モーニングスターアワード2014

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モーニングスター アワード2014

評価基準日:2014年12月31日 債券型 部門(対象ファンド:892本)
モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・グローバル・除く日本(F) ベンチマーク:なし

優秀ファンド賞

パン・パシフィック外国債券オープン

設定・運用:明治安田アセットマネジメント株式会社

投資方針

 当ファンドは、環太平洋先進諸国(米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)4カ国の債券に分散投資する。投資対象は国債、州債、政府保証債などで、取得時の格付けがA格相当以上の債券。毎月15日決算。

選定ポイント

米国への積極投資でリターン上積み、上昇局面で類似ファンド凌駕
 2014年のトータルリターンは16.66%となり、類似ファンド分類平均を4.18%上回り、同分類内で上位12%の運用成績となった。主要先進国で金利低下が進んだことは海外債券ファンド全般にフォローの風となったが、こうした中、当ファンドは機動的にポートフォリオの調整を行うことによりリターンを上積みし、類似ファンドに差をつけた。特に国別投資比率においては、米国の経済指標の改善や日米金融政策の方向性の違いなどから米ドル高を見込み、米国の比率を2013年12月末時点の24.93%から2014年12月末時点の37.47%まで10%以上引き上げたことが奏功した。また、イールドカーブ戦略においても、米国でインフレ期待の上昇余地が少ないと判断したことなどから10年超の比率を引き上げており、結果的に米国を中心にグローバルな金利低下が進んだことからプラスに寄与した。
 2014年の四半期毎のトータルリターンを見ると、すべての四半期で類似ファンド分類平均を上回った。特に類似ファンド分類平均が7.04%と最も高かった10−12月期において、当ファンドは同平均を2.25%上回っており、四半期ベースで最も良好な相対リターンとなった。上昇局面でアクティブファンドとしての優位性を発揮した点は評価される。
長期で良好な運用、類似ファンド分類内で唯一50カ月以上の5ツ星獲得
 当ファンドのトータルリターン(年率)は過去5年が10.55%、過去10年が7.24%となり、いずれも類似ファンド分類内で上位5%以内の運用成績である。また、長期でリスクを抑えながら高いリターンを達成しており、シャープレシオは過去5年が1.08、過去10年が0.63となり、同分類内でそれぞれ上位5%以内となっている。モーニングスターレーティングは2014年12月末まで54カ月中53カ月で最高の5ツ星を維持。同分類内で50カ月以上5ツ星を獲得している唯一のファンドであり、相対的な運用効率の高さは際立っている。
 当ファンドは金利リスクを取り過ぎないよう、デュレーションを7年以内と制限しているほか、通貨の組入比率については市場規模を考慮してオーストラリアやニュージーランドの比率を制限する方針を定めており、適切なリスク管理が長期の良好なパフォーマンスにつながっている。
明確なコンセプトで人気、資金流入は過去最高
 2014年の当ファンドの純資金流入額は215億円と、暦年では設定来で過去最高を記録し、類似ファンド分類内では第2位となった。当ファンドは、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国を投資対象としており、日本人にとって馴染みがあり、信用力が高い国に投資するという明確なコンセプトが投資家に支持される理由の一つである。2014年は、原油安の影響などから一部のハイ・イールド債券や新興国債券が下落する場面があったが、当ファンドが相対的にリスクの高いこれらの債券を組み入れていなかったことは、パフォーマンスにプラスに寄与しただけでなく、当ファンドに投資家の資金が向かう要因になったとみられる。
 また、経験豊富な人員を擁する点も評価される。当ファンドのファンドマネジャーは約20年の運用・調査経験年数を有する。調査体制については、国債のリスク分析はファンドマネジャーが行うほか、国債以外の調査は主に2名のシニア・クレジット・アナリストが担当しており、運用・調査経験年数は平均22年となる。