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ファンドニュース

「いいとこどりの資産運用」、グローバルXの「テーマ型ETF」の魅力(下)

2021/03/16 09:12

 ETF運用は「株式市場全体に連動するインデックス」が主流である中、2019年9月に設立されたGlobal X Japan社は、「テーマ型ETF」を運用することで、「ETFの比較的抑制されたコストと、アクティブ運用的な要素の両立」を可能としている。米国で大きく残高を伸ばすテーマ型ETFは、日本人の資産運用に今後どのようなメリットをもたらすのか、同社の代表の金村昭彦氏(写真:左)に、投資信託評価機関モーニングスター代表の朝倉智也(写真:右)が聞いた。(2回シリーズの2)

◆ディスラプティブ(破壊的創造)なETFを提供へ

朝倉:今度は日本の話に入っていきたいのですけれども、米国で資金流入が続いていることを考慮いたしますと、今後日本でもテーマ型ETFの波がばーっと来るのではないかと思うのですが、御社が日本で上場させた、あるいは今後上場させるETFの特徴をぜひ教えていただければと思います。

金村氏:最近、世界中で言葉としては定着しているのがDX、デジタルトランスフォーメーションです。当社は、ある時期までは、改革、革命的な技術革新、進歩が行われるだろうと考えています。変化率の大きいタイミングで変化率の大きい市場を捉える、ディスラプティブ、破壊的創造と当社では呼んでおりますが、パラダイムシフトを捉えてETFとして提供させていただければと思っています。

 ただし、ごく短期にフォーカスしているのではなく、そうした変化というのは、短くとも5年、通常10年から20年かと考えております。その変化が成熟した後に投資するのでは遅過ぎます。明らかにその兆しが見えて、われわれとしてもこれは確証的な事象がたくさんある、もしくは国の法制面も含めてサポートがあるといったものをETFとして送り出していきたいと考えています。

 個人投資家の方々が、それらを全て調査するのも困難だと思います。当社のETFは、当社と指数会社の考え方を擦り合わせた上で組成されますので、両社の知見が反映されています。投資の手法も開示されております。

朝倉:個人投資家の中には調査は困難ですが、やはり将来の夢を追いたいという方もたくさんいらっしゃいます。ディスラプティブな商品をどんどん出していただきたいと思います。御社Global X Japanが上場されているETFは、現時点でどの程度あるのでしょうか。

金村氏:2020年8月26日に2本のETFを上場させており、これが最初になります。その後、2021年1月27日に2本上場させており、現時点で4本です。

 最初の8月の商品といいますのは、先ほどご説明いたしましたインカム型ETF2本です。一つが物流REIT(ロジREIT)を投資対象とするもの、もう一つが高配当の株式とREITを投資対象とするものです。

 ロジREITにつきましては、特に機関投資家の方々からお問い合わせをいただいております。おそらく機関投資家の方々は元々J−REIT全体へのエクスポージャーはお持ちの中、ロジREITにフォーカスしたものということでご興味を持っていただいているのかなと思っております。

 1月に上場させましたものが、先ほど説明させていただきましたデジタル・イノベーション、eコマースというこれからの時代を踏まえたものです。なるべく早い時期に、できれば半年以内にトータル10本ぐらいにして、その中でも先ほどコア型と言いましたが、ESGの関連のプロダクトも作っていければと考えております。

朝倉:REITのパフォーマンスは二極化していましたから、物流REITだけに関心があるという方がたくさんいらしたのだと思います。

 1月に上場された2銘柄は本当にテーマ型ETFらしい商品だと思いますけれども、もう少し特徴を教えていただきたいと思います。

金村氏:まず一つ目が「グローバルX デジタル・イノベーション−日本株式 ETF」(2626)で、これは先ほど言いましたディスラプティブな変化の中で、将来性が期待できるテーマを11個選び、その中でキーワード検索やビッグデータ、アルゴリズムなどを活用し運用しています。

 世の中の大きな流れというものを捉えていると思いますし、その中でそういったアルゴリズム等を活用した運用がどれぐらい効果を出してくれるんだろうと、当社自身もこのパフォーマンスを楽しみにしています。

 もう一つがeコマースです。eコマースと言いますと、BtoC、最終のお客さまに販売する形態を想像される方が多いのですが。それ以外に、BtoB、たとえば業務用の道具の販売等も含まれています。その他、ストリーミングなども含まれています。

朝倉:今の話を聞いても、なかなか個人の方では調査できないですよね。eコマースというと、おっしゃるようにBtoCだと思ってしまいますから。

金村氏:はい、そういうイメージになることが多いと思います。

朝倉:BtoBの企業も含めてということになると、なかなか情報を取得できないですから、そういった意味ではプロが定めたルールで銘柄選別して作られたポートフォリオにはニーズはかなりあるのではないかなと思います。

金村氏:当社が協働している指数会社もそういったところに多くの知見を有しています。それらを一人でも多くの投資家の方々に知っていただきたいと考えております。

朝倉:分かりました。米国でのGlobal XのETFをはじめ、テーマ型ETFに資金がすさまじいほど流入している、昨年1年間だけでも274%の伸びということですので、まさにこの2021年、今年は日本のテーマ型ETFが大きく伸びる年になるのではないかと思います。最後に、投資家の皆さまにメッセージをお願いできればと思います。

金村氏:個人の投資家の方々はもとよりプロフェッショナルな方々など、さまざまな投資家の方々がおられるかと思います。日本のテーマ型ETFは、始まったばかりです。生まれたてというようなレベルかと思います。日本でも当社のみならず、テーマ型ETFといったものを業界挙げて、上場を増やし、投資家の方々の利便性を高める、コストも抑える、パフォーマンスも追求する、そういった流れになっていくと見込み、その中で当社はパイオニアになりたいと考えております。

 また、ESG投資もグローバルで非常に盛り上がりつつあると考えております。その分野におきましても、皆さま投資家の方々に対して、ガイドライン的な役割をできればと考えております。

 さまざまなETF、いろいろな切り口のESGのプロダクトも検討しております。「ESGはこうした投資手法がよいのではないか」ということがいずれ出てくるかなと思っております。それまでの間、一つでも多くの種類を皆さまにご提供させていただいて、繰り返しになりますが、そのガイドラインになりたいと考えております。ぜひ、当社のプロダクトにご興味を持っていただきたいと思います。ホームページに様々な情報を載せておりますので見ていただければと考えております。今後ともよろしくお願いします。