投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

レバレッジ付きバランス型ファンドに1,225億円の純資金流入―2019年11月推計資金流出入

2019-12-03

 モーニングスターの独自推計によると、2019年11月の国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の純資金流出入額は3,613億円の純資金流出と、2カ月連続の流出超過となった。11月の株式市場では、米中貿易協議の進展の期待などからNYダウ終値が連日最高値を更新し27日には28,164.00ドルをつけたことに加え、日経平均終値も12日に23,520.01円をつけ、年初来高値を更新した。このような国内外の好調な株式市場の動きを受け、投資家の利益確定売りとみられる動向が優勢となったことなどから、大分類(全10種)別でみると、国内株式型は3,158億円、国際株式型は1,819億円の純資金流出となり、投信全体の純資金流出額が先月の1,292億円より拡大した大きな要因となった。

 一方、バランス型は1,572億円の純資金流入となり、35カ月連続の流入超過。その中でも特に資金を集めたのが、レバレッジ付きバランス型ファンド(※)で、1,225億円の純資金流入となった。レバレッジ付きバランス型ファンドは、分散投資を行いながら、先物取引を活用したレバレッジ効果によって、純資産総額の数倍規模の投資を行うファンドであり、2018年10月に「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」「グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)」が設定されて以降、各運用会社で設定が続いており、2019年11月末時点における合計本数は9本となっている。また、投資家の資金も順調に集めており、2018年10月〜2019年11月(月次、2019年11月はモーニングスターの推計値)の、累計の純資金流入額は4,874億円に上る。純資産総額の数倍の投資を行うファンドであるため、その分基準価額が大きく変動する可能性がある点には留意が必要であるが、ファンド数の急増と注目度を考慮すると、今後さらにレバレッジ付きバランス型ファンドへの資金流入額は増加する可能性も考えられる。

(※)国内公募追加型株式投信(ETF除く)のうち、ファンド名に「レバレッジ」または「倍」を含むバランス型ファンド
(米国分散投資戦略ファンド(1倍コース)は除く)

図表:レバレッジ付きバランス型ファンドの本数と純資金流出入額の推移

(図表)レバレッジ付きバランス型ファンドの本数と純資金流出入額の推移

※期間:2018年10月〜2019年11月(月次、2019年11月はモーニングスターの推計値)
※国内公募追加型株式投信(ETF除く)のうち、ファンド名に「レバレッジ」または「倍」を含むバランス型ファンドが対象(米国分散投資戦略ファンド(1倍コース)は除く)
出所:モーニングスター作成

 個別ファンドの流入額上位25本をみると、バランス型が7本ランクインし、そのうち3本がレバレッジ付きのファンドとなった。主として、日本を含む世界の資産(株式、REIT、債券)に分散投資を行い、純資産総額の3倍相当額の投資を行う「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」と「グローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)」が第2位、第3位と10月に続き上位にランクインし、それぞれ544億円、324億円の純資金流入となった。また、世界各国の株価指数先物、債券先物等を主要投資対象とし、独自の数量モデルに基づき、デリバティブ取引を積極的に活用し運用を行う「マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド」が第4位にランクインし、323億円の純資金流入となった。一方、流出額上位では日経225連動型ファンドが25本中4本、ロボット・AI・フィンテック・ビッグデータ・モビリティに関連するファンドが7本を占めた。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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