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ファンドニュース

NYダウが連日の最高値、主要国株価では中国に割安感、金融機関の損失問題には留意

2021/03/30 16:54

 29日の米国株式市場でNYダウが連日の過去最高値となった。ただ、米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントに絡む損失問題が世界の金融機関に対して広がっており、世界の株式市場への悪影響が懸念されている。主要資産である世界の株式について、現状の株価水準を確認しておきたい。

 グローバルな株式市場の割高・割安を示す米モーニングスターの「グローバル・マーケット・バロメーター」を用いて、29日時点の株価に基づく、日米を中心とした主要国の株価水準を確認した。同指標は、モーニングスターが設ける国別株価指数の構成銘柄を対象に、アナリストが算出した予想適正株価に対する現時点の株価の水準を比較したもので、10%割高とは適正株価を10%上回ることを表す。

 米国は6%の割高となった。ただ、1月下旬(同月27日時点)の12%割高と比べると、過熱感はやや後退している。日本は1%割高となり、1月下旬の2%割高とほぼ同水準となった。ニュージーランドは1月下旬に比べて数値が大きく低下したものの依然として10%割高水準にある。インド、オーストラリアは1月下旬から割高水準が継続しており、ロシア、英国は割安水準が継続している。

 1月下旬に比べて大きな変化が見られたのが中国だ。3月下旬は5%の割安となり、1月下旬の11%割高から水準が逆転している。上海総合指数の29日時点における年初来の騰落率は1.09%の下落と、NYダウの8.38%の上昇、日経平均株価の7.07%の上昇と比べて対象的な動きとなっている。

 なお、中国は、株価が割安水準にあるとはいえ、新疆ウイグル自治区の人権を巡る欧米との関係悪化というリスクを抱えている。主要国の株式市場全体には、アルケゴス問題の今後の動向による先行き不透明感がある。各国の株価水準を念頭に置くと同時に、リスク管理を改めて意識することが求められよう。