投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

「バランス型」から39カ月ぶり流出、「株式型」は旺盛な流入―2020年3月推計資金流出入

2020-04-02

 モーニングスターの独自推計によると、20年3月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は2,594億円の純資金流入と3カ月連続の流入超過となった。

 大分類別(全10分類)にみると、「国際株式型」、「国内株式型」が流入超過上位となった。「国際株式型」は3,195億円の純資金流入と3カ月連続の流入超過となり、前月に続いて大分類トップとなった。「国際株式型」をカテゴリー別にみると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」(1,926億円の純資金流入)と「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」(1,138億円の純資金流入)がけん引役となった。3月はNYダウが前月比13.74%下落するなど、新型コロナウイルスの拡大を受けて世界株安となったが、急激な株安の中で、米国を中心に株式型ファンドには反転を見込んだ資金が向かったもようだ。

 「国内株式型」は1,099億円の純資金流入と7カ月ぶりの純資金流入となった。カテゴリー別にみると、「国内大型グロース」が1,534億円の純資金流入と3カ月連続の流入超過となり、流入超過額は前月比1,169億円増加。同カテゴリー中でも、日経225連動型ファンドが1,523億円の純資金流入と2カ月連続の純資金流入となり、流入超過額は前月比1,056億円と大幅に増加した。3月の日経平均株価が前月比10.53%下落する中で、投資家が逆張りスタンスを取るといわれる日経225連動型ファンドに対する資金流入が加速した。

 一方、「国際債券型」が2,230億円の純資金流出と25カ月連続の流出超過、「バランス型」が99億円の純資金流出と16年12月以来39カ月ぶりの流出超過となった。「国際債券型」では、「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」のほか、原油価格の急落を受けた「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」などからの資金流出が目立った。

 「バランス型」をカテゴリー別にみると、「安定成長」が207億円の純資金流出と14年11月以来64カ月ぶりの流出超過、「安定」が204億円の純資金流出と11カ月ぶりの流出超過となった。一方、「成長」は191億円の純資金流入、「バランス」は107億円の純資金流入となった。

図表:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※20年3月はモーニングスター推計値

個別上位25ファンドは国際株式型が約半分占める、バランス型はゼロに

 個別ファンドでは、流入額上位25本のうち、「国際株式型」が前月と同数の12本と約半分を占め、「国内株式型」が5本で続いた。一方、前月は6本であった「バランス型」はゼロとなった。

 「国際株式型」では、「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」(愛称:THE 5G)「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」などへの流入額が増加したほか、23日に新規設定された「フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)」(愛称:テンバガー・ハンター)も97億円の純資金流入となった。

 「フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)」は、日本を含む世界の株式を対象に、株価が10倍になると期待される銘柄に投資する。ファンドマネジャーのジョエル・ティリングハスト氏は、著名投資家のピーター・リンチ氏の直弟子と言われ、約38年の運用調査経験を有する。

 「国内株式型」では、296億円の純資金流入となり第3位となった「日経225ノーロードオープン」を始め、「インデックスファンド225」「MHAM 株式インデックスファンド225」「三井住友・225オープン」「ストックインデックスファンド225」と日経225連動型ファンド5本が上位25位内にランクインした。

 上位25本へのランクインがゼロとなった「バランス型」のうち、純資金流出となった「安定成長」と「安定」についてみると、「安定成長」では「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」(愛称:円奏会)が113億円の純資金流出となり流出額トップ。「安定」では「アムンディ・ダブルウォッチ」が130億円の純資金流出となり流出額トップとなった。

 「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」は国内債券の比率が高い低リスク運用が特徴。新型コロナウイルスの拡大を受けて世界の金融市場が大揺れとなる中、国内債券には海外投資家による持ち高解消の動きや、年度末決算を控えた国内投資家による利益確定の売却の動きが見られ、同ファンドの資金フローにも影響が及んだもようだ。「アムンディ・ダブルウォッチ」は世界の株式や債券などに分散投資する。日々の基準価額の最高値の90%を「フロア水準」とし、基準価額がフロア水準以下となった場合は繰上償還する仕組みであったが、3月26日に基準価額がフロアと同額となったことから4月30日に繰り上げ償還する。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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