Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 国際債券型(為替ヘッジあり) 部門(対象ファンド:96本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジあり)  ベンチマーク:なし

優秀賞
DWS グローバル公益債券ファンド(毎月分配型)Aコース(為替ヘッジあり)
設定・運用:ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)を通じて、電力やガス、水道等の世界の公益企業や公社が発行する債券に実質的に投資する。また、日常サービスを手がける企業の債券にも投資する。組入債券の平均格付は原則A格相当以上とし、取得時には原則BBB格相当以上の投資適格債に投資する。マザーファンドの運用と為替ヘッジについては、ドイチェ・アセット・マネジメント・グループのDWSインベストメントGmbHに運用指図に関する権限を委託する。毎月(20日)決算。


選考ポイント

投資対象の特性活かし、シャープレシオは為替ヘッジありの中でも上位に

2011年のトータルリターンは5.97%となり、類似ファンド分類平均を0.47%上回った。類似ファンド分類内では、国際機関債に投資するファンドなどには劣後したものの、日系企業が発行する外貨建て債券に投資するファンドなどを上回り、類似ファンド分類内では11本中第4位となった。一方、シャープレシオは類似ファンド分類内で同2位となるなど、相対的に効率的な運用となっている。また、為替ヘッジを行う国際債券型ファンド全体でみても、同期間のシャープレシオは128本中第12位と相対的に高い効率性を維持している。

公益債券ファンドの中でトップクラスの資金流入、円高局面で加速

当ファンドの2011年の純資金流入額は271億円と、類似ファンド分類内ではトップとなった。また、通貨選択型ファンドのシリーズ中の1コースとして設定される円で為替ヘッジするファンドが人気を集める中、国際債券に投資し、為替ヘッジを行うファンドの中で、当ファンドの純資金流入額は上位となっている。

マザーファンドの投資対象の公益債券は安定的な値動きが期待出来ることなどから、世界経済の不透明感が増す中でも近年は公益債券に中心に投資するファンドの設定が目立つ。公益債券を発行する企業は事業の中長期的な安定が期待できるため、デフォルト(債務不履行)率が低いことなどから事業継続の信頼度が高いと考えられる。また、公益債券ファンドの中で当ファンドの設定は2009年4月と最も早い。また、公益債券ファンドの中でも2011年の純資金流入額はトップとなり、加えて設定来で月次では2010年5月のみしか純資金流出となっていない。更に、安定的な資金の流入傾向が続く中、円高が強まった2011年後半に資金流入傾向が強まっている。

DWSインベストメントGmbHのグローバルの調査体制で公益債券を網羅

マザーファンドの運用を担当するDWSインベストメントGmbHでは設定来、経験豊富なファンドマネジャーが当ファンドを担当し、運用を行うDWS投資適格社債チームのチームリーダーは14年の運用・調査経験を有する。また、マザーファンドの2011年12月末時点の国別構成比率ではアメリカが40.3%と高いものの、南アフリカの電力債を組み入れているなど、世界の幅広い公益債に注目している。このため、当ファンドを担当するアナリスト・グループは、欧州、米国、アジア、新興国と世界の様々な地域を担当する12名で構成されている。2011年12月末時点での組入銘柄数は182銘柄を組み入れているが、アナリスト・グループは世界の公益債券市場の90%以上をカバーしており、グローバルに展開するドイチェ・アセット・マネジメント・グループの調査力を活かした調査・運用体制を構築している。