youtube fund_beginer fund_search fund_look

ファンドニュース

インベスコのブロックチェーン株式ファンド「世カエル」が高値更新、次世代革新技術の雄大な成長に期待

2021/11/15 18:27

 インベスコ・アセット・マネジメントが設定・運用する「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド(愛称:世カエル)」が11月になって設定来の最高値を更新した。同ファンドは21年3月19日に基準価額が3万2665円の最高値を付けてから7カ月間にわたって高値が更新できない状態が続いていたが11月9日に3万3116円を付けた。同ファンドが着目する「ブロックチェーン」は、これから大きな成長が見込まれる革新的な技術として期待されている。自動運転やサイバ−セキュリティなどのテクノロジー関連のテーマ株式ファンドとは過去1年間のトータルリターンが1ケタ異なる水準で成長している。雄大な成長が見込まれるブロックチェーンの将来を捉える同ファンドは注目の存在だ。

 「ブロックチェーン」はインターネットに次ぐ技術革新といわれ、2009年に暗号資産(仮想通貨)の中核技術として登場して以来、現在までに、ようやく金融サービスで活用が始まったばかりであり、今後、活用範囲を広げて大きな市場を切り拓いていくことが期待されている。ブロックチェーンの大きな価値は、インターネットが「情報」(最初のサービスは「電子メール」)をつなげる技術であったことに対し、「資産」や「価値」といった大きな容量のデータを改ざんされることなく瞬時に低コストでやり取りできるようになることだ。ブロックチェーンを最初に中核技術として使ったのがビットコインに代表される「通貨」だったように、資産や価値が自由にやり取りできる環境ができれば、これまでのビジネス慣行を塗り替えるような大きな社会変革が実現されると期待されている。

 そして、インターネットの普及によってマイクロソフトやアップル、アルファベット(グーグル)などの巨大企業が世の中に生まれ、成長を遂げたように、ブロックチェーンの普及によってマイクロソフトやアップルに並ぶような企業が生まれ、大きく成長することが考えられる。「インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド」は、ブロックチェーンの産業としての発展を広く捉える株式インデックスである「コインシェアーズ・ブロックチェーン・グローバル・エクイティ・インデックス(旧エルウッド・ブロックチェーン・グローバル・エクイティ・インデックス)」に連動する運用成果を目指すファンドだ。ブロックチェーンの普及にともなって資産としての成長も見込まれる。

 たとえば、現在は、暗号資産のマイニング(採掘)や暗号資産取引の仲介などを通じたビジネスから収益を得ている企業、また、ブロックチェーン技術を使った決済サービスを開発・運営している企業、また、それらのサービスを実現するための半導体やハードウエアを提供する企業等が現れている。今後は、これらの事業規模が一層拡大すると見込まれる他に、ブロックチェーン技術を使ったこれまでにない新しいサービスが開発され、市場を作っていくと期待される。インデックスを組成している欧州最大級のデジタル資産運用会社であるコインシェアーズ・インターナショナル・リミテッド(旧エルウッド・アセット・マネジメント)は、金融市場での豊富な経験とブロックチェーン技術に対する深い知見を活かして、成長期待が強い新たなブロックチェーン関連企業をインデックスに取り込んでいる。

 同ファンドの設定来のパフォーマンスは、2019年7月の設定から2020年3月までは、先進国株式インデックスである「MSCIワールド」とほぼ同じような動きになっていたが、20年3月にコロナ・ショックで大きく下落した後の回復局面では、「MSCIワールド」の上昇率を大幅に上回る上昇を遂げている。そして、この上昇率は、様々なテクノロジーテーマの株式ファンドと比較しても出色で、21年10月末を基準に過去1年間のトータルリターンでトップに立つ「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」の144%に次ぐ、103%を記録している。「eMAXIS Neo 自動運転」の84.96%、「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」の80.17%、「サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)」の69.14%などを大きく上回っている。

 一方、同ファンドへの資金流出入の状況は、2021年3月までは資金流入が続いていたものが、基準価額の上昇が一服した4月以降は資金流出に転じている。基準価額の水準が設定から1年半で約3倍に値上がりしたため、当初から投資している投資家は利益確定の売却を考えたくなるのだろう。ただ、同ファンドが展望しているブロックチェーン関連産業の成長は、3倍程度の値上がりで終わるものではない。ようやく拓け始めたといえるブロックチェーン関連産業のこれからの成長を映してもっと大きな成長が期待できるファンドといえるのではないだろうか。

 現在の株式市場は、コロナ・ショックの回復過程で市場をけん引した米国のIT(情報通信)関連株式のあまりにも大きな値上がりに対して「行き過ぎ」の批判があり、株式市場全般に調整が必要だとの見方も出ている。このために、市場は一進一退の値動きになっているが、このような局面にあって次の主役として浮上するのは、実力を無視して株価が大きく下落した銘柄(バリュー株式)、もしくは、明確に他の産業に勝る成長を続ける企業群ということになるだろう。また、株価水準の高値でのエントリー(投資参加)手段としては、毎月一定金額での積立投資などでコツコツと投資することも1つの手段になる。将来の成長が見込める投資対象にこそ、積立投資は効果的だ。ブロックチェーン関連産業の長期的な成長に投資する当ファンドを使った積立投資を検討したい。(グラフは、「世カエル」のパフォーマンスと資金流出入の推移)