投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

5カ月ぶり流出超過に、明暗分かれる国内株式型と海外株式型−2017年10月推計資金流出入

2017-11-02

 モーニングスターの独自推計によると、2017年10月の国内追加型株式投信(ETF除く)の資金フローは1,137億円の純資金流出となり、5か月ぶりの流出超過となった。

 大分類別では、「国際株式型」が2,175億円の純資金流入と、14カ月連続の流入超となり、12カ月連続でトップとなった。ダウ工業株30種平均が過去最高値を9月に続いて更新し、23,000ドルの大台に初めて乗せるなど海外株式市場が概ね良好となる中、新規設定ファンドを中心に資金の流入が継続した。第2位は先月の第3位から上昇した「国際債券型」で、986億円の流入超となった。第3位は「バランス型」で361億円の流入超となったが、順位は前月の第2位から後退し、金額も1,136億円からから3分の1以下に大きく減少した。半面、「国内株式型」は2,435億円の純資金流出と、2カ月連続で流出超なり、流出額でトップとなった。

 カテゴリー別にみると、純資金流入が500億円を超えたものは、1,019億円の流入超となった「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」と、941億円の流入超となった「国際債券・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」の2つであった。一方純資金流出が500億円を超えたものは、1,509億円の流出超となった「国内大型グロース」と、1,009億円の流出超となった「国内大型ブレンド」、及び659億円の流出超となった「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」の3つであった。
ダウ工業株30種平均だけでなく、日本でも日経平均株価が21年ぶりに22,000円台の大台を回復するなど世界的に株高傾向が鮮明になっている。しかし投資信託の資金流出入の動向については国際株式型と、国内株式型のファンドで対照的な動きが見て取れる(図表)。

図表「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」
「国内大型ブレンド」「国内大型グロース」の2017年4月以降の資金流出入推移

図表「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」「国内大型ブレンド」「国内大型グロース」の2017年4月以降の資金流出入推移

出所:モーニングスター
※期間:2017年4月から10月まで(2017年10月は推計値)
※国内追加型株式投信(ETF除く)

 個別ファンド別の動きをみると、純資金流入額上位25ファンドの中には、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」のカテゴリーに属するファンドが8本含まれている。このうち2本は2017年9月の設定、1本は2017年6月の設定と、新規設定されたファンドを中心に旺盛な資金流入となっている。これら8本の中には、「フィンテック」、「ロボティクス」、「eコマース」、「ロボット」といったテーマ型の投資信託が4本含まれており、テーマ型ファンドが根強い人気を見せている。

 また、純資金流入額上位25ファンドの中には「国内株式型」のファンドが8本含まれており、いずれも「国内大型グロース」、「国内大型ブレンド」のカテゴリーに属している。この内5本は日経平均連動型のインデックスファンドである点が注目され、高値更新を受けた利益確定売りが流入した可能性が高い。

「野村 PIMCO・世界インカム戦略ファンドAコース」が2カ月連続の1位

個別ファンドの上位を見ると、「野村 PIMCO・世界インカム戦略ファンドAコース」が406億円の流入超で2カ月連続の第1位を獲得しており、第3位は同じマザーファンドに投資する投資一任口座専用ファンドとなっている。当ファンドは、新興国も含めた世界各国の国債、公社債、社債をはじめとする多様な種類の債券に投資を行い、機動的に資産配分を変更する。運用実績3年未満のためモーニングスターレーティングは付与されていないものの、類似の運用戦略を用いる米国籍ファンド「PIMCO Income」は2017年9月末時点で5ツ星と、優れた運用がなされている。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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