ファンドニュース

2020/01/29 22:15

「野村 インド株投資」から資金流出、19年の流出額は2年連続でカテゴリー内最大

 「野村 インド株投資」からの資金流出が続いている。19年は656億円の純資金流出となり、678億円の流出超過となった18年に続いて2年連続の流出超過となった。モーニングスターカテゴリー「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」内でも2年連続で流出超過額が最大となった。20年に入ってからも流出基調が続き、1月24日までの3週間で133億円が流出。1月20−24日の週は、国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用含む、ETF除く)の中で流出規模が2番目の大きさとなった。流出額トップはファンドラップ専用ファンドのため、一般の投資家が購入できるファンドでは同ファンドが最大となる。

 同ファンドは、収益性、成長性、安定性、バリュエーションなどを総合的に考慮して、インド企業の株式に投資する。19年12月末時点の業種別配分は、銀行33.5%、情報技術サービス11.7%、貯蓄・抵当・不動産金融8.1%など。19年12月末時点の純資産残高は3899億円と、ピークであった2018年1月9日の5929億円から3割超減少したが、カテゴリー内で1000億円超のファンドは同ファンドしかなく、断然トップである。

 インドの代表的な株価指数であるSENSEX指数は17年に27.91%、18年に5.91%、19年に14.38%と上昇が継続。20年に入ってからも1月14日に過去最高値を更新した。同ファンドは、17年に2725億円の流入超過となるなど、16、17年の2年間は純資金流入額がカテゴリー内でトップであった。
 
 19年12月末時点の10年トータルリターン(年率)は6.86%とカテゴリー平均(4.64%)を2.22%上回り、カテゴリー21本中5位。一方、1年リターンは5.36%とカテゴリー平均(5.31%)を上回ったものの上振れ幅は0.05%に留まる。

 カテゴリー全体では、17年に5233億円の純資金流入となった後、18年は240億円の流入超過と流入傾向にブレーキがかかり、19年には1728億円の流出超過に転じた。インド株式市場の上昇が続く一方で、ノンバンクの資金繰り悪化や民間消費の低迷などから経済の減速傾向が強まっており、利益確定目的の換金売りが広がったとみられる。中でもカテゴリーを代表するファンドとして大幅に資金が流入していた同ファンドには、売り圧力が膨らんだとみられ、また、直近1年のリターンの鈍化が売り圧力を強めた可能性もある。


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