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ファンドニュース

NASDAQ史上最高値でiFree浮上=ネット証券の投信積立契約件数ランキング20年8月

2020/09/02 17:42

 大手証券3社の投信積立契約件数ランキング(月次、20年8月)でトップ10に「iFree NEXT NASDAQ100インデックス」が食い込んできた。従来のランキングは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」など、超低コストのファンド、または、広く市場を網羅する指数に連動するインデックスファンドが主流だったが、米国NASDAQの時価総額上位100銘柄に限定して投資する指数を対象とし、信託報酬も年0.495%(税込み)と超低コストではないファンドが人気化している。

 ランキングは、定期的に月次の投信積立契約件数トップ10を公表しているSBI証券、楽天証券、マネックス証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、3社のランキング10位までのファンドの点数を集計した。

 投信積立契約件数ランキングの上位は、ほぼ顔ぶれが決まっている。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」に加え、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス」、「SBI・バンガード・S&P500位ンデックス・ファンド」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」というインデックスファンド群。そして、アクティブで一番人気の「ひふみプラス」と、マネックス証券が資産形成層向けの入門ファンドとして注力しているバランス型の「マネックス資産設計ファンド<育成型>」の9本が常連といえ、これらファンドの順位の入れ替えが常態化。ここに「世界経済インデックスファンド」や「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」などがトップ10圏内を出たり入ったりしている状況だ。

 投信積立契約は、一般的な使い方としては、一度契約してしまうと、後は口座から自動的に金額が引き去られて投信が積み上がっていくことを待つだけというものだろう。このため、一度購入を決めたファンドを見直すことは多くないと考えられ、ランキングの変動も緩やかなものになると考えられる。ただ、中には、熱心な投資家が市況の変化を読んで積立ファンドの変更注文を行っていて、さらに、新たに投信積立を始める方々が、その時々の市況等を踏まえてファンドを選んでいることが、ランキングの変動に影響を与えているのだろう。

 このようにコツコツと積み立てていく投資に相応しいと投資家に選ばれたファンド群が先にあげた常連ファンド群だ。運用コストである信託報酬率が年0.1前後〜0.2%程度という超低コストのインデックスファンド群がランキング上位の中心になっている。

 この限られた銘柄群の中に「iFree NEXT NASDAQ100インデックス」が食い込んできたのは、今年6月8日に早々と2月19日に付けた史上最高値を更新して以来、8月に入っても連日のように史上最高値を更新し続けるNASDAQ総合指数の値動きがあることは間違いない。国内公募投信にはNASDAQ総合指数に連動するインデックスファンドがなく、それを補っているのが、アクティブファンドで野村アセットマネジメントの「米国NASDAQオープン」(Aコース)(Bコース)と、三菱UFJ国際投信の「三菱UFJ NASDAQオープン」(Aコース)(Bコース)。そして、インデックスファンドでは大和アセットマネジメントの「iFree NEXT NASDAQ100インデックス」と農林中金全共連アセットマネジメントの「NZAM・ベータ NASDAQ100」、そして、8月31日に設定されたばかりの日興アセットマネジメントの「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」などになる。

 8月のランキングでは、NASDAQ100よりも、一段と銘柄を絞り込んだ「iFree NEXT FANG+インデックス」やNASDAQ100の値動きに対して2倍程度の動きをする「iFreeレバレッジ NASDAQ100」もSBI証券のトップ10には入ってきている。米国のハイテク株にけん引された株高が、どこまで継続されるものかは定かではないが、積立投資で将来の大きな資産形成を狙う手段として成長企業が多く上場しているNASDAQ市場を投資対象とする積立は1つの方法になりうる。このNASDAQ人気が定着するものであるかどうか、その行方に注目したい。