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新興国ニュース

<新興国eye>前週のブラジル株は下落、政治危機と財政健全化後退で=BRICs市況

2015/07/27 14:20

 前週(20−24日)のブラジル株式市場は、24日のボベスパ指数が前日比1.13%安の4万9245.85となり、週間ベースでも17日終値から5.92%安と2週連続で下落した。

 週明け20日は、エドゥアルド・クーニャ下院議長が政府の財政赤字削減案の可決を阻止する方針を表明し、大統領と議会の対立姿勢が強まった。それを受け同国のソブリン債格付けがジャンク級に引き下げられるリスクが高まり、売りが優勢となった。

 翌21日も下落。ブラジル中銀のトニー・ボルポン理事がインフレ目標を達成するまで利上げを継続すべきと発言したことが嫌気された。22日も軟調。プライマリー・バランスの黒字達成目標を引き下げるとの観測で、同国の信用格付けを危うくするとの見方が広がった。23日は、政府が今年のプライマリー・バランスの黒字達成目標を対GDP(国内総生産)比1.1%から0.15%に引き下げたことでブラジルの格下げ懸念が高まったことや、自国通貨レアルが対ドルで12年ぶり安値を付けたことが売り材料となった。

 週末24日は大幅下落。6営業日続落となった。この日、米証券大手モルガン・スタンレー<MS>が中南米投資のポートフォリオでブラジルを「アンダーウエート(ベンチマークより少ない組み入れ比率)」に引き下げたことが響いた。同証券のアナリストは、ブラジルは今後、高水準のインフレ率や経済低迷、レアル相場の下落、ソブリン債の引き下げリスクなどが予想され、財政基盤が脆弱なため、今後数年間、同国の経済成長は限られると指摘している。

 今週(27−31日)の株式市場に影響を与えそうな主なブラジル国内の経済イベントは、29日のブラジル中央銀行の金融政策決定会合や31日の6月基礎的財政収支など。

<関連銘柄>
 ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、
 上場MSエマ<1681>、iS新興国<1362>

提供:モーニングスター社