投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

ティー・ロウの新規ファンドが1,400億円超の流入でトップ―2019年12月推計資金流出入

2020-01-07

 モーニングスターの独自推計によると、19年12月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は1,588億円の純資金流出と3カ月連続の流出超過となった。ただ、流出額は前月比で1,832億円減少した。

 大分類別(全10分類)にみると、流出額の減少に寄与したのは、「国際株式型」、「国内REIT型」、「バランス型」の3分類。「国際株式型」は405億円の純資金流出と2カ月連続の流出超過となったが、流出額は前月比で1,343億円減少した。19年12月は米中貿易摩擦に対する懸念が後退したことから、NYダウが27日に過去最高値2万8,645.26ドルをつけるなど世界的に株高となった。株高を受けて前月に続いて投資家の利益を確定する動きが続いたが、一方で、新規に設定された「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド」「ひふみワールド+」の2ファンドには資金が流入した。

 「国内REIT型」は92億円の流入超過と、前月の339億円の流出超過から流入超過に転じた。19年12月の国内REIT市場で東証REIT指数は前月末比▲3.34%と続落したが、11月に利益を確定する動きが優勢であったほか、低金利継続と過去最低水準のオフィス空室率という国内不動産を取り巻く良好な環境に変わりがないことから、改めて資金が向かった格好だ。

 「バランス型」は1,709億円の流入超過となり、36カ月連続の流入超過となった。バランス型をカテゴリー別にみると、「安定成長」が1,000億円の流入超過で前月に続いて流入額トップとなったほか、「成長」と「バランス」も前月に続いて流入超過上位10にランクインした。

 一方、「国内株式型」が3,015億円の流出超過となり、4カ月連続の流出超過となった。日経平均株価が17日に年初来高値2万4,066.12円をつけるなど国内株高の中、国内株式ファンドには利益確定売りが継続した。カテゴリー別にみると、1,257億円の流出超過となった「国内大型グロース」を始め、「国内中型グロース」、「国内小型グロース」も前月に続いて流出超過額上位となっており、成長株に投資する「グロース」への売りが継続した。

図表:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※12月はモーニングスター推計値

個別ファンド上位には国際株式型とバランス型が多くランクイン

 個別ファンドでは、流入額上位25本のうち、「国際株式型」が8本、「バランス型」が6本と多くランクインした。「国際株式型」では、27日設定の「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド」が1,483億円の流入超過となり流入額は全ファンド中トップ。13日設定の「ひふみワールド+」が338億円の流入超過で同5位と新規設定ファンドが資金を集めたほか、「ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)」も569億円の流入超過で同2位となった。

 「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド」は米国株式の中から、利益とキャッシュフローにおいて長期的な成長期待があると判断した銘柄に投資する。米国でアクティブ運用に強みを持ち、優れた実績を上げているティー・ロウ・プライスが運用を手掛ける。

 「ひふみワールド+」は、独立系運用会社のレオス・キャピタルワークスが手掛ける外国株式ファンドで、日本を除く世界各国の企業を対象に、高い成長性が見込まれる一方で市場価値が割安と判断される銘柄を選別して長期的に投資する。「ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)」は19年12月まで27カ月連続で流入超過となっており、12月30日には、純資産残高が1兆円を突破した。

 バランス型ファンドでは、「グローバル3倍3分法ファンド」シリーズの2本(1年決算型隔月分配型) 、「マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド」といったレバレッジバランスファンドのほか、「東京海上・円資産バランスファンド」シリーズ2本(毎月決算型年1回決算型)、「投資のソムリエ」などに資金流入が継続。19年12月の流入超過額は、「グローバル3倍3分法ファンド」シリーズ2本が763億円、「マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド」は246億円、「東京海上・円資産バランスファンド」シリーズ2本は503億円、「投資のソムリエ」は108億円となった。

 「グローバル3倍3分法ファンド」シリーズは、分散投資を実行し、その上で先物取引等を使って実際の投資金額(ファンドの純資産)の数倍に投資した状態をつくる運用手法を採用。19年に入って流入額が急増し、1年決算型、隔月分配型を合わせて年間(12月はモーニングスター推計)で5,274億円の流入超過。「東京海上・円資産バランスファンド」は高水準の流入が継続しており、毎月決算型と年1回決算型を合わせて年間(同)で3,891億円の流入超過となった。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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