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ファンドニュース



つみたて専門のtsumiki証券、40代までが口座開設の90%を占めるほど若い世代を惹きつける

2018/10/09 10:35

 丸井グループの証券会社であるtsumiki証券が8月31日に営業開始した。つみたて投資専門の証券会社として、当初はつみたてNISAの対象商品であるアクティブファンド4本の品揃えでスタートした。同社代表取締役CEOの寒竹明日美氏(写真)に、当面の経営方針について聞いた。
 
 ――tsumiki証券設立の意図は?
 
 丸井グループは、家具の月賦商からスタートしている。高額な家具も月賦でお支払いいただくことで購入していただき、生活を豊かにしていただこうという発想だ。創業当時から小売業に金融が一体になったビジネスをすすめてきた。それがクレジットカード事業になり、現在のエポスカード660万人のご利用につながっている。
 
 この660万人の会員の皆さまの声を聞いていく中で、強く感じられたのが、「お金を貯める・増やす」ことへの切実なニーズだった。特に、エポスカードの主要ユーザーである20代、30代の若い世代の方々は、「自分たちの世代は年金がもらえないのではないか」と漠然とした不安があり、お金を増やしたいというニーズが強い。ただ、「どうやってやったらいいのかが分からない」、「損をしたら嫌だ」、「まとまったお金がないから始められない」などの悩みがある。
 
 まとまったお金がないということには、つみたて投資の仕組みとクレジットカードの力で応援できる。お客さまはご自身の支払い可能額を理解している。今の支払いに加えて、月々3000円の支払いを上乗せが可能かどうかは、ご判断いただける。普段の買い物と同じように金融商品を買うことで、将来への備えができることを広めていきたいと考えた。
 
――サービスの特徴は?
 
 まずは投資信託のつみたてを専門に提供する。「つみたてNISA」を主要なサービスとし、つみたてNISAの限度額である毎月3.3万円を超えても、月々の購入限度額は5万円までとしている。これは、ご自身のコントロールできる範囲で投資をしていただきたいという意図がある。また、購入にはエポスカードを使っていただくが、カードの年会費は永年無料で、支払いは1回払いのみなのでカード手数料は発生しない。ご利用金額・期間に応じて、年1回、初年度0.1%、最大0.5%のエポスポイントを還元する。
 
 つみたて専門にしたのは、カード会員の大半が若い世代なので、時間を味方につけられること。少しずつでも長く続けることで、将来の安心を手に入れていただきたい。
 
 また、つみたて投資が、良い運用成績につながるということも、つみたてにこだわる理由の一つだ。当初の取扱い商品は、独立系運用会社3社の4商品としたが、この3社が発表している共通KPIで含み益を得ている投資家の比率は、「コモンズ30ファンド」を運用するコモンズ投信は98%で業界最高となり、「ひふみプラス」を運用するレオス・キャピタルワークスが91%で第2位。「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」を運用するセゾン投信が85%で第3位だった。
 
 取扱い商品を決める際には、つみたて投資を軸に若いお客さまに長期の資産形成を提案するという当社の姿勢に共感していただけるかという点も重視した。商品提供を依頼した3社は、いずれも独立系として直販もしている。その直販は、そろってつみたて投資がメインの投資手段になっている。今回の共通KPIの公表で、3社がベスト3を占めたことは偶然ではなく、つみたて投資の力だと思っている。
 
 ――今後の展望は?
 
 スタート1カ月の口座開設状況は、20代、30代、40代がそれぞれ30%ずつを占め、40代までのお客さまが90%という状況だった。投資経験は60%が「なし」の方で、10%が「1年未満」の方だった。想定以上に初めて投資をなさる方が、口座を開設していただいたと感じている。できるだけ専門用語を使わず平易な言葉を使って、金融商品の説明や運用のアドバイスを続けていきたいと思っている。
 
 10月14日から1カ月間、有楽町マルイ(東京・有楽町)1Fにtsumiki証券のPRスペースを設ける。口座開設についてのご相談を承るとともに、簡単な資産形成の相談も受ける。そして、10月26日には、同店のイベントスペースで、ファイナンシャルプランナーと運用会社3社によるトークイベントを開催する予定だ。
 
 当社はネット専用証券ではあるが、全国25カ店のマルイ店舗も活用してtsumikiのコミュニティをつくっていきたい。また、年明けにはスマートフォンアプリをリリースする予定だ。いつでもそばにいる親しみのある証券会社になりたい。

提供:モーニングスター社

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