fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース



<新興国eye>産業構造の変化が生み出すスリランカ市場の魅力

2015-06-18 17:33:00.0

 現在、経済の急速な発展段階にあるスリランカは、フロンティア経済国として、BRICsのような新興国よりも経済発展が期待され、注目が集まりつつあります。IMF(国際通貨基金)によると、スリランカの一人当たりGDP(国内総生産)は、09年の2076ドルから15年予想で3818ドルと、およそ1.8倍以上増加する見通しとなっています。

 また、14年のスリランカの海外からの直接投資は、前年比で49%増となっており、近年の経済成長によって同国の産業構造にも変化が表れています。スリランカ中央銀行の統計によると、製造業や小売業が発展することで中間層が形成され、購買力も非常に高くなっています。周辺国の中でスリランカは教育水準、貸金水準とも相対的に高く、今後の持続的な経済発展と、その魅力的な市場に注目度が高まっています。

 現在、アジアビジネス・投資の地理的な重心は、中国、東南アジアから徐々に南アジア地域へとシフトしています。南アジアは今、世界有数の経済成長エリアであり、巨大な経済・文化圏を形成しています。その中でもスリランカは、質の高い労働力、設備された社会インフラ、政府による海外からの投資支援策などが整っており、進出・投資は今まさに好機といえます。

 スリランカは、インドやパキスタンとのFTA(自由貿易協定)を締結しており、南アジアの巨大消費者市場の入口となる「戦略的南アジアゲートヴェイ」構想がある。さらに、中国との間にもFTAが結ばれる予定であることから、「中国を含めた巨大市場との一本化も可能だ」との見方も出てきています。

 スリランカが注目されている大きな理由には、次の3点が挙げられます。
 (1)南アジア全体で26億人規模の消費市場がある
 (2)農業から製造業へ産業構造が変化し、国の購買力が高まっている
 (3)豊かな観光資源に恵まれている

 14年のIMF世界経済成長率ランキングで10位(188カ国対象)にランクインするスリランカは、インド洋経済圏の投資・ビジネスセンターになる潜在力を秘めています。

【筆者:株式会社ビズコン代表取締役ペッターワドゥ・サーガラ】
スリランカ出身。1990年に来日。日本の大学、大学院を経て経済学修士。2006年に、経営学博士を修得。その後、日本のコンサルティング業界を経て2010年12月に株式会社ビズコンを設立し社長に就任。在日スリランカ人が経営している唯一のスリランカに特化した投資・貿易コンサルティングファーム。日本とスリランカの投資・貿易を活性化し経済交流を促進するため、日本の企業や投資家とスリランカ政府、投資庁とをつなぐ「パイプ役」としての活動。スリランカ市場の未開拓投資機会の案件化などに精通し、豊富な情報を基にスリランカ投資コンサルティングサービス、戦略的ビジネス・貿易コンサルティングサービス、日本企業とスリランカ企業のクロスボーダーM&Aサービスの提案・支援等を行う。ワールドインベスターズTV出演多数。ビジネススクール「新興国起業塾」講師。多数の経済・産業専門誌などで取り上げられている。

◎当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社

今、見られている記事