MORNINGSTAR

FUND OF THE YEAR 2021 MORNINGSTAR AWARD

債券型 部門

★★★★★

  • TOP>
  • 債券型 部門

2021年の傾向

緩やかな金利上昇の環境下、為替ヘッジの有無が明暗を分ける

 債券型 部門は、国内外債券を主要投資対象とする債券型ファンドが属する分類で構成されています。内訳は、「国内債券・中長期債」など国内債券を主要投資対象とする4分類、「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」、「国際債券・北米(為替ヘッジなし)」など、複数または単一の先進国や新興国の債券を主要投資対象とする13分類、「国際債券・短期債(為替ヘッジなし)」など特定の種類の海外債券を主要投資対象とする7分類、「NOMURA−BPI(総合)連動型」などパッシブファンドが3分類の計27の類似ファンド分類となります。

 2021年の債券市場は、2020年の大規模な金融緩和政策の影響を引き継いで始まりました。米国では、2月以降に大規模な追加経済対策を受けた景気回復期待や需給懸念から債券利回りが上昇し、3月末に10年債利回りは1.7%台まで上昇しました。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和スタンスを継続するとの見方から落ち着きを取り戻し、8月には10年債利回りが1.2%を割り込む水準にまで低下しました。FRBは当初物価上昇を「一時的」と表現していましたが、こうした見方を修正し、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング(量的緩和縮小)を開始し、12月のFOMCではテーパリングのペースを加速させることを決定しました。こうしたFRBの金融引き締め姿勢への傾斜を織り込み、10年債利回りは上昇しましたが、急上昇するには至らず、年末には1.5%近辺となりました。
 国内では米国の追加経済対策への期待で景気回復が意識されたことや日銀が容認する長期金利の変動幅を拡大するとの観測から、2月に10年債利回りは、一時0.175%と2016年1月以来、およそ5年1カ月ぶりの高水準を付けました。その後は、黒田総裁による長期金利の変動幅拡大を否定する発言や米国債利回りの落ち着きを受け利回りは低下し、4月以降はほぼ0%〜0.1%の間で推移しました。
 年間の10年物国債利回りの動きを振り返ると、日本は前年末比+0.05%の0.07%と小幅な上昇にとどまりましたが、米国は同+0.60%の1.51%、ドイツは+0.39%の▲0.18%となりました。また、円は対米ドルで11.13%、対ユーロで2.80%の円安となりました。

 金利が緩やかに上昇するとともに円安が進んだ環境下で、当部門の類似ファンド分類別の2021年トータルリターンをみると、「国際債券・転換社債(為替ヘッジなし)」が10.34%と唯一10%超の成績を上げ、「国際債券・北米(為替ヘッジなし)」の8.49%、「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」の7.90%がこれに続きました。一方で、「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジあり)」が▲3.98%、「FTSE世界国債(除く日本、円ベース、円ヘッジ)」が▲3.73%、「国際債券・短期債(為替ヘッジあり)」が▲3.11%と為替ヘッジを行うカテゴリーは苦戦しました。為替ヘッジなしのカテゴリーのほとんどのトータルリターンがプラス、為替ヘッジありのカテゴリーのほとんどがマイナスと、投資する債券の種類よりも為替ヘッジの有無で明暗が分かれました。

 年間の純資金流出入額(ETF除く)は、部門全体で3,025億円の流入超過となりました。類似ファンド分類別では7割以上の分類が流出超過となる中、「国内債券・中長期債」が7,584億円、「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が2,183億円の流入超過となりました。一方で、「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」が2,112億円、「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」が1,523億円と、いずれも昨年に続き流出超過となりました。

 債券型 部門の1,462本の候補からは「国内債券・中長期債」、「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジあり)」および「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」に属するファンド各1本の計3本が受賞ファンドに選ばれました。「国内債券・中長期債」からは、様々な円建て債券、「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジあり)」からは外貨建て劣後債も含む日本企業や日本企業の海外子会社が発行する債券、「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」からは米ドル建てのハイイールド債を、それぞれ主要な投資対象とするファンドが選ばれました。

受賞ファンド対象ファンド1462本

主催
MORNINGSTAR

過去のFund of the Year 受賞ファンド

当資料は、モーニングスターが作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。

Morningstar Award “Fund of the Year 2021”は過去の情報に基づくものであり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。また、モーニングスターが信頼できると判断したデータにより評価しましたが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。著作権等の知的所有権その他一切の権利はモーニングスター株式会社並びにMorningstar,Inc.に帰属し、許可なく複製、転載、引用することを禁じます。

当賞は、国内追加型株式投資信託を選考対象として独自の定量分析、定性分析に基づき、各部門別において総合的に優秀であるとモーニングスターが判断したものです。投資信託は、販売会社がお申込みの取扱いを行い、委託会社が運用を行います。投資信託は株式や債券など、価格変動性のある有価証券に投資するため、元本割れの恐れや価格変動の要因となる様々なリスクがあるほか、購入・運用・解約時に所定の手数料や費用などがかかります。これらのリスクや手数料・費用は各投資信託によって異なりますので、商品の購入をご検討の際は当該商品の投資信託説明書(交付目論見書)、契約締結前交付書面等(目論見書補完書面を含む)を十分にご理解し、ご自身の判断でご購入ください。

PAGE TOP