Fund of the Year 2011


評価基準日:2011年12月31日 バランス型 部門(対象ファンド:547本)
モーニングスター・類似ファンド分類:安定成長  ベンチマーク:なし

優秀賞
世界三資産バランスファンド(毎月分配型)『愛称:セッション』
設定・運用:野村アセットマネジメント株式会社

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)への投資を通じて、実質的には日本を含む世界の高格付債券、好配当株式、リート(不動産投資信託)に分散投資を行う。基本投資比率は、高格付債券(以下、世界債券マザーファンド)70%、好配当株式(以下、世界株式マザーファンド)20%、リート(以下、世界リートマザーファンド)10%とする。世界債券マザーファンドの運用はノムラ・アセット・マネジメントU.K.リミテッドに、世界株式マザーファンドの運用はノムラ・アセット・マネジメントU.K.リミテッドとノムラ・アセット・マネジメントU.S.A.インクに、世界リートマザーファンドの運用はシービーアールイー・クラリオン・セキュリティーズ・エルエルシーに委託する。毎月(15日)決算。


選考ポイント

3資産がいずれもプラスに寄与し、3資産分散型ではトップ

2011年のトータルリターンは▲0.04%となり、類似ファンド分類平均を6.96%上回った。基準価額の寄与度でみると、世界債券、世界株式、世界リートはいずれもプラスに寄与し、特に世界債券の寄与度が高かった。「世界債券マザーファンド」においては、欧州債務問題を受けて、世界的にリスク回避的な動きが強まる中、米国、ドイツ、英国、日本などの金利低下を見込んで、より残存期間の長い債券を組み入れていたことがプラスに寄与した。一方、外国為替市場で円高が進んだことが大きくマイナスに寄与し、各資産のプラス寄与が相殺された。類似ファンド分類内では、新興国に分散投資を行うファンドに対して優位となったのみならず、世界の三資産に分散投資を行うファンドの中では第1位、類似ファンド分類全体でも第3位となった。

リスクを抑えながら、安定した運用成績を実現

基本投資比率を70%とする「世界債券マザーファンド」では、高格付け債券を中心とした組入れを行うことでリスクを抑えながら、安定した運用成績を追及している。中期の運用成績をみると、2011年12月末までの過去5年間のトータルリターン(年率)は2.08%と、類似ファンド分類平均を0.32%上回った。一方、同期間の標準偏差(同)は9.80%と、類似ファンド分類平均を0.51%下回った。暦年のトータルリターンでみても、2011年までの過去6年間のうち、2006年、2008年、2011年の3年間で類似ファンド分類平均を上回っている。一方、標準偏差は6年間の全てで類似ファンド分類平均を下回っており、株式、債券、リート、外国為替市場が大きく変動する状況下においても、リスクを抑えながら、安定した運用成績を追及するというファンドのコンセプトが長期間にわたり実現されている。

円高時には機動的な対応も

「世界債券マザーファンド」の2011年12月末時点における通貨別配分の上位は、日本円34.7%、ユーロ30.5%、米ドル21.9%など。モーニングスター類似ファンド分類「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」に属する純資産額上位ファンドとの比較では、日本円の比率が高い。「世界債券マザーファンド」では、国別配分戦略とは独立した通貨配分戦略を行っているため、円高時には日本円の投資比率を高めることで、円ベースでの基準価額の下落を抑えることができる点に特徴がある。

「世界株式マザーファンド」では、配当利回り、企業の利益水準などの定量評価で絞り込んだ400から600社に対し、減配リスクや業界内の競争力などの定性評価を加えた上で、ポートフォリオ全体に配当利回りや業種の偏りなどを考慮したうえで、最終的には90〜150銘柄程度でポートフォリオを構築する。2011年の組入銘柄数の推移をみると、概ね120銘柄前後で推移しており、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」に属する好配当利回り株ファンドの純資産額上位ファンドとの比較では、銘柄分散が効いたポートフォリオが構築されている。

なお、当ファンドは「ファンド オブ ザ イヤー2006」の国内ハイブリッド型・国際ハイブリッド型 部門の優秀ファンド賞、「ファンド オブ ザ イヤー2009」の国内ハイブリッド型・国際ハイブリッド型 部門の優秀ファンド賞に続き、3回目の受賞となる。