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ファンドニュース

三井住友TAMが業界最低コストのインデックスファンドシリーズ「My SMT」シリーズ11本を新規設定

2022/03/22 19:39

 三井住友トラスト・アセットマネジメント(三井住友TAM)は3月29日、ノーロード(販売手数料無料)で運用関連手数料が低コストのインデックスファンド「My SMT」シリーズ11本を新規設定する。税込み信託報酬率を米国の株価指数「NYダウ」で年0.0968%、国内債券ファンドで年0.11%に設定するなど、「業界最低水準」になる手数料率を設定した。低コストのインデックスファンドシリーズは、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が22年2月に残高1兆円を突破し、SBIアセットマネジメントの「SBI・V・S&P500インデックス」が3月18日に残高5000億円を突破するなど大型化が目立ち始め、各運用会社の力の入れようも変わってきているように見受けられる。

 三井住友TAMが新規設定する11本は、「My SMT 日経225インデックス(ノーロード)」(信託報酬:税込み0.154%)、「My SMT TOPIXインデックス(ノーロード)」(同:0.154%)、「My SMT 国内債券インデックス(ノーロード) 」(同:0.11%)、「My SMT J−REITインデックス(ノーロード)」(同:0.275%)、「My SMT S&P500インデックス(ノーロード)」(同:0.0968%)、「My SMT ダウ・ジョーンズ・インデックス(ノーロード)」(同:0.0968%)、「My SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)」(同:0.1023%)、「My SMT グローバル債券インデックス(ノーロード)」(同:0.154%)、「My SMT グローバルREITインデックス(ノーロード)」(同:0.275%)、「My SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)」(同:0.187%)、「My SMT 新興国債券インデックス(ノーロード)」(同:0.242%)になる。

 このうち、「NYダウ」に連動する「ダウ・ジョーンズ・インデックス」と「国内債券インデックス」の信託報酬は業界最低水準を更新して低い。そして、「日経225」、「TOPIX」、「グローバル株式」(先進国株式)、「グローバル債券」(先進国債券)、「新興国株式」、「新興国債券」は業界最低水準に並んでいる。内外のREITを除けば、全ての資産で業界最低水準の信託報酬率が揃った非常に運用コストが低いノーロード・インデックスファンドシリーズになる。

 三井住友TAMには、信託報酬率が低いインデックスファンドシリーズで、つみたてNISA対象ファンドにも採用されている「i−SMT」シリーズがあるが、そのファンドで採用していた低い手数料率を全ての資産で上回って低い手数料率に設定した。

 ノーロード・インデックスファンドについては、手数料率の低さがファンド残高に直結しているところがある。たとえば、信託報酬率で業界最低水準をめざして競合でより低い手数料率のファンドが出てくるたびに信託報酬を引き下げて税込み年0.0968%にした「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は今年2月10日に、設定(2018年7月3日)から3年7カ月で純資産残高が1兆円を超えた。3月18日には1兆682億円になっている。また、「eMAXIS Slim」ですら信託報酬率で並べない年0.0938%に設定した「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、2019年9月26日の設定から2年半足らずの22年3月18日に純資産残高が5000億円の大台を突破している。この突出した残高を獲得している2ファンドは、「S&P500」というインデックスが、過去最高値を更新し続ける魅力的なインデックスであることに加えて、信託報酬で年0.1%の水準をいち早く下回る水準を実現したという点が、市場で高い評価を得た要因になっていると考えられる。

 ノーロード・低コストのインデックスファンドでは、業界をリードしてきた三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズやニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>」シリーズに、新興勢力であるSBIアセットマネジメント「SBI・V」シリーズ、PayPayアセットマネジメントの「PayPay投信」シリーズが挑む形だった。ここに年金運用などで巨額な運用資産を抱えている運用会社である三井住友DSアセットマネジメントの「DCインデックスファンド」シリーズや三井住友TAMの「My SMT」シリーズが仕切り直して再参入してきているような様相になっている。大手運用会社である大和アセットの「iFree」シリーズやアセットマネジメントOneの「たわらノーロード」シリーズは、現段階では一歩退いているようにみえるが、このまま競争から脱落していくとは思えない。

 「My SMT」シリーズの設定によって、新しい段階に入ったといえるノーロード・低コストのインデックスファンドシリーズの行方に注目していきたい。投資家にとっては、より低い水準の手数料で投資できるファンドが現れることは、大きなメリットにつながる。それが、大手の運用会社が提供するファンドであれば、長期のツールとして安心して活用できるというものだ。(グラフは、残高が1兆円を突破した「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の設定来の純資産残高の推移)