替市場で大幅な円高・ユーロ安が進行する中、通貨戦略でほぼ100%為替ヘッジをしたことやユーロを売り建てたことが奏功した。加えて、債券戦略では金利低下を見込んで、組入債券の残存期間を長期化させたことが運用成績を向上させた。類似ファンド分類内では、資源国債券ファンドや通貨選択型ファンドのみならず、一般的なアクティブファンドや機動的に為替ヘッジを行うファンドなどに対しても優位となり、63本中第1位となった。同期間のシャープレシオは1.29となり、類似ファンド分類内で第1位と、優れた運用効率となっている。

長期的に優れた運用効率と安定した運用成績を実現

当ファンドは機動的に為替ヘッジを行うことが可能な仕組みとなっている。各通貨、債券の組入比率については、複数の経済予測シナリオをもとに算出した期待収益率をもとに、リスクを抑えつつ、高いリターンを追及できる投資戦略に統合し、ポートフォリオに反映する。暦年のトータルリターンをみると、2011年までの過去10年間のうち、2009年を除いた9年間でプラスのリターンとなっており、債券市場、外国為替市場の変動に関わらず、安定的な運用成績を維持している。特に、2008年はリーマンショックなどの影響から多くのファンドのトータルリターンがマイナスとなったものの、当ファンドはプラスを維持しており、機動的な為替ヘッジが奏功している。2011年12月末時点までの過去10年間のシャープレシオは類似ファンド分類内で13本中第1位となっており、長期にわたり優れた運用効率を実現している。

経験豊富なファンドマネジャーが長期にわたって運用

マザーファンドのポートフォリオの構築は、同社の債券・通貨チーム内にある円ベース・ポートフォリオ構築グループ(以下、同チーム)が担当する。同チームのファンドマネジャー(チームリーダー)である岡部佳昭氏は約29年近い運用・調査経験を有する。また、当ファンドの担当年数も12年以上と長期にわたることから、運用の継続性も担保されている。同チームは、ポートフォリオの構築にあたり、債券・通貨チームの調査情報を活用する。債券・通貨チームは、ロンドンと東京を拠点として運用・調査業務に当たっており、債券と通貨に分けて、それぞれ地域別、種類別に担当者が配置されている。ファンドマネジャーとアナリストは合計で16名、平均経験年数は約17年となっており、マザーファンドでは豊富な運用・調査経験を有するメンバーで構成されている債券・通貨チームからの情報を活用出来る点も強みの一つである。

なお、当ファンドは、「ファンド オブ ザ イヤー 2004」、「ファンド オブ ザ イヤー 2008」の国内債券型・国際債券型 部門の優秀ファンド賞に続く、3回目の受賞となった。