Fund of the Year 2011
モーニングスター ビデオレポート特別対談
特別対談 国内債券型 部門 優秀ファンド賞受賞
優秀ファンド賞受賞 特別対談 小林央氏×朝倉智也
みずほ日本債券アドバンス(豪ドル債券型)『愛称:ちょっとコアラ』

モーニングスターアワード ファンド オブ ザ イヤー 2011 国内債券型部門で優秀ファンド賞を受賞しました、「みずほ日本債券アドバンス(豪ドル債券型)(愛称:ちょっとコアラ)」を運用する、みずほ投信投資顧問株式会社、商品企画部長の小林央(ひさし)様に同ファンドの概要ならびに特徴について、お話を伺いました。

朝倉:今回の受賞、誠におめでとうございます。まずは、ご感想を。
小林氏:おかげさまで、こうした栄えある賞をいただくことになりました。投資家の方や販売会社をはじめとする関係者の皆さまによるご支援の成果だと思っております。

小林央氏

朝倉:ファンドの特徴と魅力について、ご説明ください。
小林氏:商品コンセプトとして一番に考えたのは、初めて投資信託をご購入いただく方々に保有していただけるようなファンドということです。日常的に市場動向をウォッチしていないような方にも購入していただけるようなファンドにしたいと考えました。

朝倉:極めて安定感のある運用が行われていますが、運用の中身についてお聞かせください。
小林氏:当ファンドには、第一に「高い安定性」、第二に「収益源泉の追加」という2つのポイントがあります。「高い安定性」については、為替リスクの影響を受けない国内の公社債に70%投資することで、安定した収益の獲得を目指します。「収益源泉の追加」については、現在の情勢のもとで安定した収益を上げると考えられるオーストラリアの公社債(豪ドル建て)に30%投資し、国内の公社債プラスアルファの収益の獲得を目指します。この組合わせが当ファンドの特徴となっています。


朝倉:2011年のトータルリターンは3.52%で国内債券のカテゴリー平均を1.82%上回る好成績です。7割の国内公社債、3割のオーストラリア公社債ともに好調でしたが、その要因についてお聞かせください。
小林氏:国内の公社債については「ラダー型運用」を行っています。これは、残存期間1〜15年の公社債に対して等金額で投資する方法です。保有する債券が満期償還を迎えた場合には、その償還金を残存期間の長い銘柄に再投資します。短期的な金利変動の影響は受けますが、中長期的な金利変動の影響は受けにくい運用を目指しています。

朝倉:国内債券ファンドでは、2011年は社債にも投資するファンドが多々ありました。しかし、東京電力の原発事故以来、東電の社債格付けが急激に引き下げられ、東電債を組み入れていたファンドのパフォーマンスが低調なものとなりました。「ちょっとコアラ」も社債投資は可能ですが、組入れはありません。こうした点も、パフォーマンスに寄与したのではないでしょうか。
小林氏:意図的に社債を外したということではありませんが、当初のコンセプト通り、投資の初心者にもわかりやすい、国債を中心とした公社債投資を通じて、ベースとなる収益の獲得を目指してきたことに尽きると思います。

朝倉智也

朝倉:3割のオーストラリア公社債の部分についても、国債への投資が中心となっているのですか。
小林氏:オーストラリアの市場の特徴を活かし、オーストラリアの州が発行する債券にも投資をしています。例えば、同国有数の商業都市・シドニーのあるニューサウスウェールズ州や金の採掘などで有名な西オーストラリア州などが発行する州債は国債と同格付けのAAAを有しています。運用にあたっては、国債や各州債の金利差をみながら、リスク等を考慮してより良い銘柄に投資していく方針です。

朝倉:オーストラリアは高格付けということで、高い利回りだけでなく、安定感もあるように感じられますね。

小林氏:7割の国内公社債が安定した収益のベースにあり、この国内公社債と組み合わせた際に、高い効果が期待される資産は何かという着眼からオーストラリア公社債に行き着いたというのが、商品開発の背景です。


朝倉:国内公社債7割、オーストラリア公社債3割の構成比を今後変更していく可能性はありますか。
小林氏:7対3の基本投資配分に沿って運用する方針です。リスク・リターンそれぞれ5%以内程度の水準を期待されているお客さまを想定し、現行の資産構成比を設定しました。

朝倉:運用も順調な中、分配金についても安定的な実績がありますね。
小林氏:当ファンドは2010年9月に設定し、同年12月から毎月20円(1万口当たり、税引前)の収益分配を継続して行っています。現状、分配金の原資は、国内およびオーストラリアの公社債等から得られるクーポン収入の範囲内で賄われています。


朝倉:運用も分配も安定的に実現されているわけですが、運用の現場ではどのようなことが行われているのですか。
小林氏:国内公社債については、ラダー型運用に則り、組入銘柄とウエイト付けを工夫しながら運用しています。一方、オーストラリア公社債については、州債の発行体である各州の代表の方が来日して弊社で頻繁にミーティングを行っていることもあり、積極的に組入れを行っています。また、実際の運用は弊社の外国債券運用部が、世界中の債券投資に携わっている見地から判断します。昨今では欧州の情勢が世界中に影響を及ぼしていますので、情勢の変化を見極めつつ、オーストラリア国債や州債等の金利差などに着目して、より良い組入れを行っている点が特徴だと考えています。

朝倉:最後に投資家の皆様にメッセージをお願いします。
小林氏:当ファンドは、初めて投資信託を購入される方を想定した商品です。日本人にとって親しみやすい日本とオーストラリアの公社債を組み合わせ、リスク・リターンを3〜5%程度にとどめる運用を目指しています。金利や為替の情勢によって、パフォーマンスは上下するものですが、その変動もできる限り小幅にとどめるよう、今後も努力してまいります。また、経験豊富な投資家の方でも、既に保有している金融商品を、安定運用の商品にいったん置き換えたいというような場面などで、当ファンドはニーズにお応えできると思います。引き続きのご愛顧をよろしくお願い申し上げます。