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新興国ニュース

<新興国eye>トルコGDP、19年は1%減、20年に2.5%増に回復へ―EBRD経済予測

2019/05/10 10:20

 欧州復興開発銀行(EBRD)が7日発表した最新の域内経済予測によると、トルコの19年GDP(国内総生産)伸び率は約1%減と、18年の2.6%増からマイナス成長に転落する見通しだ。ただ、翌20年は緩やかなペースで拡大し、2.5%増に回復すると予想している。
 
 EBRDによると、19年のトルコ経済は、トルコリラ相場の下落と高水準のインフレ率が続くため、輸出が成長を支える一方で、消費や投資が抑制されると指摘。また、18年下期(7−12月)の経済危機時の景気対策による市場流動性の急増で家計や企業の負債も増えており、その反動でトルコの民間セクターでは資産売却やバランスシートを圧縮するなどのデレバレッジ(脱負債)が進み、景気回復ペースは鈍化するとしている。
 
 トルコリラの相場見通しについては、「18年の相場急落から持ち直し安定しているものの、依然、脆(ぜい)弱な状態が続いている」とし、インフレ率も18年10月に前年比25%上昇とピークに達したが、18年の40%を超えるリラ相場の急落で輸入物価が急伸した影響で19年上期(1−6月)までは高水準が続くとした。その上で、「インフレ率は19年下期(7−12月)からリラ安の影響が薄れるに伴い徐々に低下し始める」と予想している。
 
 一方、トルコ中銀も4月30日に発表した最新の四半期インフレ報告書でも19年末時点のインフレ率は中心値で14.6%上昇(レンジは11.9%−17.3%上昇)、20年末は同8.2%上昇(5.1−11.3%上昇)、21年末は5.4%上昇になると予想している。
 
 さらに、EU(欧州連合)の行政執行機関であるEC(欧州委員会)が7日発表したトルコの経済予測によると、19年のGDP伸び率の見通しは2.3%減となっている。ただ、20年に3.9%増に回復すると、EBRDよりも高めに予想。また、CPI(消費者物価指数)でみたインフレ率も19年は13.1%上昇、20年は9.7%上昇に減速すると予想している。ちなみに、トルコ政府の予想では19年の成長率は2.3%増、20年は3.5%増となっている。
 
<関連銘柄>
iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
 
(イメージ写真提供:123RF)