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投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

投資家の志向は”内向き”?「国際株式型」が2016年8月以来の流出超過−2018年12月推計資金流出入

2019-01-07

 モーニングスターの独自推計によると、2018年12月の国内追加型株式ファンド(ETF除く)の資金フローは810億円の純資金流出と、14カ月ぶりの流出超過となった。大分類別(全10分類)の純資金流入は、「国内株式型」が904億円で9カ月ぶりに第1位となった。続いて「バランス型」が485億円の純資金流入で前月の3位から浮上して第2位となった。また、「国内REIT型」が97億円の純資金流入となり、2017年3月以来の高い水準となった。他方過去2年間にわたり純資金流入をけん引してきた「国際株式型」は186億円の純資金流出となり、2016年8月以来となる流出超過に転じた。また、「国際債券型」については1,319億円の純資金流出、「国際REIT型」については485億円の純資金流出となった。資金流出入の面からは投資家の支持が”内向き”になっているといえる。

 カテゴリー別にみると、「国内大型グロース」が956億円の純資金流入により2カ月ぶりに第1位となった。しかし、2018年11月まで18カ月連続でカテゴリー別で2位以上が継続し、毎月700億円以上の純資金流入となっていた「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」については、12月にはわずかに43億円の純資金流入に留まる展開となった(図表参照)。米中貿易摩擦の激化などによって、ダウ工業株30種平均が前月末比▲8.66%と単月ベースでは2009年2月以来となる大幅なマイナスとなるなど、世界経済の減速懸念に懸念が広まり世界的に株価が下落もしくは乱高下する展開となっていることも要因となっていると考えられる。1年前の2017年12月時点では純資金流入上位25本中9本が「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」に属していたものの、2018年12月には4本にとどまっている。これまで資金流入をけん引してきたグローバル株式に投資を行うテーマ型ファンドへの資金流入に一定のブレーキがかかった形であり、今後の動向が注目される。

 なお、パッシブファンド全体では1,395億円の純資金流入となり堅調さを持続した一方、 アクティブファンドは▲2,205億円の純資金流出となり、2017年1月以来の流出超過に転じるなどアクティブファンド全体で見ても苦戦が目立った。

(図表)「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」の資金流出入の推移(過去3年間)

(図表)「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」の資金流出入の推移(過去3年間)

出所:モーニングスター
※2016年1月〜2018年12月(2018年12月は推計値)
※国内公募追加型株式ファンド(ETF除く)

■日経平均連動型を含めて10年以上の運用実績を有するファンドへの純資金流入が強まる

 個別ファンドでは、カテゴリーが「国内大型グロース」に属する「日経225ノーロードオープン」が184億円の純資金流入により第1位となるなど、上位25本中8本が日経平均連動型のファンドとなり、「国内大型グロース」への資金流入をけん引した。先月、先々月に引き続き逆張りを行う投資家が多いことが要因の一つと考えられる。

 もう一つ注目すべきは、新設ファンドへの人気集中に緩和の兆しがみられることだ。1年前の2017年12月末時点の純資金流入上位25本を見ると10年以上の運用実績を有していたファンドは3本にとどまっていたのとは対照的に、2017年に新規で設定されたファンドが7本を占めていた。一方で2018年12月の純資金流入上位25本を見ると、78億円の純資金流入により第7位となった「ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)」や、65億円の純資金流入により第12位となった「ダイワ J-REITオープン(毎月分配型)」をはじめとして、上位25本中14本が10年以上の運用実績を有するファンドとなった。そして2018年に新規で設定されたファンドは3本に留まっており、長期の運用実績を有するファンドへの資金流入が強まる格好となった。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください