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新興国ニュース



<新興国eye>トルコ中銀副総裁の辞任報道でリラ急落

2018/08/31 11:05

 トルコ中央銀行の金融政策委員会のメンバーでもあるエルカン・キリムチ副総裁が辞任したもようだ。地元紙デイリー・サバ(電子版)などが関係者の話として30日に伝えた。9月13日に次回の金融政策決定会合が開かれる前で、年初来で40%も急落しているトルコリラの下落阻止のため、中銀による大幅利上げが予想される中での騒動に、市場も敏感に反応。リラはキリムチ氏の辞任報道直後に1ドル=6.85リラと、報道前の6.725リラから急落した。
 
 30日はトルコが「独立戦争の戦勝記念日」の祝日のため、中銀は同副総裁の辞任については明らかにしていないが、財務省所管のトルコ開発銀行(CBRT)は、キリムチ氏が同行の役員に就任したことを明らかにしている。キリムチ氏は13年に中銀に入り、その3年後の16年5月に副総裁に就任した。
 
 トルコは国内ではインフレ率が年率で16%上昇近くまで急伸する一方で、ソブリン格付けの引き下げやトランプ米大統領による制裁発動など外部要因も影響してリラが急落するという通貨危機に直面している。
 
 しかし、トルコのエルドアン大統領は景気刺激のため、中銀に対し利上げしないよう圧力をかけており、中銀の独立性に対する懸念が市場に広がっているときだけに、今回の副総裁辞任のニュースは外為市場に大きな影響を与えた。後任の副総裁の任命権をエルドアン大統領が握っていることも懸念を広げる要因となっている。
 
<関連銘柄>
 iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
 
(イメージ写真提供:123RF)