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ファンドニュース

21年上半期リターン・REIT型−米国型が上位独占、トップファンドは「住宅」、「小売り」セクターに注目

2021/07/21 17:33

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF、通貨選択型除く)のうち21年6月末時点の純資産残高が50億円以上のREIT型ファンドを対象に、21年上半期(1−6月)のリターンを見たところ、米国REITに投資するファンドがトップ5を独占した。

 上半期の米国REITは、ワクチン接種の進展やバイデン政権による経済対策を受けた景気回復期待から急反発し、「S&P米国リート指数(配当込み、ドルベース)」の上昇率は21.70%となった。米国株式が過去最高値を断続的に更新する中で、相対的な割安感から米国REITにも資金が向かい、上昇率は、日本を含む「S&Pアジア太平洋リート指数(配当込み、ドルベース)」の9.16%、「S&Pユーロ圏不動産指数(配当込み、ドルベース)」の3.90%を大きく上回った。

 上半期トップは岡三アセットマネジメントの「ワールド・リート・セレクション(米国)」(愛称:十二絵巻)でリターンは32.23%となった。1月後半以降、雇用改善による需要回復見込みから「住宅セクター」を、財政出動による現金給付が追い風になるとして「小売りセクター」をオーバーウェイトしている。7月12日付月次運用レポートによると、セクター別構成比で「住宅」が26.5%、「小売り」が11.7%となっており、両セクターの比率はリターン上位5ファンド中で最も高い。また、今後についても、両セクターの強気スタンスを継続するとしている。なお、実質的な運用はドイツ銀行グループの「リーフ アメリカ エル エル シー」が担う。

 フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・USリート・ファンド」の「(資産成長型)D(為替ヘッジなし)」が32.19%で第2位、「B(為替ヘッジなし)」が31.81%で第4位となった。同投信では7月に公表したレポート「米国株式との対比で出遅れ感が注目される米国リート」において、ワクチン接種普及に伴い不動産ビジネスが正常化に向かっていることや、景気が回復途上にある中で業績好転が見込まれることなどから、米国株式に出遅れていた米国リートは今後も堅調な推移が期待されるとの見方を示し、デジタル化投資の拡大などから「物流」、「データセンター」の長期成長性に改めて注目している。5月末時点の業種別組入比率を見ると、「物流」は17.4%とトップの「住宅」(18.8%)に次ぐ第2位、「データセンター」は16.5%で第3位となっている。

 大和アセットマネジメントの「ダイワ 米国リート・ファンドII(年1回決算型)」が32.07%で第3位、「ダイワ・US−REIT・オープン(年1回決算型)為替ヘッジなし」が31.73%で第5位となった。両ファンドはともに「ダイワ・US−REIT・オープン・マザーファンド」に投資し、実質的な運用は米国の「コーヘン&スティアーズ・キャピタル・マネジメント・インク」が担う。両ファンドはリターン上位5ファンドの中でも「ヘルスケア」の比率が高く、6月末時点の組入比率は「ダイワ 米国リート・ファンドII(年1回決算型)」が14.5%、「ダイワ・US−REIT・オープン(年1回決算型)為替ヘッジなし」は14.3%でいずれもトップとなっている。「ヘルスケア」のオーバーウェイトが寄与し、2月にはリターン上位5ファンドの中でも高いリターンを獲得した。
 
 なお、21年6月末時点のモーニングスターレーティングは「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」が5ツ星、他4ファンドは4ツ星となっており、長期的な運用の効率性も優れている。