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新興国ニュース



<新興国eye>トルコ中銀、4.25ポイント利下げを決定―市場予想を大幅超過

2019/07/26 11:50

 トルコ中央銀行は25日の金融政策決定会合で、主要政策金利である1週間物レポ金利を現行の24.00%から4.25ポイント引き下げ、19.75%とすることを決めた。利下げは15年2月以来4年5カ月ぶり。水準的には18年6月に1.25ポイント利上げされ17.75%となって以来の低水準となる。
 
 市場予想は2.50ポイントの利下げで、サプライズとなった。今回の会合は、エルドアン大統領が6日にムラート・チェティンカヤ総裁を電撃解任したのを受けて副総裁から総裁へ昇格したムラート・ウイサル氏の下で初めて開かれた。
 
 中銀は会合後に発表した声明文で、大幅利下げを決めたことについて、「インフレの先行き見通しが引き続き改善しており、4−6月期のインフレ率は大幅に伸びが減速した。これまでの金融引き締め政策と(弱い)内需のおかげで、ディスインフレ(物価上昇率の鈍化)が続いている。19年末までにインフレ率が4月に発表した四半期インフレ報告書で示した予測値をやや下回る可能性が高い」とし、インフレが十分に抑制されていることから、「4.25ポイントの利下げ環境が整った」と指摘している。
 
 また、「ディスインフレの進行プロセスを維持することがソブリン債のリスク低下や長期金利の低下、そして力強い景気回復を実現させる上で重要だ」とし、景気刺激のため、利下げを継続する考えを示した。市場では、今回の大幅利下げを皮切りに、利下げサイクルに入ると予想している。市場では会合前、年末時点の政策金利を20%と予想していたが、その水準を下回ったことから、一部で指摘された17%以下になるまで利下げが継続されるとの予想が現実味を増してきた。
 
 ただ、中銀は「物価目標への道筋を外れないようディスインフレの進行プロセスを維持するには、インフレ指標を見ながら慎重な金融政策スタンスの継続が必要になる」と述べており、また、「今後、金融引き締めの度合いは、ディスインフレの進行プロセスが確実に継続するかどうかインフレ指標を見極めて決められる」とし、過度な利下げによるインフレ加速を警戒しながら、今後の利下げは小幅でゆっくりとしたペースで進める可能性を示唆した。
 
 今後の金融政策については前回会合時とほぼ同様に、「今後もあらゆる手段を講じ、物価と金融の安定という目標達成を目指す」とした上で、「新たな経済データに基づいて金融政策スタンスが修正される可能性がある」との文言を残し、金融引き締めから脱却する考えを改めて強調した。
 
 エルドアン大統領は14日の地元放送局ハベルチュルクのインタビューで、「年末までにインフレ率を現在の15%超の上昇率から一ケタ台の伸びに引き下げることを目指す。また、金利水準についても年末までに達成すべき目標を設定している」とし、その上で、「我々はこれ(金利水準)を大幅に引き下げる」と述べている。
 
 ウイサル中銀総裁も15日の記者会見で、最近のインフレ率の低下傾向を考慮すると、名目の政策金利をこのまま高水準で維持すれば、実質金利はどんどん高くなるため、インフレ低下に合わせ利下げが必要との認識を示している。
 
 次回の金融政策決定会合は9月12日に開かれる予定。
 
<関連銘柄>
 iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
 
(イメージ写真提供:123RF)