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投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

バランス型ファンド、投資家の人気は「安定」にシフト?-2018年6月推計資金流出入

2018-07-03

 モーニングスターの独自推計によると、2018年6月の国内追加型株式投信(ETF除く)の資金フローは3,331億円の純資金流入と8カ月連続の流入超過となった。大分類別(全10分類)の純資金流入は、「国際株式型」が2,649億円で3カ月連続の第1位となり、第2位が「バランス型」で1,353億円、3位は「国内株式型」の896億円と上位3分類の順位に変更はなかった。一方で純資金流出額が最大となったのは「国際債券型」で▲1,465億円と、3カ月連続で1,000億円超の流出超過となった。

■「安定」がバランス型内でトップの流入額

 カテゴリー別の資金動向で注目されるのは、大分類が「バランス型」に属するファンドの中でも、リスク資産(株式・REIT)の比率がより低いファンドの人気が高まっていることである。カテゴリー別にみると2018年6月の1カ月間で、「安定」(株式・REIT比率25%未満)が568億円の流入超過、「安定成長」(同25%以上50%未満)が417億円の流入超過、「バランス」(同50%以上75%未満)が368億円の流入超過、「成長」(同75%以上)が▲5億円の流出超過となっている。特に2018年に入ってからの世界的な株式市場の不安定化に伴い、投資家の安定志向は強まる傾向にあり、リスクが最も低い「安定」への資金流入が概ね一貫して増加傾向にある中で、「安定成長」、「バランス」、「成長」への資金流入は横ばいもしくは、緩やかに減少している(図表参照)。

図表 バランス型ファンドの純資金流出入(2018年1月〜)

「ハイイールド債券」に属するファンドの純資金流出入(2016年2月〜)

出所:モーニングスター
※期間:2018年1月〜2018年6月(2018年6月は推計値)
※大分類が「バランス型」に属するファンドの内、ターゲットイヤー型のファンドは対象外とした

 個別ファンドの流出入上位25本中、カテゴリーが「安定」に属するファンドが3本入った。その中で最も資金が流入したのが「東京海上・円資産バランスファンド(毎月)」であり、純資金流入額は166億円で第9位となった。当ファンドは国内の株式・債券・REITと短期金融資産の配分を機動的に変更し、目標リスク水準を年率3%程度とすることを特徴としており、2018年5月末時点の年初来リターンは0.57%と、カテゴリーの9割以上のファンドがマイナスのリターンとなる中でプラスのリターンを獲得しており、4,000億円超の資産を安定的に運用しているといえる。

■引き続きテーマ型の「国際株式型」ファンドが資金流入をけん引

 2018年6月の純資金流入額を個別ファンドで見ると、上位10本中7本が「国際株式型」のファンドとなり、かつ7本中4本が設定後1年以内のファンドとなった。この中には6月の新設ファンド2本が含まれており、第3位となったのが日本を含む世界のフィンテック関連企業の株式に投資を行う「ワールド・フィンテック革命ファンド(H無)」であり純資金流入額は366億円となった。また、もう1つの6月の新設ファンドは第5位となった世界のバイオテクノロジーおよび医療関連企業の株式に投資を行う「フューチャー・バイオテック」で、純資金流入額は213億円となった。また、既存ファンドの中でも「netWIN GS・インターネット戦略ファンドB」が上位10位以内となるなど、テーマ型ファンドが引き続き高い人気を保っている。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください