投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

4ヶ月ぶりに流出超過、国内、海外で明暗分かれる−2017年5月推計資金流出入

2017-06-02

 モーニングスターの独自推計によると、2017年5月の国内追加型株式投信(ETF除く)の資金フローは-1,476億円の純資金流出となり、4か月ぶりの流出超過となった。

 大分類別では「国内株式型」が3,308億円の純資金流出と、11ヶ月連続の流出を記録した。流出額は2016年12月から半年ぶりに3,000億円を超えた。5月の相場環境は米トランプ大統領のロシアとの関係を巡る不透明感が広がる中、国内株式市場は良好な決算や米国株式に支えられ堅調な推移を見せ、日経平均の終値ベースでは19,650.57円と約1年ぶりの高値を更新したことで利益確定売りを誘ったのだと推察される。また、「国内債券型」も5ヶ月ぶりに流出へと転換、「国内REIT型」も先月に引き続き流出超過となるなど、国内勢の弱さが際立った。

 一方で流入トップは引き続き「国際株式型」で流入額は1,812億円と、6ヶ月連続で毎月1,000億円超の安定した流入となっている。第2位の「国際債券型」も1,126億円の純資金流入と、前月比では約2増倍と大躍進した。半年間の流出入状況を見ると、海外資産への流入が圧倒的であり、唯一流出が続く「国際REIT型」も流出幅が縮小するなど、国内資産と海外資産で明暗が分かれる結果となった。(図表1参照)

図表1:国内資産と海外資産の純資金流出入推移

図表1:国内資産と海外資産の純資金流出入推移

出所:モーニングスター
※期間:2016年12月から2017年5月まで(2017年5月は推計値)
※国内追加型株式投信(ETF除く)

「ヘッジあり」資産の流入が加速、ビッグデータなどネット関連の人気も継続

 カテゴリー別では、全カテゴリーの中でトップとなった「国際株式・オセアニア(為替ヘッジなし)」を始め、第3位に「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」、第4位に「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」と国際株式型が上位に並んだ。中でも流入額が前月から約7倍の320億円となった、第4位の「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」を見てみると、上位10銘柄中4銘柄がインターネット関連株式ファンドとなり、ビッグデータ関連などのIT業種の人気継続が伺える。新規設定の「BR・米国小型株式ビッグデータ戦略ファンド(ヘッジあり)」が247億円の流入と、けん引役となるほか、第2位の「netWIN GS・インターネット戦略ファンドA」も前月比約2倍の38億円の流入となった。(図表2参照)

 ヘッジ付き資産の中では上記「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」に続いて「国際株式・グローバル・除く日本(ヘッジあり)」が前月比で約5倍の流入となっている。5月は「ヘッジあり」資産の伸びが大きく、前月比では「ヘッジなし」の資産全体の流入が約1%減少したのに対し、「ヘッジあり」の資産全体の流入は約2倍と、「ヘッジあり」資産への注目度が高まっていることが分かった。IT関連ファンドの投資先銘柄が多く属するNASDAQ100は、1ヶ月間で約2.5%の上昇となる中、ドル円の為替相場は冴えず同期間では0.3%円高に推移しており、為替リスクを抑制しながら、成長性の期待できるファンドのリターンを獲得していく姿勢が伺える。

出所:モーニングスター
※ 国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※(H有)は為替「ヘッジあり」を指す
※ モーニングスター推計値
※ 2017年5月末時点

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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