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ファンドニュース

人生をマルチステージで考える「人生100年時代・世界分散ファンド」、設定来33カ月連続資金流入の魅力

2021/05/25 12:16

 2050年ごろには先進国の半数の人々が100歳まで生きるようになるという研究結果がある。そして、日本は2050年には65歳以上の高齢者が人口の約4割を占める社会になると予測されている。この超高齢社会が明るい社会になるのか、暗く厳しい社会になるのかは、私たち一人ひとりの行動にかかっている。コロナ禍で、私たちは想像もできない変化が突然やってくる現実を思い知らされた。三井住友DSアセットマネジメントが設定・運用している「人生100年時代・世界分散ファンド」は、私たちのライフステージを進化させ、「人生を送るための資金(お金)」の問題の解決策になると期待される。同社の伊藤健人氏と田村一誠氏に、同ファンドの狙いと魅力について聞いた。

 ――「人生100年時代・世界分散ファンド」は、「年金2000万円問題」が話題となる1年前の2018年8月に設定され、「資産成長型」「3%目標受取型」「6%目標受取型」の3コース合計で、月次の資金流入が設定来33カ月連続で続いています。このファンドの企画意図は?

伊藤 これまでの人生は、大まかに3つのステージで考えられてきたと思います。まず、学校や大学で「学ぶ・教育の時期」。第二に、就職して「仕事に専心する時期」。そして、最後に会社や仕事を引退した後の「引退後」です。しかし、100歳まで生きる人生は、この3段階の人生とは根本的に異なると考えられます。

 2017年9月に始まった政府の「人生100年時代構想会議」で良く引用されていたリンダ・グラットン氏の著作『ライフ・シフト』には、「何歳になっても学び直しができるリカレント教育」や「人生のマルチステージ化」という考え方が出てきます。『ライフ・シフト』の共著者で経済学者のアンドリュー・スコット氏の試算によれば、100年の人生を生きるためには、人は少なくとも75〜85歳まで働かなければならないといいます。70歳の人に、30歳の人と同じような働き方はできません。つまり、年齢により変わる時々の状況に応じて、新しいことを学び、新しいスキルを身につけていく必要がでてくるということになります。

 グラットン先生の受け売りですが、たとえば、イギリスの高校生は大学進学までにギャップイヤーという自由期間を持っており、その間に数カ月をかけて世界中を旅するそうです。日本の中高年にも、そうした時間を持てる仕組みがあってもいいのではないでしょうか。働き方を転換するまでにギャップイヤーを設け、それ以降の人生プランを考えられることが望ましいと思います。これまでの「教育」「仕事」「引退」という一直線の考え方ではなく、「引退」も含め、その時々で「教育」と「仕事」が絡み合うマルチステージの人生プランが必要となってくると思います。

 また、ワークスタイルについても、フルタイムが必ずしも最善であるとは限りません。介護や子育て、スキル習得など人生の場面に応じてパートタイムを選ぶ時期があっていいと思います。自分で働く時間をコントロールできる起業も選択肢になるのではないでしょうか。日本の働き方改革は、コロナ禍でステージが1段階上がりましたが、今後、さらに多様な働き方が生まれると思います。

 老後の暮らし方もまた変わります。定年後に趣味三昧の生活を送るだけでは、100年の人生は長過ぎます。パートタイムで働き社会との関わりを持つ、あるいは地域活動やボランティア活動を通じて社会に貢献をするということも、選択肢として考えていく必要があるでしょう。

 このようなマルチステージの人生プランを行う際に、しっかり向き合わなくてはならないことの一つとして「人生のお金の問題」があります。スキルを学び直すために仕事を中断しようと思った時、「必要な蓄えがない」という事態に陥る恐れもあります。引退者を対象にした最近の調査では、70%もの人がもっとお金を貯めておけばよかったと後悔しています。この時代に、運用会社としてできることがないかと考えました。

 ――「人生のお金の問題」にしっかり向き合う仕組みが「人生100年時代・世界分散ファンド」ということですか?

田村 お金の作り方は、2つの方法しかありません。ひとつは、働いて収入を得ることです。働いている間に、公的年金の保険料を支払い、また、収入の一部を貯蓄に回して資産をつくります。65歳になって受け取る公的年金の金額や貯蓄が不十分と感じれば、不足する分を働き続けることで補うことができます。働き方を工夫すれば、80歳になっても収入を得る方法があるかもしれません。

 もうひとつは、お金を運用してお金を生み出すことです。ゼロ金利で預貯金の利息ではお金が増えないので、投資信託を使う方が増えています。投資には価格変動リスクがあるため、投資について学んで理解する必要がありますが、投資について誰でも勉強して学ぶ時間を確保することができるわけではありません。そこで、投資の基本である国際分散投資を実行し、かつ、市場の上げ下げに対して適切に資産配分を変更する仕組みを付けた商品が「人生100年時代・世界分散ファンド」です。

 当ファンドは、先進国債券、新興国債券、米国ハイイールド社債といった債券、そして、国内株式、先進国株式、新興国株式と国内リート、世界リートといったリスク資産に幅広く投資するバランスファンドです。目標リターンが「短期金利相当+年3%程度」を目指す基本ポートフォリオを構築して運用します。そして、日々の金融市場の分析やビッグデータ・世界47カ国の新聞やニュースのテキスト分析を行い市場の先行きを判断し、ポートフォリオの内容を「保守」「基本」「積極」で変化させます。市場が下落しそうなときには、安全資産の組入れを増やし、リスク資産の一部を現金化するなどして資産を守ります。

 さらに、高齢者の方で、資産を取り崩して生活される方には、「3%目標受取型」と「6%目標受取型」のコースを設け、公的年金の受取がない奇数月に年6回受け取っていただけます。「短期金利相当分+年3%程度」の目標リターンで運用していますので、「3%目標受取型」は資産を減らさずに分配金を受け取るイメージです。「6%目標受取型」は、運用しながら取り崩すことによって資産寿命を長くすることをめざします。従来の分配金は定額分配を基本とする分配でしたが、当ファンドでは「定率」の分配金とすることによって、資産寿命を伸ばすことを重視しています。

 たとえば、3000万円の資産を、年率3%で運用して、隔月で資産残高の1%(年6%)を取り崩した場合、30年間で取り崩し額の累計は3572万円となり、その時点での資産残高は1207万円になります。取り崩し額は最初30万円で、徐々に少なくなっていきますが、30年間取り崩しても、30年後にも資産が枯渇しないので安心できると思います。

 ――当ファンドの4月末現在での1年間のトータルリターンが20.31%とカテゴリー平均の17.05%を3.26%上回り、かつ、リスクが抑えられているため、運用の効率性を示すシャープレシオが3.31とカテゴリーの中で上位9%以内に入る高い数値になっています。

田村 当ファンドは目標リターンに対して、最適な投資効率を目指しています。この1年間のトータルリターンは20.31%と目標を大きく上回りましたが、前述の通り当ファンドは、信託報酬や投資対象となるETFのコスト控除後、「短期金利相当分+年3%程度」を目標リターンとしており、またリスクに対するリターンの効率化も目指しているファンドです。

 現在、「3%目標受取型」の残高が一番多く、65歳以上の方々の利用が多くなっていますが、分配金を払い出さない「資産成長型」は現役世代の資産形成に十分効果的な方法です。就職したら、毎月1万円ずつでも当ファンドで積立投資を開始するという使い方もご提案したいと思います。世界の資産に分散投資した当ファンドは、リスクコントロールもしっかり行いますので、運用状況を毎日チェックするような必要がありません。気が付いた時には、それなりの資産が積み上がり、必要に応じて取り崩すことも可能です。

 そして、年金暮らしを始める時に、「3%目標受取型」などにコース変更を行っていただいて、老後の生活にご活用いただきたいと思います。このように、生涯を通じてご活用いただけるファンドになっています。

伊藤 「年金2000万円問題」の時にも、国の年金制度を批判する声はあちこちであがりましたが、実際に将来に向けて積立投資を開始したという方は、それほど多くはありませんでした。また、コロナ禍で突然働けなくなることがやってくるリスクを実感させられ、少しでもお金を残しておこうと運用を始める方が増えていますが、それでも、勤労世帯の全体と比較するとまだまだ一部の方々です。

 将来の資金計画を立てることに気が進まない人が多い一因は、老いた自分を想像しなくてはならないからではないでしょうか。自分が老いて弱々しくなっている姿を思い浮かべることが不愉快な人もいるかもしれません。平均寿命が延び、医療の発展もあって高齢になっても心身ともに元気でいられるようになっていますが、老いる時期がなくなるわけではありません。当ファンドをご活用いただいて、お金に関する決定を自動化してしまうことで、ご自身は自分の暮らしや仕事、家族のことなど、お金以外のことも考えるという生き方は、人生100年時代のマルチステージ時代に相応しいと思います。ぜひ、多くの方々に当ファンドのご活用をご検討いただきたいと思います。(グラフは、「人生100年時代・世界分散ファンド」の設定来のパフォーマンスと月次の資金流出入の推移)