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投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

新興国株に資金回帰、“尖った”新規設定相次ぐ−2017年6月推計資金流出入

2017-7-4

 モーニングスターの独自推計によると、2017年6月の国内追加型株式投信(ETF除く)の資金フローは818億円の純資金流入となり、2カ月ぶりの流入超過を記録した。大分類別の純資金流入額は、第1位が「国際株式型」で3,037億円、第2位が「国際債券型」で1,160億円、第3位が「バランス型」で1,090億円となった。「国際株式型」は8カ月連続の第1位と、旺盛な資金流入が続いている。

 「国際株式型」の中でも6月に目を引いたのが、新興国株式に投資するファンドへの資金回帰だ。モーニングスターカテゴリー別で見ると、「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」が315億円の純資金流入となり、23カ月ぶりの流入超過となった(図表)。新興国株式のパフォーマンスは昨年夏頃から上昇に転じており、足元でも好調を維持。5月末までの年初来のカテゴリー別リターンをモーニングスターインデックス(単純)で見ると、「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」が9.50%と、「国内大型ブレンド」の4.80%や、「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」の4.37%を上回る好パフォーマンスとなった。IMF(国際通貨基金)の予想では、2017年の新興国の成長率は4.5%と、2016年の4.1%から加速する見通しであり、経済環境の改善基調を背景に投資家の関心が高まっている。

図表:「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」の純資金流出入額とパフォーマンス

図表:「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」の純資金流出入額とパフォーマンス

※ 純資金流出入額は国内公募追加型株式投信(ETF除く)。モーニングスター推計値
※ 期間:2014年6月〜2017年6月
※ パフォーマンスは「モーニングスターインデックス 国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)(単純)」に基づく(2014年6月末を10,000として指数化)
出所:モーニングスター

新興国の「小型」、「フロンティア」など新設ファンドが資金集める

 6月の個別ファンドの純資金流入額ランキングを見ると、「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」に属するファンドでは、第13位が「JPM 新興国小型株式ファンド」で181億円、第15位が「グローイング・フロンティア株式ファンド」で166億円などとなっており、いずれも6月の新規設定ファンドだ。「JPM 新興国小型株式ファンド」は新興国の中でも小型株式に投資するファンド、「グローイング・フロンティア株式ファンド」は新興国よりも経済・市場規模が小さいものの今後の高成長が期待されるいわゆる「フロンティア」諸国の株式に投資するファンドであり、新興国の大型株に投資する一般的なファンドに比べ“尖った”商品性と言える。

 なお、個別ファンドの純資金流入額ランキングでは、416億円の純資金流入で「ニューワールド・ファンドB(H無)」が第1位となったが、こちらも6月の新規設定ファンドだ。当ファンドはグローバルに投資することからカテゴリーこそ「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」であるものの、投資対象は新興国の企業や新興国から多くの売上を得ている先進国の企業などであり、新興国の成長に着目したファンドと言える。運用チームは海外で優れた新興国株式ファンドを手掛けることで知られ、ルクセンブルク籍の「Capital Group New World(LUX)Z」(最も長期の運用実績を有するシェアクラスが対象)は5月末時点でモーニングスターレーティング5ツ星となっている。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください