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ファンドニュース

広がる中国A株への投資手段、大和アセットからイノベーションに着目した2本のETFが東証に新規上場

2021/04/08 17:54

 大和アセットマネジメントが設定・運用する2本の中国A株ETFが4月8日に東京証券取引所に新規上場した。上海と深センの証券取引所に上場する中国A株(中国国民を投資家として取引されてきたが、徐々に外国投資家に開放された)を対象とするETFは、代表的な株価指数であるCSI300(上海と深センの流動性の高い300銘柄)や上海50指数(上海に上場する代表的な50銘柄)など市場を代表する大型株指数に連動するETFだったが、今回上場した2銘柄は、上海証取の「科創板」や、香港・マカオ・広東省にまたがる「グレーターベイエリア」という中国の代表的なイノベーション(技術革新)の場を投資対象として捉えたユニークなETFになっている。

 「iFreeETF 中国科創板50(STAR50)」<2628>は、上海証券取引所にある「科創板(Science and Technology Innovation Board)」に上場する時価総額が大きく流動性の高い50銘柄で構成される「STAR50インデックス」に連動する人民元建てETF「ICBC Credit Suisse CSI Science and Technology Innovation Board 50 ETF」を主な投資対象にしている。

 「科創板」は2019年7月に創設された新市場で、革新的なハイテク企業向けの市場として赤字でも上場を認めるなど通常の市場よりも審査手続きを簡略化した市場。「STAR50」の構成銘柄の上位には、マイクロソフトOfficeの無料代替ソフトウエアを提供しているキングソフト(Kingsoft)や半導体大手のSMIC、Montageテクノロジーなどが入っている。

 「iFreeETF 中国グレーターベイエリア・イノベーション100(GBA100)」<2629>は、グレーターベイエリアの革新的な100の企業で構成される指数「GBA Innovation 100」に連動する人民元建てETF「ICBC Credit Suisse Guangdong−Hong Kong−Macao Greater Bay Area Innovation 100 ETF」に投資する。グレーターベイエリアは、先端のイノベーション企業が集まる深セン、国際金融センターである香港を軸に、中国のこれからの発展を支える地域として注目を集めている。

 「GBA Innovation 100」インデックスには、中国を代表するIT企業であるテンセントの他、中国平安保険、招商銀行、家電メーカーの美的集団、香港証券取引所など、同地域に本社機能を持つ企業が構成銘柄の上位にある。

 中国A株は、もともとは中国本土に基盤を持つ企業への投資を目的として中国国民を対象として発行された証券で、外国人向けのB株とは区分されていた。しかし、2002年に設けられたQFII(適格外国機関投資家)、2014年11月に始まった上海・香港ストックコネクト、2016年12月からの深セン・香港ストックコネクトなどを通じて、徐々に外国人投資家が容易に投資できる証券になってきた。また、2019年4月に東京証券取引所と上海証券取引所の間で合意された「日中ETFコネクティビティ」によって、上海証取に上場するETFを組み入れた東証ETFを設定することが容易になった。同様の取り組みは、2021年1月に東証と深セン証券取引所との間で合意されている。

 既に、日中ETFコネクティビティを使って「NEXT FUNDS ChinaAMC・中国株式・上証50連動型上場投信」<1309>(野村アセットマネジメント)、「MAXIS HuaAn中国株式(上海180A株)上場投信」<2530>(三菱UFJ国際投信)、「上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E Fund CSI300」<1322>(日興アセットマネジメント)、「One ETF 南方 中国A株CSI500」<2553>(アセットマネジメントOne)が東証に上場している。米国と並ぶ経済大国として近年世界への影響力も拡大している中国への投資手段が拡大していることを歓迎したい。(グラフは、中国A株に投資する主なETFの過去1年間のトータルリターンの推移)