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ファンドニュース

「いいとこどりの資産運用」、グローバルXの「テーマ型ETF」の魅力(上)

2021/03/15 08:45

 ETF運用は「株式市場全体に連動するインデックス」が主流である中、2019年9月に設立されたGlobal X Japan社は、「テーマ型ETF」を運用することで、「ETFの比較的抑制されたコストと、アクティブ運用的な要素の両立」を可能としている。米国で大きく残高を伸ばすテーマ型ETFは、日本人の資産運用に今後どのようなメリットをもたらすのか、同社の代表の金村昭彦氏(写真:左)に、投資信託評価機関モーニングスター代表の朝倉智也(写真:右)が聞いた。(2回シリーズの1)

◆急激な成長を見せるGlobal XのETF

朝倉:Global X Japanは、その筆頭株主であるGlobal Xは2008年にニューヨークで設立されており、Global X Japanは2019年9月に設立されております。日本市場への進出の経緯ならびに会社の特徴について、まずは教えていただければと思います。

金村氏:当社Global X Japanですが、ある意味非常に珍しい運用会社です。といいますのは、ETFに特化した運用会社ということで設立させていただいております。プロダクトは、米国のGlobal X社と共通しており、大まかに言いまして3つあります。1つ目がテーマ型。2つ目が高配当銘柄等に投資するインカム型。3つ目が、これはまだまだこれからですが、当社がコア型と呼んでおりますESGの観点等を織り込んだETFです。

 当社の筆頭株主のGlobal X社は昨年の2020年12月末の時点で、テーマ型ETF、インカム型ETF、コア型ETF、合算しまして79本のETFを運用しています。

 運用資産は、2兆円を超えています。後ほどご紹介させていただこうと思うのですが、2020年末に2兆円を超えた残高が、直近の数字ですと2兆7,000億円くらいと、急激な伸びを示しています。米国のGlobal X社が成長していく過程、そのノウハウや背景といったものを当社は活用して、パイオニアとして日本のETF市場に貢献できればと考えております。

朝倉:2兆円からあっという間に2兆7,000億というのは、すさまじい成長ですね。

金村氏:投資家の関心が投資信託からETFに移ってきているということが言えるかなと感じております。

朝倉:そういった意味では、このテーマ型ETFは非常に関心度が高いと思います。テーマ型投資というと、テーマ型投信、投資信託を思い浮かべる方もいらっしゃると思うんですけれども、テーマ型投信とテーマ型ETF、この違いを教えていただきたいと思います。

金村氏:テーマ型に限らず投資信託とETFの違いがまず土台としてございます。大きな違いというのは4つございまして、まず非常に簡単なのですが、投資信託は非上場である、かたやETFは指数があり取引所に上場している。これがまず最大の違いかと考えております。

 2番目としましては信託報酬です。大まかな表現になるのですが、ETFの信託報酬というのは比較的抑えられていると言えます。投資信託につきましては、最近ここ5年くらいでしょうか、主にネット証券向けで、非常に信託報酬が低いプロダクトも出始めているのですが、トータルして平均を取りますと、やはりETFのほうが抑えられていると言えると考えております。

 3つ目ですが、これは利便性に係る点です。投資信託は1日に1回基準価格が決定されるのに対して、ETFは取引所がオープンしている間はリアルタイムで取引価格が確認できるという大きな違いがございます。最後に、投資対象の開示です。投資信託の投資対象を完全に把握するというのはですが、ETFは全銘柄が開示されます。この4つが大きな違いかと思います。

 テーマ型投信とETFの違いに戻ります。そもそもの話になりますが、テーマ型といいますのは、例えば、日経平均全体やTOPIXのように株式市場全体の動きに連動するものとは異なり、将来性、成長性が見込めるテーマについて、メソドロジーという一定のルールを構築し、それに基づき投資対象を選定するものです。言い換えますと、アウトパフォームしたい、日経平均、TOPIXという全体株式市場よりもいいパフォーマンスを出したいということです。そういう意味ではアクティブ運用と類似した特徴があり、かつ、先ほど少々お話ししました信託報酬は総じて低めに抑えられていますので、アクティブ運用のいいところとパッシブ運用のいいところを併せ持ったプロダクトと言えます。

朝倉:いいとこどりをするという感じですね。今お話しいただきましたテーマ型ETFは、米国において非常に成長しているというイメージがあります。米国のテーマ型ETFの状況について教えていただきたいと思います。

金村氏:米国Global Xの調査データに基づいてお話します。まずテーマ型に限らないETF全体の残高は2019年12月末からちょうど1年後の2020年の12月末で、25%成長しております。

 一方、テーマ型ETFの残高は、274%成長しております。ただ、アメリカ市場においてもまだテーマ型ETFは歴史がそれほど長くありませんので、今成長を急激に始めたというような状況になります。全ETFに対してテーマ型ETFが占める割合は2019年12月末で0.6%でした。それが2020年12月末には1.9%、円換算しますと大体11兆円ぐらいの残高になりました。

 ちなみに今テーマ型ETFの残高が約11兆円と言いましたが、米国のETF全体の2019年12月末時点の残高は、4.4兆米ドル、約4百数十兆円だったのが、2020年12月末時点では580兆円ぐらいになっております。東証一部の時価総額が大体670〜680兆円ぐらいですので、非常に大きな市場になっています。

朝倉:金村社長は金融・投資の世界に非常に長くいらっしゃいますので、精通されていると思うのですが、いわゆるETF全体でも25%の増加、これもなかなか近年にない成長率ですね。さらにこのテーマ型は274%。しかし、全体に占める比率はまだすごく小さい。

金村氏:伸びしろがあると言えるかと思っております。

朝倉:非常に楽しみですね。今、米国で成長が続いているというお話をいただきましたが、Global Xの米国上場ETF、その一部は日本でも登録されていて、取引可能なんですね。

金村氏:はい、そうです。現在、24銘柄の米国Global XのETFが日本で登録されております。これは取り扱いのある証券会社で投資可能になっています。

 特にご好評いただいているテーマ型ETFが次の3つです。1つは、「グローバルX クラウド・コンピューティングETF(CLOU)」です。これはクラウドコンピューターにフォーカスしたETFになります。次に、ゲーム&eスポーツのETFで、これが「グローバルX ヒーローズ(HERO)」です。3つ目が最近上場した「グローバルX リチウム&バッテリーテックETF(LIT)」で、高まるリチウムへの注目を受けて、こういったプロダクトに米国投資家の資金が流入してきています。

 配当の高い銘柄への投資を目指すのがインカム型です。代表的なのがアメリカの優先出資証券に投資します「グローバルX米国優先証券ETF(PFFD)」。それ以外ですと、カバードコール戦略を行う、「グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF(QYLD)」がございます。

 銘柄を一つ一つ全部調べるその労力をスキップし、まとめて投資することが可能なETFになっておりますので、それがアメリカ国内で成長している原動力の一つかと考えております。

朝倉:今、幾つかご紹介いただきましたETFですけれども、米国のモーニングスターが評価をしているものが入っています。3年以上トラックレコードがあると評価ができまして、5段階評価になっています。「リチウム&バッテリーテックETF」は4つ星を獲得しております。米国優先証券、NASDAQのカバードコールは、二つとも5つ星を獲得しています。そういった意味では、モーニングスターも非常に高い評価を付けているETFを、日本の投資家も買えるということなのですね。(2回シリーズの2に続く)