投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

2カ月ぶり流入超過、国際株式型への流入超過額は前月比2.1倍−2020年12月推計資金流出入

2021-01-05

 モーニングスターの独自推計によると、20年12月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は4,467億円の純資金流入と2カ月ぶりの流入超過となった。高水準の流入が続く国際株式型で流入が一段と加速した。

 大分類別(全10分類)でみると、「国際株式型」が6,057億円の純資金流入となった。6カ月連続の流入超過かつ大分類別で6カ月連続の流入超過額トップとなり、20年12月の流入超過額は前月比2.1倍と大幅に増加した。また、過去10年間(2011年1月〜2020年12月)でみても3番目の高水準となった。

 「国際株式型」をカテゴリー別にみると、日本を含む先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が3,269億円、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が1,408億円、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジあり)」が741億円、「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」が522億円の純資金流入となり、3カ月連続で流入超過額が全カテゴリー中の第1位から第4位までを占めた。前月に初めて3万ドルを突破したNYダウが一段と高値を切り上げるなど、12月も新型コロナウイルスのワクチン実用化期待などを背景に世界的に株価が上昇し、米国など先進国株式に投資するファンドへの資金流入が続いた。

 国内の個別全ファンドでみても、純資金流入額上位25ファンドのうち20ファンドを国際株式型のファンドが占めた。中でも856億円の純資金流入となった「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(ESG))、639億円の純資金流入となった「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」(愛称:ゼロ・コンタクト)を始め、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「テトラ・エクイティ」が前月に続いて上位10位内となった。

図表1:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※20年12月はモーニングスター推計値

バランス型が3カ月連続の流出超過、「グローバル3倍3分法ファンド」は流出超過額トップ

 一方、「国内株式型」が1,473億円の純資金流出となり、9カ月連続の流出超過で、純資金流出額は8カ月連続で大分類内最大となった。ただ、流出超過額は前月の4,531億円から大幅に縮小した。

 国内株式型は、大型、中型、小型の規模別とバリュー、ブレンド、グロースのスタイル別の全9カテゴリーからなる。9カテゴリーのうち「国内大型グロース」が393億円の純資金流出と流出超過額が最大となったが、前月の2,204億円の流出超過からは大きく減少した。「国内大型グロース」に属するファンドをみると、逆張りスタンスの投資家が多いとされる日経225連動型ファンドからの純資金流出額は235億円となり、前月の1,692億円から減少した。12月の日経平均株価は前月比3.82%の上昇と続伸したが、同15.04%上昇と急伸した前月と比べて流出超過額が縮小した。

 「バランス型」は489億円の純資金流出と3カ月連続の流出超過となった。モーニングスターでは、バランス型ファンドについて、株式・REITというリスク資産の比率に応じて、比率の低い順(リスクの低い順)に、「安定」、「安定成長」、「バランス」、「成長」の4つのカテゴリーに分類している。12月は「安定」、「安定成長」が純資金流入となる一方で、「バランス」が109億円、「成長」が604億円の純資金流出となった。

 「成長」は全カテゴリー中でも流出超過額が最大となった。「成長」に属する個別ファンドをみると、「グローバル3倍3分法ファンド」の「1年決算型」が384億円、「隔月分配型」が181億円の純資金流出となり、流出超過額は全個別ファンド中で第1位、第2位となった。

 一方、「安定」に属する「投資のソムリエ」は319億円の純資金流入となり、純資金流入額は前月に続いて全ファンド中で上位10位内。また、「安定成長」に属する「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」(愛称:クアトロ)が145億円の純資金流入となり、純資金流入額は前月に続いて全ファンド中で上位25位以内となった。

図表2:純資金流入額・流出額上位5ファンド(20年12月)

(図表):純資金流入額・流出額上位5ファンド(20年12月)

※モーニングスター推計値

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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