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ファンドニュース



「投信ブロガーが選ぶ」投票調査(前編)−「VT」トップ10圏外の危機、「おおぶね」健闘

2019/12/25 11:15

 投信ブロガーが支持するファンドに投票する「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」の結果が20年1月18日に発表される。発表に先立ち、ブログで公開されている投票を独自に集計、ランキングした(※)。前編(11〜15位)・中編(6位〜10位)・後編(1位〜5位)の3回に分けて上位ファンドの顔ぶれをお伝えする。

 11〜15位で注目されるのは、第11位に入った米国上場ETF(上場投資信託)である「バンガード・トータル・ワールド・ストック」(ティッカー:VT)。パッシブ運用最大手のバンガードが運用するETFで、全世界の大型・中型・小型株式を投資対象とする。過去は09年〜18年まで10年連続でトップ10に入り、うち3回第1位を獲得した上位常連ファンドで、前回(18年)も7位にランクイン。今回の集計で、海外ETFのうち最も票を集めたETFとなった。1本で世界中の株式に投資できる利便性と、日本の信託報酬にほぼ相当するエクスペンスレシオが0.09%と低コストである点が評価されている。

 VTを投資先ファンドとする「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が登場し、国内投信でVTを間接的に保有できる選択肢として投資家の支持を集めたものの、VTに5ポイントを投じたブログ「夢見る父さんのコツコツ投資日記」では、「本家本元のVTというファンドがなければ存在しなかったわけで、今なおVTの偉大さが実感されます」と指摘するなど、存在感は大きい。

 一方、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」や、今回の集計で第15位となった「eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)」など全世界株式に投資できる競合が相次ぎ登場したことでVTの票が伸び悩んでいることも考えられ、10年続けてきたトップ10から転落する可能性もある。

 第12位は、今回の調査で株式型のアクティブファンドとしては最上位となった米国株式ファンド「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資おおぶね」。前回初登場で19位に食い込み、今回はさらなるランクアップの可能性も出ている。目立ったのは、月次レポートが充実しているというコメント。同ファンドに1ポイントを投じたブログ「rennyの備忘録 (投資信託をコツコツinvest #k2k2)」では、「どんな視点で、どんな角度から会社の『価値』を測ったかを詳しく説明されていることで、投資先の会社はもちろん、投資信託全体への信頼が高まります」と評価している。

 また、運用方針に共感するとの意見も見られ、5ポイントを投じたブログ「セルフ・リライアンスという生き方」では、「『オーナーシップとしての株式投資』や『売る必要のない企業しか買わない』という運用哲学、長期の視点で企業価値を見極め、対話する取り組みからは、投資の本質を学ばせてもらっています」と記載している。

 第13位は、前回第12位であった「野村 つみたて外国株投信」。つみたてNISA対象ファンドで、且つ、積立投資での購入を前提としたファンドであるため、スポットでの購入により資金の出入りが激しくなる一般的なファンドに比べて資金流入が安定している点などが評価されている。実際、17年10月の設定から19年11月まで26カ月連続で純資金流入を継続中だ。

 第14位となった「野村 インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型」は、国内外株式・債券・REIT(不動産投資信託)に分散投資するバランス型ファンド。前回は第20位内に入らなかったが、外貨建て資産を全て為替ヘッジするという特徴と年初からの好パフォーマンス、中長期で見たリスク対比のリターンの良好さを指摘する声があった。11月末時点での当ファンドの過去5年間のシャープレシオは0.80と、カテゴリー「バランス」内175本中第2位と他を圧倒している。

(中編へ続く)

(※)投票者は持ち点5ポイントを与えられ、1〜5本のファンドに配分できる。ブロガーは投票したことをブログの記事で公開することが条件となるが、投票先と配点を公開するかは任意。今回の調査では、記者がインターネットの検索などで特定した投票表明済みの208のブログのうち、投票先を明示している146のブログ(うち125は配点明記あり、21は配点明記なし)を対象にポイントを集計した。
 配点の明記がない場合は、投票先のファンド数に応じて1〜2点を投じたと仮定して集計した(例えば、4本を挙げた場合は各ファンドに1点、2本を挙げた場合は各ファンドに2点など)。ポイント数が多い順にランク付けし、ポイント数が同点の場合は投票者が多い方を優先した。なお、公式ツイッターによると今回の投票者は200を超えたとされている。