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ファンドニュース

バランスファンドの運用を磨き続けて長期運用ニーズに応える=スカイオーシャン・アセットマネジメント永嶋彰代嗣氏

2020/05/20 10:55

 永嶋彰代嗣(ながしま・あきよし)氏(写真)は、今年4月1日にスカイオーシャン・アセットマネジメントの副社長に就任した。三井住友信託銀行では受託資産運用部長、執行役員株式運用部長を歴任、三井住友トラスト・アセットマネジメントでは常務執行役員として運用部門を統括した運用のプロフェッショナルだ。スカイオーシャン・アセットマネジメントは設立から5年、運用資産残高も約1200億円と小さな運用会社だが、近年、「ブレンドシックス」や「世界成長スマートファンド(愛称:スマート・ブレンダー)」など、キラリと光るファンドで、その存在を主張し始めている。永嶋氏に、副社長就任の抱負と今後の商品戦略や経営戦略について聞いた。

 ――まず、ご就任にあたっての抱負をお伺いします。

 スカイオーシャン・アセットマネジメントは、横浜銀行と三井住友信託銀行との共同出資により2015年4月に開業し、翌年、京都銀行、群馬銀行、そして、東京TYフィナンシャルグループ(現 東京きらぼしフィナンシャルグループ)の資本参加を仰ぎ、より多くのお客さまに当社ファンドをご提供することが可能となりました。

 現在のラインナップは11ファンド、運用残高は1200億円(2020年4月時点)を超えるに至っております。今般、モーニングスター社から弊社の主力ファンドである「ブレンドシックス」に5つ星の評価を賜りました。こうした評価を得られましたのも、みなさまのご支援のお陰だと思っております。

 さて、足下のマーケットは、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により大変厳しいものとなっています。投資家のみなさまにおかれましては、投資の先行きについてご心配も少なくないと存じます。

 ただ、こういう局面だからこそ「将来に備える」という長期の目標を見失うことなく、時間分散と資産分散を着実に進めることが大切だと考えております。着任に当たりましては、みなさまの長期にわたる資産形成に少しでもお役に立てますよう、まずは「ブレンドシックス」をはじめとする既存ファンドのリターン向上に全力を尽くす所存でおります。加えて、新型コロナウィルス収束後の投資環境の変化をいち早く捉え、みなさまに末長く投資いただける新ファンドの開発にも注力していきたいと考えております。

 ――スカイオーシャン・アセットマネジメントは、地方銀行のための運用会社というポジションにありますが、出資をしている会社が投信を販売するという関係は、運用する側に一種の甘えといったような、緊張感を欠くような弊害はありませんか? また、出資銀行以外に販路を拡大する考えは?

 出資行におかれましては、それぞれのフィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)に従ってファンドの選定と販売を行っておられます。そのような事業運営の下で、弊社のファンドは他社のファンドと変わらない、公平、かつ、公正な審査プロセスを経て、商品ラインナップに取り入れていただいているものと理解しています。

 今般、「ブレンドシックス」に5つ星の評価をいただいたことは、第三者、且つ、プロフェッショナルな目線においても相対優位なファンドであると認めていただいたものと理解しております。販売会社と運用会社の間に出資関係があったとしても、しっかりと公正性を確保して協力すれば、優良なファンドが生まれ、そして育つ。「ブレンドシックス」は、これを示す好事例と考える次第です。

 現在において、弊社ファンドの販売は地方銀行の出資行とその関連の証券会社にお願いしております。各行各社のお客さまに良いファンド提供し、その結果として運用残高の拡大を図ることが重要課題だと考えております。5月11日から横浜銀行と千葉銀行の間で締結された業務提携「千葉・横浜パートナーシップ」の一環として弊社の「グローバル株式ファンド(愛称:The GDP)」を千葉銀行に販売いただいておりますが、これは出資行のご了解を得て実現したものです。

 ――運用しているファンドは多くはありませんが、17年3月設定の「ブレンドシックス」がモーニングスター・レーティングで5つ星を獲得している他、「オーストラリアREITファンド」、「デンマーク・カバード債券・インカム」など、ユニークな品揃えになっているように見受けられます。貴社の運用のコンセプト、「スカイオーシャンらしさ」について、どのような点を際立たせたいとお考えでしょうか?

 新型ウイルス収束後の金融環境を鑑みますと、世界の低金利環境はこれまでの予想以上に長引く可能性が高いと考えております。一方で投資家のみなさまの「将来に備える」という長期の目標には変わりがありません。

 このような環境において、長期的に亘って安心して投資ができる下振れリスクの抑制されたファンド、すなわち資産分散がしっかり機能するバランスファンドが投資家のみなさまのコア運用になることは間違いないと思っています。

 弊社としましては、主力の「ブレンドシックス」に加え、新たに「世界成長スマートファンド(愛称:スマート・ブレンダー)」を今年1月に設定し、こうしたニーズをしっかり捉えていく方針としております。投資家のみなさまのコア運用に資するファンドをしっかりとラインナップしていくことが、「スカイオーシャンらしさ」を発揮することにつながるとも考えています。

 「グローバル株式ファンド(愛称:The GDP)」はGDPの比率で世界の株式に投資するというシンプルなコンセプトのファンドですが、こうしたシンプルで分かりやすいファンドも合わせて提案して参る方針です。

 ――どのような運用会社をめざしますか?

 弊社は小規模の運用会社でありながら、三井住友トラスト・ホールディングス傘下の三井住友トラスト・アセットマネジメントと日興アセットマネジメントが有する運用リソースを最大限活用することが可能となっております。私が着任しましたのは、同グループの運用リソースを十二分に活用し、投資家のみなさんのニーズに合致したファンドを設計し、ご提供していくことが期待されてのことと理解しています。

 そして、期待どおりのリターンが得られるようファンドの改善にしっかり取り組んでいくことで、投資家のみなさまに信頼される運用会社を目指して参ります。ファンドは、運用を開始した後も、市場の変化などに対応して運用の改善を絶えず行っていくことが大事です。「ブレンドシックス」は設定から3年を経過したファンドですが、運用の改善を重ねてきたことによって今回のコロナショックの影響を限定的に抑えることができました。

 投資家のみなさまの長期にわたる資産形成に資するファンドを提供していく。そして安心して投資をいただけるようファンドを磨き上げていく。この努力を継続することによって、みなさまに信頼される運用会社をめざして参ります。