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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=7月CPIに注目、「雲」下回れば調整長期化の恐れも

2017/08/04 17:07

 予想レンジ:1ドル=108円50銭−112円00銭

 7月31日−8月4日の週のドル・円は下落した。週初7月31日は前週末の北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の影響を引きずって上値が重く、トランプ米大統領が広報部長を就任からわずか10日で解任したことで政権運営に対する懸念が重なり、ドル・円は弱含んだ。翌8月1日は6月PCEコアデフレーターなど弱い米経済指標が相次いだことでドル売りが加速。2日は米長期金利の上昇を受けてドルが買われたものの、NYダウの下落を受けてリスクオフのドル売りが上値を抑えた。この日は7月ADP雇用統計が発表されたが、市場予想を下回ったものの前回分が上方修正される強弱入り混じる内容だったため市場の反応は限定的だった。3日は英中銀による政策金利の据え置きを材料に下落したポンド・円にツレ安。弱い米経済指標も重しになり、1ドル=110円を割り込む場面があった。

 7−11日のドル・円は、神経質な展開と見る。オバマケア撤廃や税制改革をめぐるトランプ米大統領の求心力低下、北朝鮮問題と不透明要因が多い中で上値を追いにくいうえ、前月にイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が低インフレに懸念を示したことをきっかけに追加利上げ観測が後退している。週内は11日に7月消費者物価指数(CPI)が発表されるが、今年に入ってから頭打ち感が強く、伸びが弱いままだとドル・円の下押し要因になりかねない。一方、市場では7月のCPIがやや持ち直すと見られている。4日の米7月雇用統計も平均時給の伸びが前月を上回る見通し。結果次第で低インフレへの過度の懸念が後退するようならドル・円の反転材料になる可能性がある。CPIの結果が短期的なドル・円の方向性を決めることになりそうだ。

 ドル・円は110円近辺で推移しており、同水準で下げ止まれるかが注目となる。心理的フシ目として底固い展開が期待されるものの、ここを割り込むようなら週足一目均衡表の「雲」の下限でもある108円80銭近辺を下回ることも考えられ、調整が長引く恐れがある。

提供:モーニングスター社