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新興国ニュース

<新興国eye>トルコ中銀、1.00ポイント追加利下げを決定―予想外の利下げ幅に

2020/04/23 10:00

 トルコ中央銀行は22日、中国で発生した新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界流行)によるトルコ経済への悪影響を緩和し、引き続き景気を支援するため、主要政策金利である1週間物レポ金利を現行の9.75%から1.00ポイント引き下げ8.75%とすることを決めた。
 
 利下げは市場予想通りだったものの、利下げ幅の市場コンセンサスが0.50ポイントだったことからサプライズとなった。
 
 過去の利下げ幅を見ると、15年2月以来4年5カ月ぶりに利下げに踏み切った19年7月は4.25ポイント、同9月は3.25ポイント、同10月は2.5%、同12月は2.00ポイント、20年1月は0.75ポイント、2月も0.50ポイントと利下げ幅は縮小傾向にあった。しかし、3月会合ではFRB(米連邦準備制度理事会)やBOE(イングランド銀行)など世界各国中銀によるウイルス感染対策の大幅利下げに協調する形で1.00ポイントの大幅利下げを決めた。今回の会合で8会合連続の利下げとなり、利下げ幅も19年7月以降で計15.25ポイント、年初来で3.25ポイントに達した。
 
 中銀は会合後に発表した声明文で、追加利下げを決めたことについて、「コロナウイルス感染拡大で世界経済の成長見通しが相当悪化し、先進国や新興国の各国中銀は景気拡大策を継続している」とトルコも各国中銀と協調する姿勢を示した。
 
 今後の金融政策の見通しについては、「ディスインフレ(物価上昇率の鈍化)のプロセス(インフレの鈍化基調)を持続的に維持することがソブリンリスク(国の信用リスク)を抑え、長期金利の低下、さらには景気回復を強める上で重要なカギを握る」としたうえで、「金融政策のスタンスは、ディスインフレのプロセスが続くようコアインフレ率の指標をよく見て決める。物価と金融市場の安定を目指し、あらゆる手段を講じていく」と慎重な金融政策が必要になるとの考えを示した。
 
 これは今後の利下げは小幅でゆっくりとしたペースで進むことを意味する。市場では、トルコ経済がパンデミックの悪影響により、3月の輸出額が前年比約18%減となるなどリセッション(景気後退)懸念が依然として強いため、今後も利下げを継続するが、利下げ幅は小幅なものになるとみている。
 
 次回の金融政策決定会合は5月21日に開かれる予定。
 
<関連銘柄>
iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
 
(イメージ写真提供:123RF)