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投資信託講座

投資信託ってなに?

 投資信託を学ぼう

■ 投資信託を「運用スタイル」でみてみよう!


 投資信託の「運用の手法」や「運用スタイル」は、いろいろあります。そしてどんな「運用の手法」や「スタイル」をとっているかによってその投資信託の値動きも大きく変わってきます。それでは、どのような「運用の手法」や「スタイル」があるのでしょうか?

 その前に投資信託はどんな「人」たちによって運用されているのか説明しておきましょう。

投資信託を運用する人を「ファンドマネジャー」、彼らの運用の判断となる各企業の分析を行なう人を「アナリスト」といいます。

 投資信託は「ファンドマネジャー」と呼ばれる資産運用のプロによって運用されています。ただ、彼らが好き勝手に運用できるという訳ではなく、運用手法、運用の対象、株式や債券の組み入れ比率などの条件のうちいくつかは投資信託ごとに決められていて、その中でファンドマネジャーが運用の指示を出しているのです。この制約は「投資方針」のなかに書かれています。

 また、投資対象となる株式や債券、またそれを発行する会社の調査は「アナリスト」が行ないます。彼らは自分たちの調査結果を投資信託の運用に反映させるという重要な役割を持っています。(なかにはファンドマネジャーがアナリストを兼任する投資信託もあります)

運用手法にはいくつかの分け方があります
 1.専門家の判断を駆使するかどうか ⇒ インデックス運用とアクティブ運用
 2.調査の方法による違いから ⇒ トップダウンとボトムアップ
 3.組み入れる銘柄の性質によってわける ⇒ グロース型とバリュー型、大型株と小型株

1.インデックス運用とアクティブ運用

 投資信託の運用手法はさまざまです。東京証券取引所の平均的な動きなど「市場並み」に利益を出すことを目指す「インデックス運用(もしくはパッシブ運用)」と、「市場を上回る」利益を出すことを目指す「アクティブ運用」の2つに分けられます。この分け方は投資信託説明書の投資方針で確認することができます。

 それでは、それぞれを見ていきましょう。「市場並み」の利益を出すことを目指す「インデックス運用(もしくはパッシブ運用)」は「インデックス(指数)」に連動した動きを目指しています。「インデックスファンド」がインデックス運用の代表です。「インデックス(指数)」は、市場の平均的な動きを表しています。そのため、「インデックス(指数)」の組入銘柄に近づければ必然的に「インデックス(指数)」に連動し、市場並みの利益を得ることができるのです。

 アクティブ運用は、日本語に訳すと「積極的な運用」です。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった「インデックス(指数)」を上回る運用成果、つまり市場の平均を上回る成績を目指しています。

インデックス運用は、どんなに情報収集や企業分析を行っても既に株価に織り込み済みだからインデックスを上回る運用成績を上げることはむずかしいはず、という考え方をもとに作られる一方、アクティブ運用は、情報が株価に織り込まれるまでの時間差があるので、情報収集や企業分析を行うことで市場平均(インデックス)に勝てるはず、という考え方にもとづいています。でも、どちらの方が有利という答えが出ているわけではありません。

2.トップダウン・アプローチとボトムアップ・アプローチ

 運用する銘柄を選択するときの方法として、「トップダウン・アプローチ」型の投資信託と「ボトムアップ・アプローチ」型の投資信託が存在するという点も押さえておきましょう。

 「トップダウン・アプローチ」は、「上」から調査する方法です。でも「上」って何でしょうか?この場合の「上」は国や業種があげられます。経済成長率や為替・金利の動向などマクロ経済の見通し(どこの国が今後成長する?)や業種別の分析(今、電機がいいのか?金融がいいのか?)によって、「国」ごとの配分や、業種別の配分を決め、そこに該当する銘柄を決めるという運用方法です。

 一方、「ボトムアップ・アプローチ」は、「下」から調査する手法です。「下」とは個別の会社を示します。つまり、国や業種など一切関係なく、ファンドマネジャーやアナリストが企業調査や分析を行って利益を上げられそうな有望銘柄を選び、その積み重ねで投資信託を作っていく手法です。

トップダウン・アプローチとボトムアップ・アプローチ



3.組み入れる銘柄の属性による分類(グロース・バリュー、 大型株・中型株・小型株)

 株式で運用する投資信託の場合、どんな株式に投資するかでその投資信託がハイリスク・ハイリターンなのか、ローリスク・ローリターンなのかが決まってきます。通常これらは、その会社の規模(時価総額)によって大型・中型・小型に、そしてその会社の成長段階によってバリュー・グロースにわけるのが一般的です。

<株式を発行している会社の規模によって分ける>
 一般的に時価総額と呼ばれる数値で判断します。時価総額とは、その会社が発行する株式数に株価をかけたものです。
  ・小型株 ( 時価総額が小さい株式、またはそれに近い株式に投資する投資信託の分類) に投資する投資信託
  ・中型株 ( 時価総額が中規模の株式、またはそれに近い株式に投資する投資信託の分類) に投資する投資信託
  ・大型株 ( 時価総額の大きい企業、またはそれに近い株式に投資する投資信託の分類 ) に投資する投資信託

<株式を発行している会社の成長段階によって分ける>
 一般的にPER(株価収益率)やPBR(純資産倍率)と呼ばれる指標を目安にします。

PER(株価収益率といいます)とは、株価を1株あたり当期純利益(EPSといいます)で割った値。
PBR(純資産倍率といいます)とは、株価を1株あたり純資産(BPSといいます)で割った値。

バリュー 運用:バリュー株(割安株)で運用する投資信託

 バリュー株とは、業績や保有資産からみたその会社の価値が株価よりも高い銘柄(つまり割安な株式)。
 PER(株価収益率)やPBR(純資産倍率)の低い会社。

グロース運用:グロース株(成長株)で運用する投資信託

 グロース株とは、もうすでに市場では評価され価格が高くなり始めているけれど、さらに将来の成長が期待できる銘柄(つまり成長が期待できる株式)。
 PER(株価収益率)やPBR(純資産倍率)の高い会社。

 グロース運用は将来的な成長が見込める銘柄を狙って投資する運用スタイルです。将来の業績予測に基づいて投資するため、見通しを間違えれば、大きく値下がりする危険性も高い運用手法です。ただ、その一方で大きなリターンが期待できるのが魅力といえます。

 バリュー運用は、割安と判断した銘柄に投資して評価されるのを待つ運用スタイルです。もともと資産価値や業績の評価がすでに「割安」であるため、値下がりする不安の小さい銘柄に投資します。そのため、グロース運用に比べて値動きが小さくなります。

 そのほか、いろいろな種類の投資信託が出てきています。テーマ型投資信託といわれるタイプもその1つです。例えば、環境問題に力を入れる企業に投資する「エコファンド」や、ITの発展とともに成長する企業に投資する「ITファンド」などがあげられます。投資対象がテーマによって絞られているため、テーマによっては息の短い投資信託などもあります。そのような投資信託の場合、テーマが当たれば高いリターンをあげられますが、外れれば大きく損することもあるので注意が必要です。

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