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ファンドニュース

ポストコロナで女性の活躍期待高まる? 大和アセットの「椿」が設定来で最大の分配金

2021/03/24 19:54

 大和アセットマネジメントが設定・運用する「女性活躍応援ファンド(愛称:椿)」が3月22日に第12期の決算期日を迎え、1万口当たり1600円(税引き前)の分配金を支払った。2015年3月31日に設定以来、年2回の決算で12回目の決算となったが、過去最大だった2017年3月期の1100円を超えて、同ファンドで最大の分配金となった。同ファンドは、ファンド名のとおり、女性の活躍を応援する企業に投資するファンドだが、「働き方改革」が言われる日本では、女性の活用に積極的な企業は、そうでない企業に比べて企業価値が高まっていることを示している。実際に、日経平均株価に連動するファンドの平均と比較すると2016年以降に目立って同ファンドのパフォーマンスが良くなったことが見て取れる。

 同ファンドは、「女性の活躍」に着目して投資候補銘柄を選定している。「女性の活躍を推進する企業(女性が働きやすい環境・体制を整備しているなど)」、「女性の社会進出を助ける企業(女性の就業を助ける事業や働く女性をサポートするサービスなど)」、「女性向けまたは女性に人気の商品やサービスを提供する企業」、「女性の所得が増加することにより恩恵を受ける企業」という観点で銘柄を選ぶアクティブファンドだ。投資対象は国内株式。

 この基本方針に加えて、コロナ禍で表面化した日本の社会課題を解決する分野として「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「在宅勤務」「人材関連」に着目して女性の活躍を応援する企業に注目するとしている。

 過去1年間を振り返ると、2020年3月〜9月までのコロナショック後の反発局面においては、日経平均株価やTOPIXを上回るパフォーマンスとなった。しかし、10月から今年3月にかけては、日経平均株価が3万円に到達するなど活況の場面もあったものの、同ファンドの基準価額は横ばいの推移になった。同社では「コロナ禍で業績を拡大してきた電子書籍関連銘柄、在宅勤務を支援する銘柄、インターネット通販関連銘柄、DX関連銘柄などの株価が軟調に推移した」ことがパフォーマンスが振るわなかった要因とみている。

 今後の見通しは、「世界的に新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、今後は徐々に経済活動が正常化していくことが期待されます。一方で、日本の少子高齢化、労働人口の減少による人手不足の構造的な問題は変わっておらず、何も解決されていません。平常時に戻った時には、これまで以上に人手不足が深刻になることが想定され、さらに女性の活躍が重要になると考えています」として、同ファンドが投資している銘柄群にとっては一層の活躍が期待できる環境としている。

 社会の大きな変化に着目し、今後の社会的な需要が着実に高まっている分野にフォーカスしたアクティブファンドとして注目したい。(グラフは、「女性活躍応援ファンド」の設定来のトータルリターンの推移)