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新興国ニュース

<新興国eye>ルーマニア中銀、0.50ポイント利上げを決定―4会合連続の利上げ

2022/04/06 11:09

 ルーマニア国立銀行(中銀)は5日の金融政策決定会合で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に伴う急激なインフレ加速を阻止するため、主要政策金利である1週間物レポ金利を2.50%から0.50ポイント引き上げ、3.00%とすることを決めた。市場予想通りだった。
 
 また、中銀は主要政策金利の「±1ポイント」のレンジの上限としている、市中銀行に資金供給するためのロンバート型貸出金利を3.50%から4.00%に、下限にあたる資金吸収のための預金金利を1.50%から2.00%に、同率引き上げる。新金利は4月6日から適用される。
 
 中銀は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)による国内経済への悪影響を緩和するため、20年3月20日の緊急会合で政策金利を0.50ポイント引き下げ、5月と8月も各0.25ポイント引き下げた。21年1月会合でも0.25ポイント引き下げ、利下げ幅が20年以降、計1.25ポイントに達したことを受け、3月会合から据え置きに転じたが、最近の急速なインフレ上昇を抑制するため、10月会合で18年5月以来3年5カ月ぶりに利上げに転換。利上げはこれで4会合連続となり、利上げ幅も計1.25ポイントに達した。0.50ポイントの大幅利上げは前回2月会合に続いて2会合連続となる。
 
 金融システム内の流動性を適切に管理するため、市中銀行が中銀に預ける預金準備率については、自国通貨建ての預金準備率を8.00%、外国通貨建ての預金準備率を5.00%に、それぞれ据え置いた。
 
 中銀は会合後に発表した声明文で、追加利上げを決めたことについて、「予想に反し、22年の最初の2カ月間、インフレ率(全体指数)は徐々に上昇し、21年12月の前年比8.19%上昇から1月は同8.35%上昇、2月は同8.53%上昇に加速した」とし、インフレ率が中銀の物価目標レンジ(1.5−3.5%上昇)の上限を大きく超え続けており、14年ぶりの高い伸びとなったことに強い危機感を示している。
 
 また、「コアインフレ率(間接税率の変更の影響を除くため一定税率ベースでみたコアインフレ率)も12月の同4.7%上昇から1月は同5.2%上昇、2月は同5.9%上昇と、伸びが加速した」とした上で、「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の開始(2月24日)と、それに伴う西側諸国の対ロ経済制裁によるインフレ圧力の高まりを受け、燃料や食料品などの価格が急騰し、インフレ率は今後数カ月で、供給サイドの経済ショックにより、前回2月会合で予想されたよりも急激に加速している」とし、警戒を強めている。
 
 今後の金融政策の見通しについては、前回会合時と同様、「持続可能な経済の達成につながる方法で、中期的にインフレ期待を抑制し、政策金利の引き上げを通じ、貯蓄を促し、インフレ率を2.5%±1ポイントの物価目標に戻すことを目指す」とし、景気支援とインフレ抑制の両立を目指す考えを改めて強調。その上で、前回会合時と同様、「中期的な物価安定の達成に必要なあらゆる手段を講じる用意がある」としている。
 
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(イメージ写真提供:123RF)