投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

6カ月ぶり流出超過、株式型の流出響く、個別では「ひふみプラス」が流出トップ−2020年6月推計資金流出入

2020-07-02

 モーニングスターの独自推計によると、20年6月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は1,420億円の純資金流出と6カ月ぶりの流出超過となった。株式型ファンドからの流出が響いた。

 大分類別(全10分類)でみると、「国内株式型」が2,885億円の純資金流出となり、流出超過額でトップ。流出超過は3カ月連続で、流出超過額は前月の472億円から大幅に拡大した。6月の国内株式市場で日経平均株価は前月比1.88%上昇と続伸したが、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が根強く、上昇率は前月の8.34%から鈍化した。国内株式型は、大型、中型、小型の規模別とバリュー、ブレンド、グロースのスタイル別の全9カテゴリーからなる。6月は全9カテゴリーが流出超過となる中でも、1,400億円の流出超過となった国内大型グロースなど、グロース(成長)株に投資するカテゴリーからの資金流出が目立った。国内大型グロースの中で日経225連動型が945億円の純資金流出となるなど、株価が続伸する中でも、先行き不透明感からグロース株を中心に資金流出基調が強まった。

 「国際株式型」は265億円の純資金流出となり、6カ月ぶりの流出超過となった。前月は1,276億円の純資金流入だった。「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が444億円の純資金流入となるなど北米株式に投資するファンドへの資金流入が続いた一方で、日本を含む先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が868億円の純資金流出と6カ月ぶりの流出超過となった。

 日本を含む先進国の株価動向を示す「MSCI ワールドインデックス(米ドルベース)」は6月に前月比2.51%上昇と続伸したが、「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」(愛称:THE 5G)などテーマ関連株の一角から資金が流出した。「THE 5G」は227億円の純資金流出となり、設定(17年12月)来の31カ月間で19年4月の3億円に次ぐ2度目の流出超過となった。ほかには、「グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)」「ロボット・テクノロジー関連株ファンド-ロボテック-」がともに188億円の純資金流出となり、いずれも国内ファンド全体で流出超過額が上位となった。

 REIT型ファンドには資金流入が続き、「国内REIT型」は590億円、「国際REIT型」は588億円の純資金流入となり、大分類別でみて1、2位となった。また、「バランス型」も546億円の純資金流入となった。モーニングスターでは、バランス型ファンドについて、株式・REITというリスク資産の比率に応じて、比率の低い順位に、「安定」、「安定成長」、「バランス」、「成長」の4つのカテゴリーに分類している。バランス型をカテゴリー別にみると、「安定成長」が295億円、「バランス」が219億円、「安定」が49億円の純資金流入となった一方、「成長」は73億円の純資金流出となった。

図表:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※20年6月はモーニングスター推計値

個別では「ひふみプラス」が流出超過額トップ、流出超過額は設定来最大

 個別ファンドでは、「ひふみプラス」が357億2,400万円の純資金流出となり、国内ファンド全体で流出超過額トップとなった。流出超過額は前月の2億円から大幅に拡大し、設定(12年5月)来で19年12月の357億円を上回って最大となった。同ファンドは、6月は基準価額が上昇したものの、3月の下落局面から急速に値戻しした後だけに、利食いの動きが出たものと考えられる。流出超過額2位以下は、国際株式型の流出超過転換の一要因となった「THE 5G」、「グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)」、「ロボット・テクノロジー関連株ファンド-ロボテック-」が続いた。

 一方、流入超過額トップは「JPM グローバル高利回りCBファンド(限定追加型)2020-06」で470億円の純資金流入となった。また、流入超過上位25ファンド中9ファンドを米国株式に投資するファンドが占め、「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」シリーズの「Bコース(為替ヘッジなし)」が235億円、「Aコース(為替ヘッジあり)」が105億円の純資金流入、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズの「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が229億円、「Bコース(為替ヘッジなし)」が111億円、「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」が102億円の純資金流入となった。

 「国内REIT型」では、174億円の純資金流入となった「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」など2ファンド、「国際REIT型」では、131億円の純資金流入となった「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」など3ファンドが流入超過上位25ファンド入り。バランス型では、161億円の純資金流入の「投資のソムリエ」、93億円の純資金流入の「マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド」(愛称:スマレバ)の2ファンドが流入超過上位25位内に入った。

図表2:「ひふみプラス」の純資金流出入額の推移

図表2:「ひふみプラス」の純資金流出入額の推移

※期間:2015年7月〜2020年6月(2020年6月はモーニングスター推計値)

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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