Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 国際債券型(為替ヘッジあり) 部門(対象ファンド:96本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジあり)  ベンチマーク:なし

優秀賞
円・世界優良国債券ファンド『愛称:円セレクト』
設定・運用:三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社(旧:中央三井アセットマネジメント株式会社)

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)への投資を通じて、実質的には日本を含む世界の「優良国」の国債などに投資を行う。「優良国」とは、シティグループ世界国債インデックス採用国の中で、米国のS&P社またはMoody'S社から、A格相当以上の格付けが付与された国で、三井住友トラスト・アセットマネジメント(旧:中央三井アセットマネジメント、以下同社)が高い信用力を有すると判断した国を指す。原則として、為替ヘッジを行う。毎月(17日)決算。


選考ポイント

2011年はリターンが第1位、効率性でも実質第1位

2011年のトータルリターンは11.09%となり、類似ファンド分類平均を7.21%上回った。秋以降は、欧州の債務問題などを契機として、世界的にリスク回避的な動きが強まる中、安全資産として国債への需要が高まり、金利が低下(債券価格は上昇)したことを受けて、大幅な売却益を計上したことがプラスに寄与した。類似ファンド分類内では、優先証券を投資対象とするファンドに対して優位となったのみならず、高格付け債券を投資対象とするファンドの中でも、当ファンドは債券の残存期間を長めに維持していたことが奏効し、28本中第1位の運用成績となった。また、同期間のシャープレシオは2.33となり、類似ファンド分類内に属する通貨選択型の「円コース」を除くと第1位と、相対的な運用の効率性でも優れている。

相場環境の変化に応じた機動的な運用に強み

マザーファンドの運用にあたっては、三井住友信託銀行(旧:中央三井アセット信託銀行)が、投資対象国の信用力、為替ヘッジコスト控除後の金利水準、長短金利の方向性などを考慮した上で、売買案を策定する。同社のファンドマネジャーは、この売買案に基づいて、銘柄を選択し、ポートフォリオを構築する。原則として、投資対象国は3カ国以上、1カ国への投資比率の上限は50%以内とし、投資比率については市場環境などを考慮して、毎月見直しを行なう。マザーファンドにおいては、2011年の年初には、米国(国別構成比率35%)、英国(同35%)、カナダ(同15%)、ドイツ(同15%)の比率で投資を行っていたものの、7月には金利水準が低下したドイツを売却する一方で、カナダの投資比率を引き上げるなど、相場環境に応じた機動的な対応を行った。

運用の継続性に配慮、グループの運用・調査力を活用

マザーファンドの運用は、同社のファンドマネジャーである安廣樹氏が行う。設定(2010年9月)から2011年4月までは、田村徳彦氏がマザーファンドのファンドマネジャー、安氏がサブファンドマネジャーを務めていたものの、同月からは安氏がファンドマネジャー、田村氏がサブファンドマネジャーとなった。また、設定当初から、サブファンドマネジャーとして榊頼人氏が配置され、ファンドマネジャーの交代時には2名のサブファンドマネジャーのうち、1名が引継ぎを行うことが予定されており、運用の継続性に配慮された体制となっている。調査については、同社のマクロ調査専任のアナリスト2名が配置されているほか、マザーファンドの売買案を策定する三井住友信託銀行(旧:中央三井アセット信託銀行)に属するファンダメンタル分析・資産配分担当者3名、各国の債券や為替市場の分析等の担当者3名とも情報を共有化しており、グループの運用・調査力が有効に活用されている。