投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

国際株式型は10カ月連続の流入超過、国内株式型、REIT型は流出超過−2021年9月推計資金流出入

2021-10-05

 モーニングスターの独自推計によると、21年9月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は8,180億円の純資金流入と10カ月連続の流入超過となった。国際株式型への高水準な流入が続いた。一方、国内株式型とREIT型は流出が目立った。

 モーニングスターの大分類別で「国際株式型」は6,933億円の純資金流入となり、15カ月連続の流入超過かつ大分類別で15カ月連続の純資金流入額トップとなった。

 国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が3,570億円の純資金流入、日本を含む先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が2,413億円の純資金流入となり、3カ月連続で全カテゴリー中の第1位、第2位となった。一方、新興国株式ファンドは資金流出傾向が続き、「国際株式・インド(F)」が100億円の純資金流出、「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」が69億円の純資金流出となった。

 個別全ファンドを対象に純資金流入額上位25ファンドを見ると、17ファンドを国際株式型が占めた。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が1,122億円の純資金流入となり、3カ月連続でトップとなったほか、同シリーズの「Bコース(為替ヘッジなし)」、「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」、「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)(愛称:nextWIN)」、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が先月に続いて上位10以内となった。また、9月7日設定の「ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」が482億円の純資金流入で全ファンド中第4位、同シリーズの「Aコース(為替ヘッジあり)」が第14位となったほか、9月13日設定の「ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド(愛称:クロスオーバー・グロース)」が第15位となった。

 9月は米NYダウ、日本を含む先進国の株価動向を示すMSCI ワールドインデックス(米ドルベース)がともに前月比▲4.29%と急落した。中国不動産大手・中国恒大の経営問題や米債務問題などが株式市場の重しとなる中で、米国を中心とした先進国の株式に投資する一部ファンドへ資金が集中した。純資金流入上位25位内にランクインした17ファンドの純資金流入額の合計は5,116億円に達し、国際株式型全体の純資金流入額6,933億円の73.8%を占めた。

 大分類別では「国内債券型」が1,504億円の純資金流入となり、7カ月連続の流入超過となった。個別ファンドを見ると、837億円の純資金流入となり全ファンド中第2位となった「日興FW・日本債券ファンド」を始めファンドラップ専用ファンドでの流入超過が目立つ。一般に購入できるファンドでは、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」が242億円の純資金流入となり、全ファンド中で第10位となった。同ファンドは、主に日本企業が発行する円建てのハイブリッド債券(劣後債)に投資する。ハイブリッド債券は、債券と株式の中間的な性格を有し、一般の債権者よりも債務弁済の順位が劣るため、通常は同じ会社が発行する普通社債と比べて格付けが低い一方で利回りは高い。同ファンドでは、ハイブリッド債券でも取得時に投資適格以上の格付けを有する債券への投資を原則とする。ポートフォリオの8月末時点の最終利回りは1.22%であり、相対的に高い利回り(9月末の国内10年債利回りは0.065%)が関心を集めているもようだ。

図表1:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※21年9月はモーニングスター推計値

「国内株式型」が1,000億円超の流出超過、金利上昇で「国際REIT型」も低調

 「国内株式型」が1,132億円の純資金流入と4カ月ぶりの流出超過となった。日経平均株価に連動するインデックスファンドからの資金流出が目立ち、日経225連動型ファンドは934億円の純資金流出(前月は176億円の純資金流入)となった。9月の国内株式市場で日経平均株価は前月比4.85%と続伸した。中国恒大問題などが重しとなったものの、29日に行われた自民党総裁選に向けて経済対策期待が広がった。日経平均株価の堅調推移を受けて225連動型ファンドには利益を確定する売りが出たもようだ。

 「国際REIT型」が293億円の純資金流出で12カ月連続の流出超過となった。9月は米金融政策の正常化観測の強まりや中国恒大問題への警戒感などから、日米欧の長期金利が上昇。REITには金利負担を嫌気する見方が広がった。「国内REIT」も45億円の純資金流出と6カ月連続の流出超過となった。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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