Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 高利回り債券型 部門(対象ファンド:453本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジあり)
ベンチマーク:JPMorgan EMBI Global Diversified(円ヘッジあり・円ベース)

優秀賞
エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型) 為替ヘッジあり
設定・運用:国際投信投資顧問株式会社

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)を通じて、新興国が発行する米ドル建のソブリン債券を中心に政府の出資比率が50%を超える準ソブリン債券も投資対象とし運用する。運用指図の権限の全部または一部をウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー(以下、ウエリントン社)に委託する。ウエリントン社では、グローバルな幅広い投資リソースを活用したファンダメンタル分析をベースとして運用を行う。原則として円での為替ヘッジを行うことで為替変動リスクの低減をはかる。当ファンドは、毎月分配(5日)を目指す。


選考ポイント

幅広い投資先の分散により、類似ファンド分類内で上位のパフォーマンスに

2011年のトータルリターンは5.37%となり、ベンチマークを1.63%下回ったものの、類似ファンド分類平均を2.57%上回った。国別配分では、アルゼンチンのオーバーウェイトがマイナスに寄与したが、中東アフリカ問題を受けてイラクを非保有としたことやエジプトをアンダーウェイトしたことがプラスに寄与した。類似ファンド分類内では、特にアジア圏の債券の組入比率が高いファンド及び幅広く新興国債券に投資するファンドに対しても優位となり、類似ファンド分類内で上位の運用成績となった。同期間のシャープレシオは0.81と、類似ファンド分類平均を0.45上回り、類似ファンド分類内で上位の運用効率を示した。

2011年12月末時点におけるマザーファンドの国別構成比率上位国は、ロシアが9.4%、インドネシアが8.0%、ブラジルが7.5%などとなっている。当ファンドは30カ国に分散投資しており、類似ファンド分類内の純資産上位ファンドと比較しても、特定の国や地域に偏らず幅広く分散したポートフォリオが構築されている。

設定来、良好な運用成績を維持

当ファンドは2009年設定のため長期の運用実績はないが、2010年の年間トータルリターンは11.32%と、類似ファンド分類平均を2.38%上回り、類似ファンド分類内の15本中で第1位となっている。地域や国の分散や、配分などの投資アプローチが奏功している。参考までに2011年12月末時点において、当ファンドと同じマザーファンドで、為替ヘッジなしで運用される「エマージング・ソブリン・オープン (1年決算型)」の過去5年間のトータルリターン(年率)をみると、類似ファンド分類「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」の中で21本中第2位の運用成績となっている。

債券運用では先駆的なウエリントン社の実績と経験豊富な運用チームが大きな強み

マザーファンドの実質的な運用委託先であるウエリントン社は、1928年に創業した米国で最も歴史のある運用会社の一つで、1960年代より海外資産の運用を開始している。運用を担当するエマージング市場債券運用チームのファンドマネジャー(チームリーダー)であるジェームズ・W・ヴァローン氏は運用・調査経験年数が25年と長期にわたり、マザーファンドを設定来、担当している。チームメンバーは、2011年より2名増員され、アナリストやトレーダーなどを合計28名で構成されている。このほか、クレジット調査においては、クレジット・アナリスト、グローバル産業アナリストなど合計191名との連携を図っており、グローバルに統合された調査体制をフルに活用し運用している。

なお、当ファンドの為替ヘッジなしで運用されるファミリーファンド「エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)」は、「ファンド オブ ザ イヤー2009」の優秀ファンド賞を受賞しており、高い評価を得ている。