モーニングスターアワード2014

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モーニングスター アワード2014

評価基準日:2014年12月31日 バランス型 部門(対象ファンド:581本)
モーニングスター・類似ファンド分類:成長 ベンチマーク:なし

優秀ファンド賞

フィデリティ・世界インカム株式・ファンド(資産成長型)

設定・運用:フィデリティ投信株式会社

投資方針

 当ファンドは、ファミリーファンド方式で運用され、マザーファンドを通じて、世界の通信・公益株、世界のREIT(不動産投資信託)に投資を行う。基本配分比率は通信・公益株70%、REIT30%。年1回(12月15日)決算。

選定ポイント

運用成績、効率性ともにトップクラス
 2014年のトータルリターンは29.75%と、類似ファンド分類平均(ただし、フレキシブル・アロケーションファンド型部門に属するファンドは除く。以下、同一条件)を11.60%上回った。2014年は主要通貨に対して円安が進行したほか、世界の通信・公益セクター、REITが上昇したことが大きくプラスに寄与し、1月を除く全ての月でプラスのリターンを獲得した。
 同期間の類似ファンド分類内では、幅広い資産に分散投資するファンドや北米の株式やREITなどを主要投資対象とするファンドなどに対しても優位となり、同分類内27本中第2位となった。また、バランス型部門の中でも第2位のパフォーマンスとなった。同期間のシャープレシオは2.77と、類似ファンド分類平均を1.07上回り、同分類内第2位で運用の効率性もトップクラスとなった。
下落局面でも圧勝し、レーティング付与全13カ月で5ツ星を獲得
 2014年までの過去4年間の暦年のトータルリターンをみると、類似ファンド分類平均に対して全ての年で優位となっている。特に、欧州債務危機があった2011年には、当ファンドのトータルリターンは▲3.48%と、小幅な下落率に留め、類似ファンド分類平均に対して7.31%上回っており、市場が混乱している時でも優位性を発揮している。
 モーニングスターレーティングをみると、レーティングが付与された2013年12月末から2014年12月末までの13カ月間のうち、全ての月で5ツ星を獲得しており、相対的な運用の効率性も高水準を維持している。なお、2014年12月末時点で同分類内に属するファンドのうち、5ツ星ファンドは当ファンドも含めて3本あるが、13カ月間連続して5ツ星を獲得しているファンドは当ファンドと同シリーズの毎月決算型の2本のみとなっている。
マザー運用担当者の外国籍ファンドは海外レーティング4ツ星を獲得
 マザーファンドの運用は、FIL インベストメンツ・インターナショナルが行い、通信・公益株についてはAditya Shivram氏およびVelislava Dimitrova氏、REITについてはDirk Philippa氏がそれぞれ担当する。Shivram氏は、同社に約10年以上在籍しており、2003年から未公開株のソフトウエア・半導体、欧州の情報・通信などでセクターアナリストを務めた後、2008年から世界の情報・通信株のファンドマネジャーを務めている。Dimitrova氏は、同社で欧州のメディアや公益事業などでセクターアナリストを約6年従事している。また、Philippa氏は、2004年から同社の欧州株のアナリストを務めた後、2006年から不動産株ファンドのファンドマネジャーを務めており、3人とも当該分野での専門知識は深いと言えるだろう。
 2014年12月末時点における海外のモーニングスターレーティングをみると、Shivram氏が運用する「フィデリティ・グローバル・テレコミュニケーションズ」シリーズは4ツ星(付与対象6本平均)、Philippa氏が運用する「フィデリティ・グローバル・プロパティ」シリーズも4ツ星(付与対象10本平均)となっており、相対的な運用の効率性は高い。なお、参考として「フィデリティ・グローバル・テレコミュニケーションズ」シリーズは、情報・通信株ファンドの中で屈指のアクティブファンドとして海外で評価されており、2014年12月末時点のモーニングスターアナリストレーティングは「Bronze」(5段階評価で上から3番目)が付与されている。

(※)米国モーニングスターでは、主要なファンドについて、アナリストによる将来的な長期のパフォーマンスに対する相対的な優劣の判断項目として、運用プロセス、運用成績、運用・調査体制、会社全体、コストの5項目について3段階、総合評価として5段階の評価を公開している。