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新興国ニュース



 <新興国eye>日本の老舗商社が挑む! 日本から世界へのグローバル戦略

2013-09-05 15:58:00.0

 大阪にある西屋木工は創業40年の靴資材の老舗商社だ。その西屋木工がスリランカ株式市場で子会社上場を予定している。

 靴といえば日本のメーカーで有名なのはアシックスだ。今では世界的ブランドとなったナイキは元々このアシックスの作る「オニツカ」の北米における販売代理店をしていた。その本拠地神戸のすぐそばの大阪でそうした靴のグローバル市場を支える資材を扱ってきた老舗商社の西屋木工が海外展開を視野に入れスリランカへ進出した。

 西屋木工のスリランカ法人であるニシヤホールディング社は、12年にスリランカ中央銀行よりバンキングならびにファイナンス業の許認可を受けている。この許認可を得るのは並大抵のことではない。現在インド南部の成長及び戦後復興の波にのり、中間層の所得や消費が大幅に増えているスリランカでは、かつての日本のように乗用車の所有が1つのステータスとなっている。4WDの大きな車を乗り付けるのが、富裕層の証でもあり、エコカーが人気の日本とは市場がかなり異なる。

 スリランカでは現在収入が増えている若手中間層を中心に、そうした自動車への憧れやプライドを充足させる消費行動が活発であり、購入に向けローンを組む人が増えてきた。またそうした傾向から支払いに遅延等に関しては車のナンバーで政府(警察)が取り締まる。そのため未払い者は少ないという。

 今回、ニシヤホールディング社はスリランカにおける大手の自動車販売会社アイデアルモータース社とパートナーシップ契約を結び、新会社であるアイデアルファイナンス社(以下、IFL)を設立。在スリランカの事業法人として、IFLへの資本金出資を足がかりに、現在に至るまで同社の筆頭株主としてファイナンス事業を推進・展開してきている。現時点においてスリランカ国内ですでに5カ所の支店を有しており、5年後にはスリランカ全土に30カ所まで拡大する予定である。

 上場後、IFLの資本金は10億スリランカルピー(約7億5000万円)を超える見込みで、現地のファイナンス会社としては有数の規模となる予定だ。また、現在取り扱っている定期預金業務に加え外貨預金業務を順次スタートさせる予定でもある。南アジアの金融拠点としての成長が見込まれるスリランカにおいて、日本の老舗企業が、世界を相手に奮闘する。同じ日本人として、応援したい。

【筆者:つぼやまき】
9年より3年間、スリランカ・コロンボに在住。国内インターネットサービス・プロバイダ企業の経営企画室から外資系IT企業の日本法人社長室室長を経験後、道路インフラ系企業の経営企画室でIRを担当。10年の1月より、スリランカで日本時代に従事した経営企画室での経験を生かし、日本企業と現地のマッチングおよびコンサルタントを経験中。スリランカとは、現在もコンタクトを取っており、ローカル企業のスタッフ来日に際してはアテンド依頼をもらうこともしばしば。

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提供:モーニングスター社

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