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金融ニュース



「なぜ今、ETFに注目が集まるのか?」 モーニングスター代表朝倉がETFの魅力を語る!

2017/06/21 09:20

 アメリカのバンガード・グループから、世界初の個人向けインデックスファンドが発売されたのは、1976年。およそ40年ほど前。当初、インデックスファンドという金融商品は、業界内でその価値がほとんど理解されませんでした。運用商品が市場平均を上回るパフォーマンスを狙うのが当たり前だった当時、「市場平均並み」を目指す運用に意義を見出すのは難しかったのでしょう。このため同社の取り組みは、バンガード・グループ創業者のジョン・ボーグル氏の名前をとって「ボーグルの愚行」と呼ばれたといいます。

 しかし時は流れ、40年経った今、状況は大きく変わり、投信先進国のアメリカでは、インデックスファンドへの資金流入が加速しています。2016年のアメリカの投資信託市場では、アクティブファンドがおよそ40兆円の資金が流出しているのに対し、インデックスファンドには60兆円近い資金が流入しました。

 日本においても、アメリカほどの爆発的な勢いはまだありませんが、インデックスファンドに対する人気が少しずつ上がってきました。もともとアクティブファンドより低いインデックスファンドのコストは、昨今では運用会社それぞれがしのぎを削り更にコストを引き下げており、投資家にとっては、過去のどの時点よりも、低コストなインデックスファンドに投資できる環境が整ってきました。

 また、インデックス投資をテーマに掲げる数多くのブロガーの方々の影響もあり、インデックスファンドの認知度が向上するとともに、その投資額も増加してきています。

 そうした中、通常のインデックスファンドよりも、さらに低コストで運用できる楽しみな金融商品が、アメリカを中心に世界的に大きく成長している、「ETF(上場投資信託)」です。投資経験をお持ちの方、投資に興味がある方であれば、「ETF」という名前を、一度は耳にしたことがあると思います。

 しかし、「名前は知っているけれど、実際にETFを買ったことはない」という人は、まだまだ多いのではないでしょうか。というのも、ETFはこれまで日本ではまったく人気がなかった金融商品だったからです。

 私は以前からETFの魅力に着目し、著作の中でもたびたびETFでの資産運用の有用性を説いてきました。ですが、ETFを取り扱う証券会社の多くはETFの販売にまったく力を入れておらず、なかなか普及する様子はありませんでした。ETFは、投資家にとっては、通常のインデックスファンド以上に低コストですむという大きなメリットがありますが、これは裏を返せば、売り手である証券会社にとっては「売ってもちっとも儲からない商品」ということになります。

 そのため、証券会社の販売員が顧客にETFを積極的に勧めるとは考えにくく、これが「ETFは知っているけれど買ったことはない」という投資家が多い原因になっているのです。このようにETFへの投資熱が盛り上がりを見せ始めている中で、私は改めて日本の個人投資家の皆さんにもETFの魅力をさらに知っていただき、資産形成に役立てていただきたいと思っています。

 ETFは非常にコストが低く、柔軟に売買でき、品揃えが豊富で特色のあるものも多いといった特徴があります。こうした特徴を活かすことで、自在に望むポートフォリオを作って運用できることに、多くの人が気付き始めています。

 テクノロジーの進歩も、ETFの盛り上がりに一役買っているでしょう。

 近年、AI(人工知能)により個人投資家に資産運用をアドバイスして実践までサポートしてくれる「ロボ・アドバイザー」サービスが次々に登場していますが、こうしたサービスでは投資対象としてETFが多く採用されているのです。もちろんこれも、コストを抑えて多様なポートフォリオが組めるETFという金融商品の魅力が背景にあります。

 この度上梓した『ETFはこの7本を買いなさい』では、ETFを取り巻く最新の状況に触れながら、具体的にどのようにETFを選べば良いのかを、初心者にもわかるように丁寧に解説しました。

 また、実際に投資すべきETFの銘柄を厳選して紹介しています。株式や投資信託と同様に、国内外の数多くのETFがある中で、どのETFに投資するのがいいのか悩まれる方も多いことでしょう。そこで本の中では、厳選した7本、そしてさらにこだわりの運用として13本を選び抜き、合計20本に絞って紹介しています。

 そのうえで、私が考えるお勧めの資産配分、それを実現するために厳選銘柄をどう組み合わせればよいかといったことまで、誰でもすぐ実践できるETF運用のポイントをわかりやすくお伝えするよう努めました。

 ETFのさらにお得な運用方法として、「貸し株サービス」の活用といったことにもふれています。この本をきっかけに、ETFの魅力を知り、資産形成に役立ててくださる方が一人でも増えることを願っています。

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