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ファンドニュース



10年でプラス30%をめざす新ファンド「十年十色」、あおぞら銀行で募集開始

2020/04/21 15:25

 あおぞら投信は10年でプラス30%の運用成績をめざす新ファンド「あおぞら・新グローバル・コア・ファンド(限定追加型)2020−1(愛称:十年十色01)」を5月28日に設定し、運用を開始する。4月20日から、あおぞら銀行で募集が始まった。同ファンドは、世界の株式と債券に分散投資し、株式の組み入れ比率を段階的に引き上げていく商品で、基準価額が13000円(プラス30%)に到達した後は、債券を中心とした安定運用に切り替える。あおぞら投信の主力商品である「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)<愛称:ぜんぞう>」が、5年でプラス15%をめざす運用を提供し、目標達成の実績を重ねている。新ファンドは運用期間を2倍とし2倍の成績をめざす。

 「十年十色」は、米国のディメンショナル・ファンド・アドバイザーズが運用する株式ファンド(ESGに配慮した日本を含む先進国株と新興国株)と債券ファンド(ESGに配慮した為替ヘッジ付き先進国債券)を実質的な投資対象とし、設定当初の株式の組み入れ比率が10%でスタートし、2カ月ごとに5%ずつ組み入れ比率を高くして2年間で株式組み入れ比率70%のポートフォリオ(株式70%、債券30%)をつくる。そして、基準価額が13000円に到達した場合は、株式10%、債券90%の安定運用のポートフォリオに移行する。信託報酬は税込み年1.4388%だが、基準価額が13000円を達成し安定運用に切り替わった段階では年0.9484%に引き下げる。

 この「十年十色」の運用の仕組みは「ぜんぞう」の仕組みと似ているため、既に「ぜんぞう」に投資した経験のある人には分かりやすいだろう。「ぜんぞう」では、株式ファンドの組み入れ比率を当初5%から、毎月5%ずつ増やしていって1年後に60%としてポートフォリオ(株式60%、債券40%)を完成する。その後、基準価額が11500円に到達した場合は、債券を概ね100%とした安定運用に切り替える。「ぜんぞう」は最新号である「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2020−04(愛称:ぜんぞう2004)」が現在募集中で4月24日に設定される。

 「十年十色」と「ぜんぞう」は、基本的な投資姿勢は、世界経済の成長率である年3%程度の成長を運用に活かそうと、世界の株式や債券に幅広く分散投資をするという考え方で変わりがない。ただ、株式の組み入れ比率の上限が高いなど「十年十色」の方がよりリスクが高い運用となり、その分、運用期間も長くとってあるようだ。

 「十年十色」の運用の仕組みで1999年1月から2010年1月まで1カ月ずつずらして計133回について10年間の投資成果をシミュレーションしたところ、13000円に133回の全てで到達したという。この間には、2008年のリーマンショックによる株価の急落局面も含まれているが、最長で9年6カ月後には13000円にタッチすることが確認できた。平均では5年7カ月でプラス30%を実現できたというのが、過去の結果だ。10年の期間があれば、リーマンショックのような大暴落があってもプラス30%の目標達成が可能なことを示している。

 株価の急落時に目標リターンを設定した単位型のファンドが設定されることは、これまでもよくあった。下落した株価の戻り(リバウンド)を狙う一方で、株価の割高感が解消された水準でエントリーすることによるメリットが得られるためだ。しかし、「十年十色」の場合は、当初の株式の組み入れ比率は10%で始まり、徐々に組み入れ比率を高めていく運用を行う。これは、定時定額の積立投資をやることの投資効果に等しい。リバウンドを狙っての投機的な投資とは一線を画している。今後、一段安になる場面があっても、その下げにも対応できるため、投資タイミングの良し悪しをあまり気にする必要がないという点が、より留意したいポイントといえる。

 また、類似ファンドである「ぜんぞう」を2014年以来、5年以上にわたって取り扱ってきたあおぞら銀行で取り扱うことには、やや複雑な商品性の説明の負担を軽減する意図もあるだろう。あおぞら銀行は、全店舗の窓口において、飛沫による感染防止のため透明アクリル板等の設置を進め、座席や机、筆記具などについては除菌シート等で除菌作業を施し、さらに、席の案内は一定の間隔(ソーシャル・ディスタンス)の維持に努めるなど、感染防止対策に最善を尽くして接客している。また、投資信託は、インターネットバンキングでも取り扱う他、オンラインで口座開設が完了するBANK支店でも申し込みを受けつける。販売手数料はゼロ(ノーロード)だ。

 新設ファンドの取り扱いが難しい時期にあたり、新設ファンドの設定そのものが限られている。その中で、新しい運用コンセプトを提供する「十年十色」の設定額が注目される。(図版は、「十年十色」の株式組み入れ比率の引き上げのイメージ)