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ファンドニュース

「まるごとレオス」、債券運用も自社で行うバランスファンドで投資の第一歩から安心を=レオス・キャピタルワークス

2021/02/26 14:33

 投資信託「ひふみ」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークスは2月26日、国内外の株式、および、債券を投資対象としたアクティブ運用のバランスファンド「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」を新規設定すると発表した。当日、オンラインで記者発表を行い同社代表取締役会長兼社長の藤野英人氏は、「シンプルなバランスファンドを提供し、従来の株式投信では価格変動の大きさを気にして投資に踏み出せなかった方にも新ファンドを通じて資産運用を始めていただきたい。ずっと長期に持っていられるスタンダードな商品に育てていきたい」と語った。

 新ファンドの「ひふみらいと」は、直販ファンドで、「ひふみ投信マザーファンド」を5%、「ひふみワールドファンドFOFs用(適格機関投資家専用)」を5%、そして、「ひふみグローバル債券マザーファンド」を90%組み入れる。株式に10%、債券に90%投資するバランスファンドになる。株式と債券の投資割合は原則固定し、それぞれの組み入れファンドがアクティブに運用して超過収益の獲得をめざす。購入時手数料は無料で信託報酬は実質的に税込み年0.5522%。

 「ひふみらいと」のバックテストの結果、リスクは年率で3%程度でシャープレシオは1を超える結果が得られたという。「『ひふみ』には興味があるが、いきなり株式ファンドを購入するのは怖い」という方のために、価格変動を比較的抑えて資産形成のはじめの一歩を応援するという位置づけのファンドとした。

 また、「まるごとひふみ」は、株式と債券への投資比率が異なる3つのファンドをシリーズで設定し、銀行や証券会社といった販売会社を通じて販売する。「まるごとひふみ15」は、債券が85%で株式15%(ひふみ投信マザーが9%、ひふみワールドファンド6%)。「まるごとひふみ50」は、債券50%と株式50%(ひふみ投信マザー30%、ひふみワールドファンド20%)。「まるごとひふみ100」は株式100%(ひふみ投信マザー60%、ひふみワールドファンド40%)。株式の組入れについて、「ひふみ投信マザー」と「ひふみワールドファンド」の投資比率が3対2の関係になっているのは、「ひふみ投信マザー」でも外国株式に一部投資しているため、3対2の比率にすることによって、株式の国内と外国の投資比率がおおむね1対1の関係になるという。

 それぞれのファンドのコストは、販売手数料は3.3%以下で販売会社が設定し、信託報酬は、「まるごとひふみ15」が税込みで実質年0.66264%、「まるごとひふみ50」が同0.9438%、「まるごとひふみ100」が同1.3376%。3月15日から当初募集が始まり、3月30日に設定する。

 これら新ファンドの運用体制は、国内外の株式を投資対象とした「ひふみ投信マザーファンド」の運用を代表である藤野氏が務め、「ひふみワールドファンド」は湯浅光裕氏、「ひふみグローバル債券マザーファンド」は福室光生氏がそれぞれ務める共同運用責任体制とし、バランスファンドとしての「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」シリーズのファンドマネージャーには岡田泰輔氏が就く。まさに、レオス・キャピタルワークスの運用者が揃って運用を担当する「まるごとレオス」というような運用体制になる。

 一方、今回のバランスファンドの設定によって「ひふみ」シリーズの運用を開始する福室氏は、担当する「ひふみグローバル債券マザーファンド」について「株式との逆相関関係を重視し、守りながら増やす、長く安心して保有していただける、顔の見える運用という『ひふみ』シリーズの特徴を備えた債券ファンド」と紹介した。主な投資対象は先進国の国債を中心とした高格付けの債券とし、国際機関債や社債などその他の債券も投資対象とするが基本的に信用リスクの低い債券に投資し、外貨建て債券については基本的に為替をヘッジする方針とした。バランスファンドにおいて株式と組み合わせて投資されることを前提としたファンドという位置付けだ。

 ただ、運用にあたっては、「現在、各国の中央銀行による国債等の買い上げによって、既に投資には値しないといえるほどに債券価格が値上がりした国債は少なくない。そのような魅力的ではない債券を除外するだけでも債券インデックスを上回るパフォーマンスが期待できる。今後も国やセクターのアロケーションや投資年限の調整などによって、アクティブファンドとしての特性を出していきたい」とした。

 藤野氏は、バランスファンドを設定するに至ったきっかけについて、「2019年6月頃にあった『老後2000万円問題』が社会的に大きな問題となったことで、いわゆる有識者、政治家、そして、メディアが意外と金融リテラシーが低いことがわかった。投資に対する理解が進んでおらず、投資行動をとる人も少ない。われわれは株式運用の専門家として成功することはできるだろうが、会社として成功したとしても、株式運用の商品だけでは、せいぜい3兆円〜5兆円という資産規模の会社にすぎない。国内の個人金融資産2000兆円、うち、預貯金に1000兆円も眠っているという現実をみれば、今後、投資をする人・しない人の間の資産格差は大きくなる一方だ。そのことに何もしないでいていいのかという思いが強まった」と振り返っていた。

 そこで、様々な投資アイデアの提供を検討し、「シンプルでプレーンなバランスファンドが一番ふさわしい」という結論に至ったという。「『ひふみ投信』は、たかが株式投資信託ですが、幸いに多くの方々にご支持をいただき、多くの運用資産残高になりました。新ファンドも全てを自社運用するという体制をつくり、『ひふみ投信』同様に顔の見える商品とした運用情報の開示を積極的に行っていきます。『これぞ投信』と言っていただけるような商品に育て、資産運用のスタンダードにしていきたい」(藤野氏)と語っていた。(図版は、「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」のロゴ。レオス・キャピタルワークスのニュースリリースより)