youtube fund_beginer fund_search fund_look

MSレーティング情報 ★★★★★



「深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)」が付与2カ月目で5ツ星獲得、中国のハイテク銘柄に投資

2021-01-15

 2020年12月末時点でモーニングスターレーティング付与対象のファンドは4,491本となり、前月より44本増加した。同月末時点における純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は2,945本で、うちレーティング新規35本、上昇167本、変わらず2,574本、低下169本という内訳であった。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンド、及び新規に5ツ星を獲得したファンドについて取り上げる。なお、レーティングは運用実績3年以上のファンドを対象としている。

「深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)」、3年リターンはカテゴリートップ

 レーティングが5ツ星に上昇したファンドは35本ある。今回注目したい5ツ星上昇ファンドは「深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)」。モーニングスターレーティングは前月の4ツ星から上昇し、前月の付与開始から2カ月目で5ツ星となった。

 同ファンドは、中国・深セン証券取引所上場の人民元建ての中国本土株式(中国A株)に投資。同取引所には、IT(情報技術)やヘルスケアなどニューエコノミーの民間企業が多く上場しているほか、新興企業向け市場も設けられており、同ファンドは中国のハイテク銘柄を主要投資対象とする。

 2020年11月末時点の組入銘柄数は65。組入比率上位銘柄は、自動車、通信機器など幅広く使用される民営コネクターメーカーの『ラクスシェア・プレシジョン』(組入比率5.4%)、MEMS(微小電気機械システム)センサーなど通信製品メーカーの『ゴアテック・インク』(同3.3%)、医薬品メーカーで新型コロナウイルス対応ワクチンの開発も進める『チョンチン・ジーフェイ・バイオロジカル』(同2.5%)。2020年12月末時点の過去3年間のトータルリターン(年率)は17.27%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」平均(5.67%)を11.60%上回り、カテゴリー37本中トップとなっている。

(図表)「深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)」の
累積リターンと純資産額の推移

(図表)「深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)」の累積リターンと純資産額の推移

※期間:2017年11月29日(設定日前営業日)〜2021年1月14日(日次)
※カテゴリー平均:モーニングスターインデックス「国際株式・中国(為替ヘッジなし)/単純」
出所:モーニングスター作成

5ツ星獲得の新規付与ファンドでは「THE 5G」と「未来の世界(新興国)」

 新規にレーティングが付与されたファンドは35本あり、その中で5ツ星を獲得したのは6本あった。新規に5ツ星を獲得した6本の中では「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」(愛称:THE 5G)「新興国ハイクオリティ成長株式ファンド」(愛称:未来の世界(新興国))に注目したい。

 「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」は、外国籍ファンドへの投資を通じて、日本を含む世界の上場企業の中から、「5G(第5世代移動通信システム)」の進展による業績面での恩恵が見込まれる企業の株式に投資する。外国籍ファンドの運用は、米国のニューバーガー・バーマン・インベストメント・アドバイザーズ・エル・エル・シーが行う。2020年11月末時点の組入上位国は、米国62.03%、中国8.77%、日本5.44%。組入銘柄数は48で、組入比率上位銘柄は、世界中の通信関連企業を顧客に持つ米国の電子計測機器メーカー『キーサイト・テクノロジーズ』(組入比率3.70%)、基地局を始めとした通信機器向け半導体に強みを有する米国の『コルボ』(同3.37%)、自動応答などカスタマーサポート関連のソフトウエアをクラウドベースで提供する『ゼンデスク』(同3.31%)。2020年12月末時点の過去3年間のトータルリターン(年率)は18.66%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」平均(4.71%)を13.95%上回り、カテゴリー内上位5%(201本中10位)となっている。

 「新興国ハイクオリティ成長株式ファンド」は、世界の上場企業の中から、新興国企業及び事業活動の主要な部分を新興国で行っている企業の株式に投資。競争優位性や成長力から評価したハイクオリティ成長企業の中から、株価が割安と判断される銘柄に投資する。2020年11月末時点の組入国上位は、中国51.3%、インド18.2%、米国9.9%。組入銘柄数は31で、組入比率上位銘柄は、中国フード・デリバリー大手の一つである『メイチュアン』(組入比率9.7%)、インド民間銀行最大手の『HDFC銀行』(同7.6%)、中国教育サービス事業の『TALエデュケーション』(同6.3%)。2020年12月末時点の過去3年間のトータルリターン(年率)は20.11%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」平均(▲0.14%)を20.25%上回り、カテゴリー161本中トップとなっている。

〜モーニングスターレーティングとは〜

 モーニングスターでは、3年以上の運用実績を有するファンド(注1)に対して、定量データに基づき5段階のモーニングスターレーティングを付与している。具体的には、あるファンドが同じモーニングスターカテゴリー(「国内大型ブレンド」など)に属するファンド群と比較して、運用効率(シャープレシオ:注2)が高ければ★の数が多くなる仕組みで、最上位は5ツ星(★★★★★)である。レーティングは、直近3年間、5年間、10年間のほか、それらのより長期のレーティングが重視されるよう加重平均した「総合」を公表している。

注1:国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向けファンド及びラップ口座専用ファンド、ETF等を含む)が対象。
注2:リスク調整後のリターンを計る指標。2つのファンドが同じリターンであれば、リスク(リターンのブレ幅)が小さい方がシャープレシオの値が高くなる。同様に、同じリスク(〃)であれば、リターンが高い方がシャープレシオの値が高くなる。厳密には、モーニングスターが独自に算出する「モーニングスターリターン」と「モーニングスターリスク」によってリスク調整後のリターンのスコアを測定し、レーティングを付与している。

参考:ファンド詳細ページで表示されている「モーニングスターレーティング(総合)」
ファンド詳細ページで表示されている「モーニングスターレーティング(総合)」

出所:「明治安田 日本債券オープン(毎月決算型)」のファンド詳細ページより抜粋

関連情報

<スターレーティング> モーニングスターの評価を参考に探す

直近記事 一覧はこちら

バックナンバー