投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

3カ月連続の流入超過、国際株式型への高水準な流入続く、新規ファンドがけん引−2020年9月推計資金流出入

2020-10-07

 モーニングスターの独自推計によると、20年9月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は4,328億円の純資金流入と3カ月連続の流入超過となった。新規設定ファンドをけん引役として、国際株式型への高水準の資金流入が続いた。

 大分類別(全10分類)でみると、「国際株式型」は5,542億円の純資金流入と3カ月連続の流入超過となり、純資金流入額は3カ月連続でトップとなった。9月の純資金流入額を過去10年間(2010年10月〜2020年9月)でみると、18年1月の6,747億円、20年7月の6,090億円に次いで第3位となった。

 「国際株式型」をカテゴリー別にみると、日本を含む先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が2,609億円の純資金流入と3カ月連続の流入超過となり、純資金流入額は全カテゴリーの中でも3カ月連続でトップとなった。国内の個別全ファンドの純資金流入額においても、上位5ファンドのうち3ファンドを設定から間もない同カテゴリーのファンドが占めた。トップは、7月20日設定の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(ESG))。827億円の純資金流入となり、設定来3カ月連続のトップとなった。9月28日設定の「ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンドBコース(為替ヘッジなし)」が617億円の純資金流入で第2位。7月31日設定の「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」(愛称:ゼロ・コンタクト)が485億円の純資金流入で第4位となった。

 「ティー・ロウ・プライス グローバル・テクノロジー株式ファンド」は、日本を含む世界の企業の中から、情報技術の開発・進化・活用などにより高成長し、世界をけん引すると見込まれる情報技術関連分野のリーディング・カンパニーの株式に投資する。「Aコース(為替ヘッジあり)」も499億円の純資金流入となり、純資金流入額は国内全ファンドで第3位となった。

 「国際株式型」に属する他のカテゴリーでは、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が1,784億円の純資金流入と10カ月連続の流入超過となった。同カテゴリーに属する個別ファンドでは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」、「テトラ・エクイティ」、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が前月に続いて国内全ファンド中で純資金流入額上位10位以内に入った。

 他の大分類別では、「バランス型」が440億円の純資金流入となり、第2位となった。モーニングスターでは、バランス型ファンドについて、株式・REITというリスク資産の比率に応じて、比率の低い順に、「安定」、「安定成長」、「バランス」、「成長」の4つのカテゴリーに分類している。バランス型をカテゴリー別にみると、「安定成長」が539億円、「安定」が75億円、「バランス」が26億円の純資金流入となった一方で、「成長」が234億円の純資金流出となった。「安定成長」に属するファンドでは、「投資のソムリエ」が366億円の純資金流入となり、純資金流入額が4カ月連続で設定来最高を更新。国内全ファンドの中でも第6位と前月に続いて上位10位内となった。

 一方、「成長」に属する個別ファンドでは、「グローバル3倍3分法ファンド」の「1年決算型」が188億円の純資金流出、「隔月分配型」が91億円の純資金流出となり、ともに5カ月連続の純資金流出となった。

図表1:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※20年9月はモーニングスター推計値

「国内株式型」からの流出継続、成長株投資のグロースからの流出目立つ

 一方、大分類別では「国内株式型」が1211億円の純資金流出。6カ月連続の純資金流出となり、純資金流出額は5カ月連続のトップとなった。国内株式型は、大型、中型、小型の規模別とバリュー、ブレンド、グロースのスタイル別の全9カテゴリーからなる。9月は前月に続いて「国内小型ブレンド」以外の8カテゴリーが純資金流出となり、中でも成長株に投資するグロースからの流出が目立った。「国内中型グロース」が357億円の純資金流出で純資金流出額は全カテゴリーで最大となったほか、「国内小型グロース」が328億円の純資金流出で第2位、「国内大型グロース」が321億円の純資金流出で第3位となった。

 国内株式型のグロースに属する個別ファンドをみると、国内中型グロースの「ひふみプラス」が246億円の純資金流出。5カ月連続の純資金流出となり、4カ月連続で国内ファンド全体でも純資金流出額トップとなった。国内小型グロースの「MHAM 新興成長株オープン」(愛称:J−フロンティア)が77億円の純資金流出となり、国内全ファンド中で純資金流出額第5位となったほか、「日経225ノーロードオープン」が49億円の純資金流出、「MHAM 株式インデックスファンド225」が29億円の純資金流出となるなど日経225連動型ファンドからの流出基調も続いた。9月の日経平均株価は上昇したものの、上昇幅は前月比0.20%と小幅。欧米で新型コロナウイルスの感染が再拡大しつつあるほか、米国の追加経済対策や大統領選の行方に対する警戒感が広がっている。先行き不透明感が強い中で、成長株に投資するグロース株からは流出が続いた。

図表2:純資金流入額・流出額上位5ファンド(20年9月)

図表2:純資金流入額・流出額上位5ファンド(20年9月)

※モーニングスター推計値

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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