Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 オルタナティブ型 部門(対象ファンド:320本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国際REIT・北米(為替ヘッジなし)
ベンチマーク:FTSE NAREIT Equity REITs インデックス(税引前配当金込/円ベース指数)

優秀賞
フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)
設定・運用:フィデリティ投信株式会社

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)を通じて、実質的に米国リート(不動産投資信託)に投資を行う。ファンドの配当利回りがベンチマーク以上となることを目指して運用を行う。マザーファンドの運用は、フィデリティ・グループの米国法人であるフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニー(以下、同社)に運用委託している。毎月(15日)決算。


選考ポイント

運用成績と効率性はトップクラスの米国リートファンド

2011年のトータルリターンは2.88%となり、ベンチマークを0.09%下回ったものの、類似ファンド分類平均を4.40%上回った。業種選択では、ヘルスケアのアンダーウェイトなどがマイナスに寄与したものの、倉庫のオーバーウェイトなどがプラスに寄与した。銘柄選択では、住宅などがマイナスに寄与したものの、オフィス・工場などがプラスに寄与した。

類似ファンド分類内では、通貨選択型ファンドが類似ファンド分類平均を押し下げている点には留意が必要であるものの、2011年12月末時点の純資産額が10億円以上のファンドで、かつ、通貨選択型ファンドではないファンド(以下、参考類似ファンド分類)の平均に対しては2.36%上回り、参考類似ファンド分類内では7本中第1位の運用成績となった。また、シャープレシオについても、同2位となり、相対的な運用の効率性も高い。

厳選された銘柄で構成されたポートフォリオ

2011年の組入銘柄数は概ね50〜60銘柄程度で推移しており、類似ファンド分類内の純資産額上位ファンドが50〜130銘柄程度で構成されるなか、絞り込まれた銘柄でポートフォリオを構築している。さらに、2011年11月末時点の組入上位10銘柄の組入比率は61.7%と、上位銘柄への集中度も高い。当ファンドの超過収益の源泉はボトムアップ60〜70%、トップダウン30〜40%を基本としており、銘柄分散を意識しつつも個別銘柄選択を重視する。より厳選された銘柄に絞り込むことによって、当ファンドのコンセプトに従ったポートフォリオを構築している。

長期の運用成績をみると、2011年12月末までの過去3年間のトータルリターン(年率)は、18.34%となり、類似ファンド分類平均を2.64%上回った。2011年末までの暦年のトータルリターンをみても、2011年までの過去8年間のうち5年間で参考類似ファンド分類平均を上回った。特に、米国リート市場の上昇局面では相対的に良好な運用成績となった。

ボトムアップ運用で定評のあるフィデリティが運用

マザーファンドの運用は、フィデリティ・グループの米国法人であるフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニー(以下、同社)に運用委託している。同社は米国の不動産ファンドを20年以上の長期にわたって運用している。フィデリティ・グループは、ボトムアップによる個別企業調査で高い評価を得ている運用会社であり、同社の米国リート運用においても、リート専任のアナリストによる分析に加えて、米国および世界の主要拠点の株式アナリストによる企業調査情報も活用することで、他ファンドとの差別化を図る。また、マザーファンドの運用は設定から一貫して同一のファンドマネジャーが担当しており、運用の継続性も保たれている。

なお、当ファンドは、「ファンド オブ ザ イヤー 2004」の国際株式型・国際ハイブリッド型 部門で優秀ファンド賞を受賞している。