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アナリストの視点(ファンド)

インデックスファンドのスターレーティング

2011-05-26

 インデックスファンドは、市場平均並みのパフォーマンスが期待されている。しかし、どの資産クラスにおいても市場平均並みのパフォーマンスが期待できるのであろうか?また、運用時期によっては、アクティブファンドに劣後するケースなどは考えられないだろうか?今回はスターレーティングを用いて、インデックスファンドについて調べた。

過去の相対パフォーマンスは資産クラスによりまちまち

 スターレーティングは、ファンドのリスク・リターンを表す指標としてモーニングスターが一般投資家向けに算出している指標である。星の数が多いほど、モーニングスターカテゴリー内での過去の相対パフォーマンスが良好であったことを示す指標であり、1ツ星から5ツ星まで付与される(スターレーティングの具体的な算出方法は、ここをご参照いただきたい)。

 インデックスファンドのスターレーティングについては、本来であれば、平均的なパフォーマンスを表す3ツ星が、投資する資産クラスや時期に関わらず適当であるように思われる。しかし、実際はそのような結果とはなっていない。

 表は、各カテゴリーに属するインデックスファンドのスターレーティングの平均値を算出したものである。星の数を平均化しているため、数値の数が多い(少ない)ほど、星の数が多い(少ない)ものと考えていただきたい。各インデックスファンドのスターレーティングの平均値をみると、結果はまちまちである。TOPIX連動型は平均的な3.0を示しているものの、日経225連動型は4.2とその数値は平均以上のパフォーマンスを示している。また、コモディティファンドについても、連動目標とするインデックスにより、結果は大きく異なった。

連動目標とするインデックスの特性を理解することも重要

 資産クラスは同一でも、連動目標とするインデックスの違いにより、インデックスファンドのパフォーマンスには差が生じる。例えば、日経平均株価とTOPIXには、算出方法の違いのほか、カバーする銘柄数にも違いがある。日経平均株価指数は東証一部上場銘柄から日本経済新聞社が選んだ225銘柄が対象銘柄となるのに対して、TOPIXは東証一部上場銘柄全てが対象となる。また、日経平均株価は株価水準の高い銘柄の影響を受けやすく、TOPIXは時価総額加重平均を採用しているため、時価総額が高い自動車、金融などの業種の影響を受けやすいことも特徴となる。

インデックスファンドのスターレーティングの平均値(2011年4月末時点)
カテゴリー インデックスファンド分類 ファンド数 スターレーティングの
平均値
国内大型ブレンド 日経225連動型 29 4.2
TOPIX連動型 24 3.0
国内債券・中長期債 NOMURA-BPI(総合)連動型 5 3.0
国内REIT 東証REIT指数連動型 7 2.3
国際株式・グローバル・除く日本(F) MSCIコクサイ(円ベース)連動型 11 3.2
国際株式・エマージング・複数国(F) MSCIエマージング・マーケット(円ベース)連動型 1 4.0
国際債券・グローバル・除く日本(F) シティ世界国債(除く日本、円ベース)連動型 9 2.4
コモディティ DJ-UBSコモディティ指数連動型 5 2.4
RICI商品指数連動型 1 3.0
S&P GSCI商品数連動型 2 1.0
コモディティ・その他指数連動型 8 3.5

出所:モーニングスター作成
* 使用したスターレーティングは運用期間3年以上のファンドのみを対象とした「総合レーティング」
* ファンド数は上記スターレーティングが付与されたファンドをカウントしたもの
* 集計に使用したファンドはDC、SMA、ETFを除く

 確かに、インデックスファンドは概ね市場平均並みのパフォーマンスを実現することができるかもしれない。しかし、現在では、インデックスの数も増加傾向にあり、その特徴も様々である。インデックスファンド、アクティブファンドに関わらず、ベンチマークとなるインデックスの特徴を理解することは重要であろう。

(下村 優太)

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