youtube fund_beginer fund_search fund_look

ファンドニュース



残高最大のAI関連アクティブファンドが初の5ツ星獲得、新規5ツ星ではIoT関連シリーズに注目

2020/05/13 16:50

 20年4月末時点でモーニングスターレーティング付与対象のファンドは4349本となり、前月より16本減少した。同月末時点における純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は2728本で、うちレーティング新規15本、上昇244本、変わらず2248本、低下221本という内訳であった。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンド、及び新規に5ツ星を獲得したファンドについて取り上げる。なお、レーティングは運用実績3年以上のファンドを対象としている。

「グローバルAIファンド」3年リターンはカテゴリー内上位9%

 レーティングが5ツ星に上昇したファンドは54本あり、そのうちモーニングスターの大分類別では国際債券型が18本で最も多く、国内株式型13本、バランス型11本が続いた。

 今回注目される5ツ星への上昇ファンドは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する「グローバルAIファンド」(以下、当ファンド)。モーニングスターレーティングは前月の4ツ星から上昇し、19年9月の付与開始後初めて5ツ星を獲得した。

 当ファンドは、実質的に、日本を含む世界の上場株式の中から、AI(人工知能)の進化・応用による高成長が期待される企業の株式に投資。具体的には、AIテクノロジーの開発のほか、AI開発に必要なコンピューティング技術やAIを活用したサービス・ソフトウェアの提供企業、AIを活用したサービスの使用により成長が見込まれる企業などに投資する。ドイツのアリアンツ・グループ傘下の米運用会社であるアリアンツ・グローバル・インベスターズU.S.LLCが実質的な運用を行う。20年4月末時点において、国内公募追加型株式投信(ETF除く)のうちファンド名に「AI」「人工知能」を含むアクティブファンドは20本あるが、当ファンドは同時点の純資産残高が1906億円とAI関連アクティブファンドの中で最大である。

 20年3月末時点の組入国・地域上位は、米国89.5%、オランダ2.1%、日本1.8%など。組入銘柄数は65で、組入上位3銘柄は、TVストリーミング・プラットフォームを運営する米国の『ロク』(5.1%)、企業内コミュニケーション・プラットフォームを提供する米国の『スラック・テクノロジーズ』(4.9%)、サイバーセキュリティを手掛ける米国の『クラウドストライク・ホールディングス』(4.8%)となっている。

 20年4月末時点の3年トータルリターン(年率)は12.84%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均(0.36%)を12.48%上回り、カテゴリー内上位9%(172本中14位)となった。一方、リターンのブレの大きさを示す標準偏差(リスク)は23.31%とカテゴリー平均(22.32%)を0.99%上回り、カテゴリー内で相対的に高い(172本中低い方からみて124位)。AI関連株に集中して投資するためカテゴリー内でリスクが相対的に高めとなっているが、リターンもカテゴリー内上位と高く、リスク調整後のリターンに基づくレーティングは5ツ星に上昇した。なお、設定日前営業日(16年9月8日)を10000としてリターンの推移を見ると、17年3月以降一貫してカテゴリー平均を上回り、20年4月末時点では当ファンドが17124(71.24%上昇)とカテゴリー平均の12397を上回っている。

新規付与では「ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド−AI新時代−」シリーズに注目

 新規に5ツ星を獲得したファンドは3本あった。その中で、大和アセットマネジメントが運用する「ダイワ・グローバルIoT関連株ファンド−AI新時代−」シリーズの2本(為替ヘッジあり、為替ヘッジなし)に注目したい。
 
 同シリーズは、実質的に、日本を含む世界のIoT(モノのインターネット)関連企業の株式に投資。具体的には、IoTを活用した製品・サービスの提供企業、IoTを支える通信インフラ関連企業、IoT関連技術を駆使するAI(人工知能)関連企業などに投資する。米BNYメロン・グループの運用会社メロン・インベストメンツ・コーポレーションが実質的な運用を手掛ける。20年3月末時点の組入国・地域上位は米国69.6%、日本18.1%、スイス5.5%など。組入銘柄数は41で、組入上位3銘柄は、コミュニケーションソフト開発の米国『エバーブリッジ』(5.1%)、FA(ファクトリーオートメーション)関連装置・機器の米国『コグネックス』(4.0%)、ヘルスケア機器の米国『マシモ』(3.7%)となっている。

 残高の大きな「為替ヘッジなし」コースの20年4月末時点の3年トータルリターン(年率)は10.92%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」平均(0.51%)を10.41%上回り、カテゴリー内上位4%(186本中6位)。IoT関連株に集中して投資するため、標準偏差(リスク)は20.38%とカテゴリー平均(19.12%)を1.26%上回り、カテゴリー内で相対的に高い(186本中低い方からみて135位)が、リターンもカテゴリー内上位と高く、5ツ星となった。