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ファンドニュース

鎌倉投信「いい会社訪問」は初のオンライン開催、ゲストに養命酒製造を迎え味も香りも実感できるイベントに

2021/03/19 21:30

 鎌倉投信は3月19日、「いい会社訪問オンライン(養命酒製造)〜開発者と楽しむ『香の森』〜」と題したオンラインイベントを開催した。「いい会社訪問」は、投資信託「結い2101」の投資先企業に受益者(投資信託の保有者)と一緒に訪問する催し。運用報告の一環として受益者とその家族を対象に参加を呼びかけ、「結い2101」が設定された2010年から11年にわたり、家族ぐるみで参加できる投資信託イベントとして継続してきた。オンライン形式では、今回が初開催となった。500名の予定枠は、開催告知から間もなく予約で満員になる注目度の高いイベントになった。

 養命酒製造については、鎌倉投信は「共生」のテーマで評価し、2010年から投資している企業。主力商品の「薬用養命酒」で未病を防ぐことに貢献できれば、医療費の削減など社会貢献にもつながると期待している。同社は「薬用養命酒」で一般に親しまれているが、その「薬用養命酒」によって育まれた同社のハーブの知見から、和製ハーブ「クロモジ」をベースに造られたクラフトジン「香の森」が2019年3月に発売されている。

 今回の「いい会社訪問」では、日本各地で長年親しまれてきた「クロモジ」がどのように新商品に活かされたのか、また、商品に込めた想いや開発秘話などを、「香の森」の開発者から直接聞いた。また、オンライン上で映像と音だけでなく、味、香などを体感し五感で楽しむ場づくりとして、アルコール度数47%のクラフトジン「香の森」のサンプルやクロモジの枝を希望者に事前に送って、オンラインイベントながらも味や香りが実際に楽しめる機会を設けた。

 イベントでは、まず、養命酒製造の経営管理部で法務株式・IR担当する笠原良太氏が同社の売上高の77%超を占める「薬用養命酒」が1602年に創製されてから400年以上にわたる同社の歴史と、長野県の美しい水で「薬用養命酒」を製造する駒ケ根工場の紹介があった。駒ケ根工場は、第2類医薬品に指定される薬酒をつくる、いわば、医薬品工場だが、見学コースがあり、工場内にはカフェも併設しているという。また、工場の敷地を利用した森の散策コースやハーブ園なども巡り歩くことができる。年間10万人ほどが訪れるというものの、現在はコロナ禍で見学をストップしている。4月1日から見学を再開する予定だと紹介していた。

 そして、2020年10月に新たに事業ビジョンを設定し、「すこやかで、より良い時間を願う人々を応援する」として、基幹事業である「薬用養命酒」と合わせて、ハーブ酒や黒酢ドリンク、クロモジのど飴やグミ型サプリメントなど新しいカテゴリーの製品を育成する方針を明確にしている。また、香港、マレーシア、シンガポールなどで50年以上の輸出の実績を重ねてきているが、2020年に台湾支店を設立し、20年の歴史のある台湾でのマーケティングを本格化させた。現在の輸出商品である「薬用養命酒」の他に、その他の酒類やサプリなどの食品も輸出していきたいと語った。

 その後、クラフトジン「香の森」と「香の雫」の開発の経緯について、商品開発担当の加藤参氏から紹介があった。50年以上にわたって続けてきた生薬やハーブの研究を活かして2010年3月にハーブリキュールを商品化。そして、ハーブを使ったクラフトジンの「香の森」商品化にもつながった。加藤氏からは、「香の森」について、和製ハーブである「クロモジ」(クスノキ科の落葉低木)を使って、日本の森の香りを活かしたボタニカルジンを作ろうとし、130種のハーブの中からクロモジを活かす18種のハーブを選び出してブレンドし「香の森」をつくったと紹介した。また、アルコール分47%の「香の森」に対し、アルコール分37%の「香の雫」は、クロモジのさわやかな香りが引き立つ10種類のハーブをブレンドしてできており、それぞれの個性的な香りと味を楽しんでほしいと紹介した。新しいハーブ酒の開発によって、飲食店への販路が開け、また、若い利用者が増えていると語っていた。

 セミナーの参加者は、サンプルとして届けられていたクロモジの枝の香りやおいしいカクテルの作り方を実演して見せてもらった「香の森」を楽しみながら、「アルコールに弱いので、養命酒と同じような効能のあるものはありませんか?」など、活発に養命酒製造の担当者に質問をしていた。特に、4月から駒ケ根工場の見学が再開されることに強く惹かれたようで、オンラインで予約して4月になったらすぐにでも行きたいという声が上がっていた。また、アルコール分のない養命酒のような効果があるものとして紹介された「幸健生彩(こうけんせいさい)」というタブレットもオンラインショップで購入できるという紹介にも興味をひかれていたようだった。

 鎌倉投信は、「結い2101」では、基本的に等金額投資をしている。株式には62社に投資している。「いい会社訪問」は、そのような会社を実際に投資家である受益者が訪れて理解を深める場として開催してきている。今回は初めてオンライン開催となったが、オンラインだったからこそ参加できたという受益者もいて、新しい受益者と投資先企業との連携の在り方が生まれたとしていた。(写真は、オンラインの「いい会社訪問」に参加する人に事前に送った「香の森」のサンプルやクロモジの枝など)